初めて独自ドメインでウェブサイトを運営するときに覚えておくべき基本事項

当ブログも独自ドメイン運営に切り替えて数日経ちましたがその際に知らんことだらけでしたので、フォロワーさんに色々教えていただき補完してもらったことの備忘録です。

同じようにこれから独自ドメイン取得してブログなりウェブサイトなりの運営をしようという人の参考になればと思い記録しておきます。

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「あなたがインターネットでページを見る」仕組み

分かっているつもりで曖昧だったので基本的なところの復習から。専門用語の解説としては言葉足らずだったり誤解を招く可能性もなきにしもあらずですが、必要な部分だけ理解できるようあえて端折って説明します。補足は記事最後尾のほうで。

IPアドレス

インターネットに接続しているコンピューターには「IPアドレス」というユニーク(固有)な識別のための数値が必ず割り振られています。IPアドレスはIPv4という方式においては通常0.0.0.0~255.255.255.255まで、8ビット(2の8乗=256)毎区切りの4つの数字で表現されます。

あなたが自宅のPCからネットに接続するとき、あなたのPCには(自分ではその値を知らなくとも)あなたのPCを識別するためのIPアドレスがプロバイダーにより必ず1つ割り当てられます。

また同時に、あなたが閲覧しているウェブページのデータを格納するウェブサーバにも同様にIPアドレスが割り当てられています。

つまりインターネット上に接続されているコンピューターが互いに通信を行うとき、迷子にならないよう固有の住所をあらわしたものがIPアドレスです。

URL/ドメイン

さてあなたがウェブブラウザでページを閲覧するときIPアドレスを直接指定することはほとんどなく、ブラウザの上部の入力欄に「HTTP://~」といった文字列を入力する、もしくはページ内のリンクをクリックすることによってページを閲覧する事が普通かと思います。

これらの入力欄に入力される文字列、またはリンクが指し示す文字列は「URL」と呼ばれます。リンクをクリックしたときも自動的にブラウザのURL入力欄に何がしかの文字列が自動的に挿入されると思います。

これらの文字列はどういう意味を持っているのでしょうか。例としてここに

『http://www.sample.com/sampledata/1stpage.htm』

というURLがあるとします。これをある程度日本語的なものに翻訳すると

  1. 『http』という通信規則にしたがって
  2. 『www.sample.com』というホスト(ウェブサーバ)に対して
  3. そのホストに存在する『sampledata』というディレクトリ(フォルダのようなもの)の中の
  4. 『1stpage.htm』というHTMLデータを開く(ダウンロードしてブラウザに表示する)ことをリクエスト(要求)します

というような意味になります。前述のIPアドレスはここには1つも出てきません。

IPアドレスがインターネット上の固有の住所を指し示すのに、IPアドレス無しでインターネット上のデータにアクセスできるのは不思議ですね。なぜURLだけで必要なデータにたどり着けるのでしょうか。

DNS

ここで登場するのが「DNS(Domain Name System)」です。

DNSとは、URLに含まれるホストと固有のIPアドレスを互いに紐付ける住所録や、本の索引のようなシステムだと思えば良いでしょう。

例えば仮にホスト(ウェブサーバ)「www.sample.com」がIPアドレス「112.78.117.192」に紐付けられているとすると、あなたのコンピューターから発せられた「www.sample.com」に対するデータの閲覧リクエストは、DNSによってその要求はIPアドレス「112.78.117.192」に存在するホストコンピューター上のウェブサーバへと転送されます。これがDNSの役割です。

これによって、IPアドレスである8ビットの数値の羅列という人間にとっては意味の解りにくいものに対して、文字列というある程度人間に理解しやすいような意味付けを行う事ができます。

DNSサーバー

また、このホスト名とIPアドレスを紐付けたデータを格納してあるのがDNSサーバです。

インターネットにおけるDNSという仕組みは世の中に1つしか存在しませんが、DNSサーバ自体はこの世に1つしか存在しないわけではありません。プロバイダーのような通信事業者によってそれぞれ提供されるし、また「ドメイン」の取得維持管理を行う「レジストラ」によっても提供されています。

世界中に分散するDNSサーバは互いに通信を行うことによりそのデータを更新・補完するようにできています。また、DNSサーバー自身にも固有のIPアドレスが割り当てられています。

あなたが初めてプロバイダと契約し自宅からインターネットに接続できるようにしたとき、必ずDNSサーバの設定をしているのですが一般ユーザーがそれに触れるのは最初の1回きりなので、覚えている人は少ないかもしれませんね。

先ほどの例で「www.sample.com」に対するリクエストはIPアドレス「112.78.117.192」に自動的に転送される、と言いましたがこれを行っているのがあなたがプロバイダーと契約したときに最初に設定したDNSサーバーなのです。

また要求を受けたホストのウェブサーバ側は、それを許可するならば要求されたデータをあなたのPCに送ります。このときもウェブサーバはDNSサーバにあなたのPCのIPアドレスを問い合わせ、そこに対してデータを送っているのです。

