前回、前々回とゲートや接着継ぎ目の処理を行ってみました。特に難しいことはないので、あわてず丁寧に作業すれば誰でも出来るところなんじゃないかなと思います。
でHGUCシャア専用ズゴックを組んでみて気になったところを。凹モールド自体ははっきりくっきりしてるんですが、整形上省略してるとおぼしきラインの甘いところの修正などを。
(前回記事はコチラ。)
デザインナイフで線を彫る
こちらの写真をご覧下さい。
前回接着ラインの接合処理のサンプルとしてあげたズゴックの上半身・胸パーツです。
人間で言うとあばら骨の一番下(?)にあたるところ、胸スリットの下なんですが、機体正面のラインは段付きではっきりとラインがわかるのですが、そこから連続すると思われる脇腹~背中にかけての表現がただ角度の付いた面同士の交線となっていて、ちょっと不自然な感じがします。
こういった部分はデザインナイフでモールドを掘りなおすと全体的に締まった感じになります。
ナイフの刃を上に向けて刃の先端をライン上に沿って何度か行き来します。力は全く入れずにごく軽く滑らせるような感じで。こういう角度付いた面に沿って行うときには比較的簡単に出来ると思います。
力入れすぎて思わぬところに刃が走ると太い傷になって残ってしまいます。浅ければ耐水ペーパーで誤魔化せないことはないのですが、太いとパテのお世話に…せっかくキットの成型色を生かす方向で作業するので、この工程は慎重に。
何度か刃を動かしてるとヒゲのような切りくずが出たりしますので、ラインが見えにくくなったら軽く1000番くらいのペーパーで当たって切りくずを除去しましょう。
望みの深さ・太さでラインのモールドを入れられたら完了です。ちょっと上の写真と向きが逆ですが
こんな感じでシャープなラインを表現します。あまり深く・太くなるとかえってもっさりした印象なので最初は細めに加減します。
全体のバランスを見ながらやっていって、「ここちょっとまだ細いなぁ」というところがあったら再度ナイフで当たってやりましょう。
キットの隅部全部をやる必要はないですが、目立つところだけでもこうしてくっきりしたラインモールドを入れるだけでも全体の印象が引き締まって見えます。
ちょっと気を使う工程なので難しいと感じたら飛ばしても良いです。最初は要らないプラ板などで定規にそって練習すると良いかもしれませんね。
次回は塗装前に、プラスチック独特の表面のテカリについて考えてみたいと思います。
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