年越してもう3週間以上も経ってしまったのですね。こんなに月日が過ぎるのがはやいと次の年越しもあっという間に来るんでしょうなぁ…
今回の年末年始のお休みも例によって娘とガンプラ作って遊んでました。今回のお題はHGUC 1/144 RX-93 νガンダム です。パチ組みまでの撮影記録いくらか残しておいたのでキット素性の資料として公開しておきたいと思います。
HGUCだけどパーツ数はMG並?
HGUC 1/144 RX-93 νガンダムはNo.86、2008年3月末の発売です。かれこれ9年弱前のキットということになりますけども、組み立てた印象としては特段古さは感じさせません。パーツ分割が巧妙で分割線が目につくところに出る部分はほとんどなく、色分けも95パーセントくらいはパーツ分割通りです。ただそのため
ランナーが8種10枚というなかなかのボリュームがありますので、組み立てに時間はかかります。
以下各部気になったところなどのレビューです。
頭部
頭部は写真の通りのメイン3分割+アンテナ関係2パーツ。ヘルメットワンパーツで、いわゆるフェイスパーツ後ハメ的な組み立て方法がデフォルトで用意されています。
メインカメラはカラー再現用シールが付属してますが、無改造でこの構造なので塗装したことない人も隈取色→メインカメラ色と塗装での再現にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
フェイスはイケメンでよほどこだわりのある方でもなければ特に弄る必要はないかなーと思います。アンテナ先端は当然の如く安全対策のためにフラッグ付ゆえ、無塗装でもシャープ化くらいはしたほうが良いのではないでしょうか。
映像作品知ってる人だと横から見たとき襟足のボリュームが何となく足りないと感じる人もいるかもしれません。改造作例見るとこの辺弄ってる人も多いようです。ただ必要かどうかというと…頭全体のバランスとしてはキットもままでも十分通用すると思います。
あと写真撮り忘れましたが首パーツの裏が肉抜きあるので気になる人は気になるかも知れません。通常は襟足に隠れてて目立たないんですけどね。
肩・腕・手
肘は二次元(一軸)曲げのみです。二重関節でもありません…と書くと大変不自由な可動に感じるかもしれませんが肩-二の腕軸が旋回しますので意外と動きます。ちなみに背中のビームサーベルラックから抜刀も出来ます。
それよりも肩アーマーは実はこのキットで私が一番残念に感じるところでもありまして
お判りでしょうか。肩アーマーのスラスター、やたら不自然なところに分割線が来るのです。分割しない側も段差にしてモールド風の処理にしてるのですが、ちょっと無理があるかなぁ、と。
逆にそれ意外に大きな破綻がないですからそれだけでも十分良いキットなんですけど。
ちなみに肩アーマー自体は軸に取りつける基部とアーマーがヒンジで連結され
かつ、胴の型軸も2次元ですが可動となっており、先ほどの肘関節の可動自由度の低さを補ってくれています。
バックパック
バックパック本体は特筆することもないのですが
バーニアパーツがABS製でそれなりにモールドが入っています。ガンプラ改修のド定番としてバーニア類の金属パーツ化というのがありますが、私は正直あれはあまり好きではありません。完成品見ても「どうしてもそこだけ浮いてる感」が否めないのです。すべての作例がそうではないのですが…
なのでバーニアパーツはこれはこれで生きるような使い道を探りたいところです。
足・脚
脚全般ですがもちろんMGやRGのような内骨格構造ではないのですが太もも付け根~膝関節くらいまでは半内骨格構造っぽくなっております。膝は二重関節ではありませんが90°以上は曲がります。あとスラスターカバーも稼働します。
腰回りアーマーも前・横は左右それぞれ独立可動。それを外したのが上の写真ですが股関節の可動範囲も十分でしょう。
ちなみにアーマー裏はモールド入りですので手を加えなくてもいいような気がします。
装備品類
付属する武装はビームライフル・バズーカ・ビームサーベル(主・副各1)、それとフィンファンネルです。
背中に取りつける主ビームサーベル、刃も含め4パーツ構成、凝ってますね。鍔は可動です。
ライフルとバズーカ。モールドは十分密度感あり、です。ただ銃身が完全にセンターでもなか割です。パーツの合い自体は良好そうなので接着剤入れて「ムニュ」で対処できるんじゃないでしょうか。これもこのキットの惜しいところです。
