基本を覚えて失敗しない登山靴の正しい選び方

キャンプ・登山

昨夏から近場の山などをぶらりと登り始めるようになったごろどくさんです、どうも。

昨シーズンは若干行き当たりばったりっぽく山登ってたので靴も普通のスニーカーよりちょっと丈夫なトレランとか履いてた(旭岳と黒岳はそこそこ登山道整備されてるので縦走しなければスポーツシューズでも登れないことはない)んですが、やっぱちょっと丈夫で疲れにくい靴が欲しくなり、モンベル直営ショップ→ゼビオスポーツ(量販店)→秀岳荘(専門店)と渡り歩いてきました。

最後に秀岳荘行ったのでそこで購入とあいなったワケですが、その時にお店の方に失敗しない登山靴選びの基礎を教えていただきましたのでシェアしたいと思います。

ワイズが大事

結論を先に書いときますと、一番大事なのは「歩いている間に靴の中で足が動かない」ということです。あ、あたりまえですか?これがねー、意外に知らないんですよ、知ってそうで。

じゃあびったり足に合う形の靴を選べばいいかというとそうでもないのです。下の図は靴と足のフィッティングを簡単に説明したものですが

つま先がぶつかるとすぐに痛くなるので、かかとを靴の内側に合わせたときにつま先に若干の余裕が必要です。目安としては、つま先を靴に合わせたときにかかと側で指一本入るか入らないか、くらいの隙間です。

しかしこれだけだと靴の中で足が動いてしまうので、靴の幅(ワイズ)はぴったり合うものを選びます。これ重要です。

普段あまり気にしないことかもしれないですけどこの幅は「だいたい合う感じ」じゃなくてホントにぴったりなのがいいのです。で

かかとを付けた状態でつま先からくるぶしの手前まで(つまり足の甲)はかなりきつめにひもを締めます。この写真のように指で引けるくらいではまだ緩いので増し締めしましょう。これで足の左右後ろが靴とフィットして中で足が動かず、かつつま先を痛めない履き方の基本となります。

ですので、ショップで靴を選ぶときは『必ずひもを締めて』フィッティングしましょう。実際に登山の時に使う靴下があるならそれを履いてフィッティングするのがベスト。

靴の中で足が動くかどうか、特にワイズが自分の足に合っているかどうかは靴を履いて斜面に横向き(右手が谷で左が山とか、その逆の状態とか)に立って足踏みしてみるとよくわかります。ここで動くようではその靴はあなたにとって幅が広すぎる、ということです。

あとベロ(舌革、足の甲のところのベラベラ)の横にはこのように水除けがついてるんですが

これを綺麗に折りたたんで奥まで押し込むのをお忘れなく。これが甘いとやぱり足が動いてしまう原因になるそうです。

上りと下りで異なるひもの締め方

それでちょうどよくフィットする靴でもですね、上りと下りでは若干締め方を変える必要があります。

くるぶし以下は上に書いた基本どおりですが、上りではつま先が上に上がる=足首が締まる(実際きつく締めて斜面に上向き立ってみると分かる)ので、くるぶしから上は緩めに締めます。一方下りではつま先が下を向き足首が遊びがちになるので、きつめに締めます。

くるぶし以上をきつめに締めるためには、このように足が地面に直角ではなく

後ろに足を引いてアキレス腱の上側が靴に触ってる状態で締めるときつくできます(アキレス腱が張ってないのでかなり締められるはずです)。

靴の硬さなど

靴の硬さについてはなかなか難しいのですが、基本的には履きはじめのフィット感の良好さと、耐久性のトレードオフだと思ってください。柔らかい靴は足になじみやすくつま先の「折れ」にも追従します(特に底が柔らかいもの)。しかしそれだけ変形を許容するということはそこに折れ癖がついて破けやすくなる、ということにもなります。

厚底でアッパー(足の甲)も硬いものは最初はこなれない感じで歩くときも足をベタっとつける感じになります。慣れるまで時間がかかるかも知れません。ただしその分耐久性が高く、不整地でも靴底が変形しないので安定した歩き方ができる(コケにくい)ことにもなります。

ですから硬いからいいとか柔らかいからダメということではなくて、例えば比較的緩傾斜で凹凸の少ないトレッキングコースならば柔らかい靴がいいし、本格的な山岳縦走などなればハード目の靴でなければ、となります。

もちろん破損の程度は使用頻度によるでしょうから、比較的険しいコースでも年に一、二回くらいの利用ならば履きやすさ優先で柔らかめでもいいかな、という選択肢も出ます。

いずれにしても硬さについてはケースバイケースなのでまずはアタックしたいコースを決めてから靴を選ぶといいかもしれませんね。

値段の違い

これはすごくざっくりした話なのですが、価格の違いを一番(製造原価的に)反映しやすいのはアウトソール(靴底)のパーツだそうです。

なのでこだわる方は高価な、(その人の)こだわりのあるソールを使っているブランドの品を選ばれるそうですが、実際のところソールのグリップ性能については「(全くないわけではないけど)価格ほどの差はない」んだそうです。

ですから、山岳ブーツ選びにおいては必ずしも「安かろう=悪かろう」ではないようです。

まとめ

教えてもらったことその場でメモとらずに記憶で記事書いてるので、なにか抜けはないかちょっとびびってますが私も実際こんな感じでフィッティングしながら靴を選んできましたのでたぶん大丈夫でしょう。いろいろ教えていただいた秀岳荘さん、ありがとうございます。

株式会社キャラバン−グランドキング−GK67_02

[グランドキング] Grandking GK67-02  0011672 470 (ウォールナッツ/26.5)

これワイズがEE+となってまして、男性用では比較的細幅のモデルです。ゴロドクさん足は毛深いけど意外にシュっとした足先なのょ。どうでもいいですね。トレイルランニングシューズに比べればずっと固いですが、ほかに陳列していたブーツと比べると比較的柔軟な方のようです。

ちなみにモンベルは全般的に幅広モデルが多いので、メジャーブランドではありますが実際万人向けかというとそういうわけでもないようです。あわててモンベルショップで買わなくてよかったと思いました。いや、モンベルのブーツがダメってことじゃなくて、単に私の足とは合わないというだけで、マッシブな脚で合う人には合いますからそういう人にはコスパ高くていい靴だと思います。結局お店の方もおっしゃってましたが

値段が高い靴が良い靴、ではないのです。自分の足に合った靴が良い靴なのです。

至言です。デザイン性とか見た目がどうでもいいわけではないですが、現物合わせながらしっかり自分の「足」と相談するのが大事だってことなんですね。

んじゃまた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました