リッピングという言葉に対するミスリードが酷すぎる件

朝からTLが文化庁の違法ダウンロードの件で盛り上がっている。

何がしか製作や創作をすることに携わっている人間としては、こういう話題はやっぱり触れておかねばならんよね。

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アーティスティックナサクヒン、スバラシイデスネー

話題になっているのはこういったこと。

改正著作権法で違法になった「リッピング」とは?〈週刊朝日〉

10月9日(火)16時31分配信

インターネットで動画や音楽をダウンロードしただけで、2年以下の懲役や200万円以下の罰金を科される恐れがある改正著作権法が、10月1日に施行された。

どのような行為が罪に問われるのだろうか。著作権法に詳しい金井重彦弁護士が解説する。

「無償で放映されたテレビ番組や楽曲を録画・録音するだけなら大丈夫ですが、すでにCDやDVDとして販売されていたり、有料でインターネット配信されたりしている楽曲や映画、テレビドラマをダウンロードした場合は罰則の対象となります。動画などが、違法にアップロードされたものだと知っていたことに加え、被害を受けた側が被害を訴え出ることも条件となります」

今回の改正には、もう一つ大きな柱がある。「リッピング」と呼ばれる行為の違法化だ。

リッピングとは、DVDや一部のCDに付けられている「コピーガード」という複製を防ぐ機能を解除して、動画や楽曲のデジタルデータをパソコンに取り込む行為のことだ。これまで著作権法では、個人的に楽しむ場合であればこうした行為は認められており、ネット上ではコピーガードを解除するための無償ソフトも提供されている。

それが今回の改正では私的複製の範囲外とされ、罰則こそ科されないものの、違法な行為とされた。

なぜこうした行為まで規制されたのだろう。

「リッピングによってDVDなどから取り出されたデジタルデータは、動画サイトにアップロードする際にも使われます。違法アップロードにつながるリッピングを違法化することで、違法アップロードを防止することができるのです」(文化庁著作権課)

現実の世界だけではなく、自由な空間とされたネットも、徐々に息苦しさを増しているようだ。

※週刊朝日 2012年10月19日号

元記事はコチラ

いあいあ、「リッピング」という言葉が指すのはとある一媒体から単にデータを別媒体へ吸い出してコピーすることでしょ?複製元の媒体にコピーガードがかかっているかどうかってのはまた別な話はずだが、ことさら違法性を強調するために『「コピーガード」という複製を防ぐ機能を解除して』という解説を付加してしまう(付加しているのは朝日のライターね)のはいかがなものかと思うわけですよ。

それとは別に、法律論は知らんし当該法律中の用語として「リッピング」がどう定義されてるか知らんけど、風が吹けば桶屋が儲かる式で違法の範囲を広げるのはいかん。少なくとも著作権課の職員がそのような説明をしてはいかん。まるで著作権を守ることが仕事というよりは法律違反の人間を吊るし上げるのが仕事の様ではないですかこれでは。君たちは警察・検察機関の職員ではないし司法機関の職員でもないでしょう。

例えば自分自身がコンテンツホルダーの立場であるとするならば、そりゃ自分の創作したものを勝手に複製されてばら撒かれたらいい気はしないし、ましてそれで金儲けなんてして欲しくない。だからといってそういうことをする人間をたたきたいかというとそうじゃないし、その手法自体なんて興味もない。ただ「かってにばら撒くのはやめてね」っていう「結果」について不服があるわけで。

多くの人が多分そう思っているんだろうけど「違法ダウンロード」が違法たらしめているのはそのような法律があるからに過ぎなくて、その法が目的とするところが本当に「著作権を守る」ことにつながっているかどうかと言うのは甚だ疑問です。

コンテンツホルダー・クリエイターといった人をすっ飛ばして「コンテンツ『産業』およびその従事者」が旧態然とした商売続けたいから行政なり政治なりにプレッシャーかけて、あるいは飴玉でなだめすかして「コンテンツ手に入れるためには業界産出のメディア買うしかない」方向に持って行きたいがための法律であるのは明らかです。要するに産業保護。

ま、法律がどうあっても売れないクソコンテンツは売れないと思うけどね。

そもそもマスプロダクトで量産可能なコンテンツを「作品」などと称して売るのはさ、その製造プロセスから行って複製が容易なのは買う側の問題じゃなくて売る側の問題なのにね。

あとものすごーーーく関係ないけど音楽家や演奏家を「アーティスト」って言い出したのは藤井フミヤだっけだれだっけ。売りっぱなしの商業音楽(もちろん商業音楽全てが売りっぱなしのウンココンテンツというわけではない)をアートと呼ぶのは勝手だけどそれを芸術作品と認めるか否かはそれを受け取る側の判断だからね。自称するのは裸の王様みたいですごくダサいよ。

なんか話がそれちゃったけど、要するに作品自称するならそれなりのクオリティのもの作れって思うし、複製件守りたければ自助努力しろと思うし、その辺の責任置き去りでエンドユーザーを不法な連中と思うくらいならもうクリエイティブな仕事なんてやめてしまえバーカバーカってことです。

ちなみにこの流れが善しとされるならば

  • 包丁は殺人につながるので違法化する
  • 現金や貴金属は窃盗につながるので違法化する
  • 自動車は事故につながるので違法化する
  • 旅客航空機はテロにつながるので違法化する
  • ウンコするのは細菌やウィルスの蔓延につながるので違法化する

という流れで【日本終了のお知らせ】が報じられるのもそう遠い日ではないかもしれません。

あ、そうなったら私は法外な金額でトイレを使わせる「裏便所屋」をコッソリ開いてガッポガッポ現金儲けて「闇ウンコの帝王」を目指しますけどね。

んじゃまた。

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