ポータブルスキースタンドを作ったのでレポを残しておこう。

このブログでも何度か書いたような気がしますがうちの娘はクロスカントリスキーやってまして。

GWには珍しく極上パウダースノーの旭岳でちょっと考えた子供の事

今年6年生で、競技は確か3年生くらいから始めたと思うのでもう4シーズン目ですかね。

スキーの競技会に行くとどうしても必要なのがスキーを掛けておくスタンド。少年団では以前鉄のスタンド使ってたんですけどこれが重くて折りたためないもので何とかならんかな…と。

昨年試しに全木製で作ってみたら色々な意味で残念な出来映えだったので今年はもうちょっとちゃんとしたものを、と思い早速手を動かしてみました。

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作ったもの

今回製作したものの完成品がコチラ。

室内で組み立てたので全くウィンタイースポーツ感ないですね…

据え置きで、ただスキー立てておくだけなら木材テキトーに釘打ちして台組むだけでいいのですが、今回は各地の大会用に持ち運びできるものということで

こんな感じで分解・折り畳みできるようにと考えました。持ち運ぶときは

ラッチ付きベルトで縛っておくので、一人で担いで持ち運べます。

製作に当たって考えたことなど

参考になるかどうかわかりませんが、似たようなものを作りたいという人のために製作のポイントなどをまとめておきます。

言っても所詮DIYなのであまり厳密には考えてません…とはいえ、目的地を決めておかないと作れるものも作れませんので、製作に当たって「こういう風に使えたらいいな」という設計条件的なことを設定しました。

  1. 一人で持ち運べる形状・重量であること
  2. 二人以下で組立・分解ができること
  3. 組立・分解が直感的で、面倒な説明が不要であること
  4. 20台以上のスキーが並べられること
  5. 壊れないこと

1番目は可搬性の問題です。分解収納したときに、同じ重量、同じ機能のスタンドでも面状と線状とでは、持ち運びやすさも車に載せたときの収納性も全く違います。なので冒頭の写真のように線状に束ねて持ち運べるようにしました。

重量は製作に先立って厳密に計算しませんでした。結果オーライで5kgくらいには収まってると思います。

2、3番目は誰が組み立てるか、ということで、男性(おとーさんたち)はわりと多少面倒な組み立て方法でも自分で考えてそれなりにできたりしますが、女性(おかーさんたち)はまったくもってこういうのがニガテという人も少なからずいると思います。

大会には毎回保護者全員同伴できるわけではなく、仕事の都合で(私も含めて)来れたり来れなかったりすることもあり、なおかつテント立てたりストーブ準備したりスキーにワックス掛けたり子どもたちのアップやコースの下見に付き合ったりとほかにもやることがたくさんあるので、だれがどの作業に当たれるかわからないのです。

よって必要最小限の人数で、簡単に、時間をかけず人も選ばず組み立てられるというのはある意味必須条件です。

4番目ですが、昨シーズン卒業生が5人居なくなった替わりに、新たに入団してくれた1・2年生が4人いましたので今シーズンもなんだかんだで全団員18人と、まぁまぁの大所帯です。

個人競技(小学生は一部例外を除いてだいたいクラシカル)でそれぞれ1組ずつスキーを使うので18組おけることは最低条件で、その他できればリレー競技(通常フリースタイルなので特に理由がなければスケーティング板を別に用意する)用にさらに数台置いておけるようにしたいわけです。

ということで裏表両方合わせて24台置けるように。クラシカル18組に組分の余裕があります。今シーズンたぶんこれ以上増えることはないと思うので、来シーズン以降人数が増えそうなら同じスタンドを台数増やす方向で考えましょう…ま、うちの娘6年生なんで、5年生以下のご両親たち次第なんですけど。

5番目。壊れないってのは当たり前なんですが、細長い材料思い付きで適当に組み合わせると結構華奢ですぐ壊れてしまうものができてしまうんですよ…昨年それで失敗してます。

全部SPF材使って孔開けて鬼目ナット仕込んだり軸やボルト突っ込んでヒンジにしたりとかやったんですけど、軽さにこだわり過ぎて部材加工中にもバンバン割れる始末。ケチって逆に金かかってしまいました。

挙句に組み立てても剛性低くて後付けでパラケーブルで引張筋交いとか追加せざるをえなかったという。今年はその辺の反省踏まえてちゃんとしたものを作りたい、と。失敗から学びましょう…

以下今回作ったスキースタンドの構造を簡単に説明します。

スタンド部

スキーを掛けるラックを支持する「脚」の部分です。

側面から見てA型というか逆V型のフレームを作ります。収納するときはこの2部材の交点を折り曲げて収納できるように。

イレクターパイプってご存知ですかね?ホームセンターなんかで売ってる鉄パイプの表面にプラスチックのコーティングしたもの。専用の継手などもいろいろ種類があって組み合わせて棚とか柵とかハンガーレールとか作れるやつです。たぶん皆さん1度は見たことあるでしょ?