これと先ほどの肩のスラスターの件が上手く処理できていれば『伝説のキット』になってたんじゃないでしょうか。バズーカ自体は
設定通り背中にマウントできます。取りつけのラッチが「いかにも差し込みます」的な形状(要するにただの板)なのでC面とったり罫書き増やしたりくらいしてやるといいかもです。
フィンファンネル
それ自身大変素晴らしい造形、稼働を見せるフィンファンネル。それゆえパーツ構成が多くならざるを得なく
1つのファンネルにファンネルセンターの基部だけで3パーツ、フィンで4パーツ、それ以外にABSの蝶番4パーツとファンネル同士の連結パーツが付くのでファンネルだけでも60個以上のパーツ構成です。湯口の二度切りと残りのナイフでの切除、600番で均しくらいまでやりながら進めるとファンネルの組み立てだけで4時間近くかかりました。
ファンネルパーツ全般に言えるのですが平面構成ゆえ方パーティングラインとヒケが大変目立ちます(下の写真はファンネル基部側面)。
そういう意味で削り均しの作業はどうしても手数が多くなります。塗装するならプラパテ・瓶サフ盛ってから削った方が外形の縮小がなくていいでしょう。
フィンパーツはランナーから切り離すと区別するのが難しいため、こうしてパーツ裏に番号を転記しておくと組み立てがぐっと楽になります。連結用ABSパーツはマルポチの刻印が1~3個とことなるのでそれで識別できます。
MS本体の背面に装着するときはこのように組み合わせます。連結パーツでの接合が気に入らない人はネオジム磁石での連結など検討するところではないかと思います。
そしてパチ組完了
購入前に調べたらパーツ数多いことも組み立てに時間がかかることも分かってたのですが、一部で「組立4時間以上かかります」って書いててそんなもんなのかなーと思ってたら、本体とファンネル込みで10時間以上作業(パチ組のみ、ゲートは粗処理まで)してたんじゃないでしょうか。
そして出来上がったのがこちらです。
最後のはRGガンダムmk-2と並べて。同スケールなのでνガンダムの大きさが良くわかると思います。
参考にすべき記事など
以下HGUC 1/144 RX-93 νガンダム制作にあたって参考にすべき記事です。
HGUC RX-93 νガンダム – ガンプラ BLOG (ブログ)
HGUC・RX-93νガンダムの製作・作り方。ガンプラ120%!
ガンプラBLOGとガンプラ120%はガンプラ関係でググると上位かすめることが多いのでご存知の方も多いと思います。ランナーレビュー・パチ組みレビューかなり細かめに記録されてますのでパチ組み・素組派、初心者はもちろん改造派の作戦練るのにも参考になるのではないかと思います。
じょいほび!-ヤマシロヤ 模型製作Webコラム オオゴシ*トモエのEnjoy Hobby! ガンプラ製作コラム 1/144 HGUCνガンダム編
女性モデラーオオゴシトモエさんによるコラム。大改造は一切ありませんが基本工作ががいかに大事かこの記事を読むと分かるでしょう。高級社外パーツをデコする前にやるべきことは沢山あるのです。
ngtfactory | 1/144 RX-93 νガンダム 改修塗装済完成品
全く方向性の違う大改修作例。NGTさんのは他の作品も含めだいたいどれも同じテイストで改修量も半端ないのですが、ちょっとスジ彫り追加多すぎて好みの分かれるところでしょうか。
ayatamaboの作例はパッと見あっさりなのですが、製作記事読むとこちらもかなりの作業量。どちらかというと私はayatamaboさんの作例の方が好きな気がします。
まとめ
そんなことで噂通り大変素性の良いキットでした。パチ組み写真見てもお分かりの通り全体バランスも大変良いですから、あとは手足延長とか胸胴形状変更とかもう完全に好みの世界で…という感じで。
あとは細々としたヒケの修正や肉抜きの処理、エッジ出しとかそういったところで仕上がりの印象が良くなることが容易に想像できます。そういう意味で基本工作技術の丁寧さが問われるキットであるとも言えます。
パーツ構成から言ってバラせばワンパーツ上でマスキング・塗り分けの必要なところもごく限られています。
実売2,000円以下ということもありもちろんパチ組みでもいいのですが、初心者がパチ→丁寧な素組、と一つレベルアップする練習に大変向いているキットだと私は思います。
完成しない百式がじっとわたしを見ているのでアレですが、こちらもじっくり作りたいなと思っておりますです。
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