新規ドメインの登録・管理を行う「レジストラ」

この一連の手続きが「あなたがインターネットでウェブページを見る」という行為の仕組みなのですが、実際に自分がドメインを取得する場合にはどうすればいいのでしょうか。

ドメインの取得

独自ドメインを取得するには「レジストラ」と呼ばれるドメインの登録・管理代行を行う管理会社にお願いして取得することになります。

お願いといってもわざわざレジストラに電話して打合せして…などということは必要ありません。一般的なレジストラではウェブページ上から希望するドメインがまだ誰にも取得されていないか取得済みかを調べる事ができ、空いていればそのまま登録申請を行う事ができます。

例として私の利用したスタードメインというレジストラを挙げます。

ドメインを取得するためにかかる経費は登録初期費用と年毎の維持費です。これらの支払いもクレジットカードやコンビニ決済、またそれらを利用したプリペイドシステムなどを利用できるところがほとんどだと思いますので特に困ることはないでしょう。スタードメインでも

こんな感じで希望ドメインが取得可能かどうかを調べ、空いているドメインについて「取得する」を押すと

そのまますぐ登録できます。ちなみにここの場合もコンビニ決済を利用したプリペイドシステムでそのまま支払いを済ます事ができます。初回にはパスワードの設定などがありますので重要事項は忘れないよう管理しておきましょう。

DNSレコードの追加

さてこの程度の簡単な手続きでドメインの取得は完了しますが、これだけではまだこのドメインを利用することはできません。実際に利用するには先ほど説明したDNSに、取得したドメインをなんというIPアドレスに関連付けるのかと言うことを知らせてあげなければなりません。

これを行うにはドメインを取得したレジストラの管理画面からDNSレコードの追加という作業をする必要があります。

「DNSレコード」とは先ほど言った「ドメインとIPアドレスとの関連付け」を記した一覧です。

記述方法を簡単に説明すると

  • ○×△というホスト名を
  • どのような制御タイプで
  • 何というコンテンツに割り当てるか
  • また(必要に応じて)その優先度を指定する

と言うような形になります。

DNSサーバはウェブサーバだけでなくメールサーバなどのDNS管理も行います。今回のようにウェブサーバにIPアドレスを割り当てる場合はホスト名にドメインを、コンテンツにIPアドレスを指定します。IPアドレスは別途レンタルサーバを借りたときに「このIPアドレスを使ってね」と言うのを指定されますのでその値をそのまま書き入れます。

またコンテンツは必ずしもIPアドレスである必要はありません。さらに別のドメインを指定する場合もあります。上のキャプチャではホスト名「blog.56doc.net」と「file.blog.56doc.net」には別のドメインをコンテンツに指定しています。

このように「コンテンツに何を指定するのか」を指示するのが「制御タイプ」です。タイプには次のようなものがあります。

  • 【A】Addressの略。IPアドレスを直接指定
  • 【CNAME】Canonical NAMEの略。他のドメインの別名として指定
  • 【MX】Mail eXchangeの略。メールサーバのホストを指定し、複数ある場合には優先度もあわせて指定
  • 【NS】Name Server の略。ここに指定したホストの情報についてはコンテンツで指定したDNSサーバーに聞いてね、と言う意味

ウェブサイトやブログを独自ドメインで運用する場合にはさしたって【A】と【CNAME】を知っていれば良いと思います。どういったタイプでなんというコンテンツを割り当てるべきかはホスティングサービスやブログサービスから別途指定がありますのでそれに従いましょう。

こうしてDNSレコードを追加することによって、ようやく取得したドメインを通じてコンテンツを広くネット上に公開する事ができるようになります。

なお、冒頭で説明した通りDNS自体は世界中に分散したDNSサーバの集合体ですので、レジストラのDNSサーバでレコードを追加しても他のDNSサーバにこの情報が拡散するまでは若干のタイムラグがあります。

十数分で反映されることもあるし、場合によっては数時間~半日程度かかることもありますが、例えば数日経っても取得したドメインで自分の用意したウェブコンテンツにアクセスできない場合はDNSの設定に誤りがある可能性もあるのであまりに反映されない場合は再度チェックしてみると良いでしょう。

参考:世の中のわりと一般的であろう語句解説

と、私なりの解説を書いてみましたが、参考までにWiki辺りで関連語句がどのように説明がなされているのか引用しておきます。Wikiの情報も完全に信用できるものでもないですが、私のざっくり解説よりはあてになると思うので一応知っておくと良いかもしれません。

なお引用文はいずれも2012年7月2日現在のものです。

ドメイン名

ドメイン名 (domain name) は、コンピュータネットワークにおいて個々のコンピュータを識別する名称の一部。ICANNによる一元管理となっており、世界中で絶対に重複しないようになっている。通常、IPアドレスとセットでコンピュータネットワーク上に登録される。