イレクター部品 – Diy-Life – 矢崎化工株式会社

一番しっかりしていてほしいところなので、木材はやめてこのイレクターパイプを使うことにしました。径はφ28です。

買ってきた部品いろいろ。真中のが

折り曲げのヒンジになるもの。上の図で【HJ-7】という部分です。確か角度フリージョイントとかって名前だと思います。ボルトの締め具合でヒンジの硬さ(きつさ)調整できるので開いたり閉じたりしたときに別途角度止めとか付けなくても大丈夫な優秀な部品です。

あとパイプの端部はそのまんまでも良さげですが、バリとかエッジで間違って手を切ったりしないようにアウターキャップ(図の【J-49】)とかゴム栓(同じく【EF-1201】)ってので塞いでおきます。安全対策大事です。

ラック部

実際にスキーを掛けておく横向きの梁材です。

1820mmのパイン集成材に仕切りとして150mmピッチでφ4.2×L=115mmの釘を刺していきます。仕切りがなければ1台スキー倒れると雪崩で全部倒れますからね…

これでラック1本につき12台のスキーが掛けられます。スタンドの両側に付けて都合24台、条件クリアです。

裏側両端にはイレクターの継手で【J-46】というのを木ねじで取り付けておきます。半割の筒みたいなので、これでパチンとイレクターパイプにハメるわけです。スナップフィット。

パイン集成材は一般のSPF材より価格は高いですが材が均質で、孔開けやカット加工時に節や木目で割れたりしなくて良いです。売り物でヒビ入ってるものもないですし。SPF材だと結構節抜けとかヒビとか曲がってるのとかあるんですよね、逆にまともな材料探すほうが難しいかも。

釘がφ4.2なのでそのまま打ち付けると集成材でも割れそうなので、あらかじめφ4㎜のドリルで下孔通しておいてから釘を軽く打ち込んでいきます。当然釘の先端は

尖ってて危険ですから削って丸めておきます。ディスクグラインダーに砥石付けて、梁に刺す前に削ると仕事捗りました。金ヤスリで手作業だとちょっと大変そうです。そのうえで

釘に外径5.2mm内径4mmのゴムチューブを被せていきます。先端は余長を付けてさらに直径5mmのパッキンゴムを短く切ったものを差し込んでおきます。さすがにこんだけやっておけば怪我することもないでしょう。

ゴムチューブの内径は釘の径よりわずかに小さく、素材が素材なのですごく入れにくいです。実際の作業時にはCRC直接吹き込んで入れてます。CRCは揮発性高いので放っておけばそのうち滑らなくなりますので。

へたにサラダ油とかグリスとか使っちゃうと、入れた後いつまでも滑ってしまって抜けやすくなってしまうと思います。

この辺まで図にまとめると以下のようになります。

幅止め

一応スタンドにラックをスナップするだけでも自立はするんですが、念のため補強材として幅止めも作っておきます。

基本的な作りとしてはラック部と同じで【J-46】両端に付けてスナップするだけです。長ささえあればいいので安いSPF材使ってます。壊れたときも作り直しやすいですし。

その他

作り物としては以上のような感じですが、【J-46】のスナップはハメた後微妙に隙間があってずれることがあるので

仮組してラックと幅止めの位置決めしたら、その直下に透明のビニールテープ3巻きぐらいして脱落防止兼位置決めとします。

イレクターの継手で接着できるリングとかも売ってるんですけど、どの長さのスキーを何台使うかはその年によって変わるので、あとから外せるビニテのほうが何かと便利だと思います。

製作費

イレクターパイプ・部品、パイン集成材、SPF材、鉄くぎ、ゴムチューブ・パッキンその他もろもろ買ってトータル7,500円くらい。買ってないのは【J-46】固定するのに使った木ねじくらいかなぁ。たまたま家にあったので。まぁまぁ安くできたと思います。

SPF材ばっかり使ってもボルトナットの類や丁番部品、補強の追加材料とかで昨年もなんだかんだこれ以上の金額になってたので…いちいち全部作ってると手間も時間も余計にかかります。

ケチって安く済ませようと思うより最初からちゃんとした材料なり部品なり勝買った方が結果的には安くつきます。今回は製作に実質半日もかかってませんからね。昨年などは毎晩2,3時間の製作作業を10日以上やってた気がします。お金で時間を買ったと思えば安いものです。

まとめ

以上ポータブルスキースタンド製作レポでした。昨シーズン辺りからほかの少年団のスキースタンドいろいろ見てきましたが、他所に負けないぐらいの出来になったと思うんですけどどうでしょうね。

冒頭の写真は11/3に旭岳クロスカントリーコースで撮ったものです。高地なので毎年ここは早くから人が集まります、ガチ競技者も平地雪待ちの子供たちも。が今年は例年以上に積もるのが早かったです。

例年平地の練習も12月中旬以降でないとできないんですけど、今年はもう平地の練習も始まってます。

余談ですが、我が家の娘、夏もひたすら走りに走って

長距離走の苦手な小学生が気持ちよく走れるために実践したこと

このあと3km走13分30秒が12分20秒くらいまで縮みました。本人的にはかなりのタイム向上だと思います。夏の筋力・持久力アップが冬の成果に繋がれば良いなと思ってます。

あと基礎体力のこと気にしないでこの時期からフォーム改善に集中できるのも夏がんばった結果ですよね。さてレース成績のほうはどうなるものやら。んじゃまたー。

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