多くの場合、ドメイン名はその下位に1つまたは複数のホスト名を連ね、またドメイン名それ自身もホスト名である。

Domain Name Systemにより、ドメイン名を含むホスト名とIPアドレスとの変換が実行されている。

出展:ドメイン名 – Wikipedia

IPアドレス

IPアドレス(アイピーアドレス、 英: Internet Protocol address)とは、IPにおいてパケットを送受信する機器を判別するための番号である。

(中略)

後述するプライベートIPアドレス、リンクローカルアドレス、特殊用途のIPアドレスなどを除いたIPアドレスは「グローバルIPアドレス」と呼び、インターネットの接続用に利用される。そのため、ICANNを頂点とした階層的な委譲関係によって世界的な管理が行われている。日本では社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(通称:JPNIC)にて JPドメイン名の登録管理がされていたが、2002年4月1日に JPNIC から JPRS (株式会社日本レジストリサービス)へ移管されている。

通常、パソコンやルータなどをインターネットに接続すると、ISPに割り振られているグローバルIPアドレスの中の1つがパソコンなどに割り当てられる。

出展:IPアドレス – Wikipedia

Uniform Resource Locator

Uniform Resource Locator(ユニフォームリソースロケータ、URL)または統一資源位置指定子(とういつしげんいちしていし)は、インターネット上のリソース(資源)を特定するための形式的な記号の並び。WWWをはじめとするインターネットアプリケーションにおいて提供されるリソースを、主にその所在を表記することで特定する。なお、ここでいうリソースとは(主にインターネット上の)データやサービスを指し、例えばウェブページや電子メールの宛先といったものがそうである。

出展:Uniform Resource Locator – Wikipedia

Domain Name System

Domain Name System(ドメイン ネーム システム、DNS)はインターネットを使った階層的な分散型データベースシステムである。1983年に情報科学研究所 (ISI) のポール・モカペトリスとジョン・ポステルにより開発された。

現在では主にインターネット上のホスト名や電子メールに使われるドメイン名と、IPアドレスとの対応づけを管理するために使用されている。

出展:Domain Name System – Wikipedia

DNSサーバ

DNSサーバ(でぃーえぬえすサーバ)またはネームサーバとは、Domain Name System でホストの識別子を利用者が理解し易い形式(ドメイン名、例えば’ja.wikipedia.org’)とコンピュータが理解し易い形式(IPアドレス)を対応付けるコンピュータやサーバソフトウェアのことである。ドメイン名に対するIPアドレスを調べる事を名前解決と呼ぶ。

出展:DNSサーバ – Wikipedia

レジストラ

レジストラ(registrar)とはユーザからの要求を受けて、ドメイン名を地域インターネットレジストリに登録を行う業者の総称である。

かつてレジストラが存在しない時代は、ユーザが直接インターネットレジストリにドメインを登録していたが、レジストラという仲介業者が現れたことによって、誰でもドメインを持つことが容易になった。

日本においては、ドメインの登録・管理サービスのみを提供するレジストラも存在するが、レンタルサーバ業も兼ねていることが多い。インターネットへの接続などのサービスを提供するインターネットサービスプロバイダ (ISP) も、多くはレジストラ業務を行っており、ISPを通してもドメイン名の登録・管理が可能である。

ドメインの登録・管理費用は、このレジストラによって大きく異なる。

多くのレジストラが、複数のccTLD、gTLDをサポートする。日本においては.jpドメインや、.comなどの全世界から登録可能なgTLDを扱う業者が多い。.jp以外のccTLDを扱う業者は.tvなど地域を問わず登録可能なものを除き少ない。

出展:レジストラ – Wikipedia

DNSサーバ

DNSサーバ(でぃーえぬえすサーバ)またはネームサーバとは、Domain Name System でホストの識別子を利用者が理解し易い形式(ドメイン名、例えば’ja.wikipedia.org’)とコンピュータが理解し易い形式(IPアドレス)を対応付けるコンピュータやサーバソフトウェアのことである。ドメイン名に対するIPアドレスを調べる事を名前解決と呼ぶ。

出展:DNSサーバ – Wikipedia

まとめ

ブログやウェブサイト運営時になぜ独自のドメインを持つ事が重要なのか、またドメイン変更に伴う作業や検索エンジン対策については以前書いたのでそちらもあわせて参照してください。

プロブロガー本に刺激を受け、このブログも独自ドメインに切り替えようか、などと考えているでござる

ブログの独自ドメイン運用開始で行ったことの備忘録

ウェブサイト移転時に発生する重複コンテンツについて検索エンジン対策を施す方法

ドメイン取得と設定自体はここに書いたとおり専門的な知識がなくとも十分可能です。門外漢にはややとっつきにくい話ではありますが、とりあえず手を動かせばなんとかなると思います。案ずるより生むが易しで行動する事が重要です。

ウェブで何か意見を述べたいとか表現したいって人はまずはコンテンツ作りに専念することが肝要ですが、こうした管理的側面もちょっとづつ覚えておくときっとそのうち自分の血肉にもなると思いますので。

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