ローマ・カトリックの首座は一度就いたら終身なのかと思ったら生きてるうちに辞めてしまうのはこれが初めてではないそうで。
誰が彼を救うべきなのか
というわけで法王退位のニュース。
ローマ法王 28日で退位を表明
バチカンのローマ法王庁によりますと、ローマ法王ベネディクト16世は11日に行われた枢機卿を集めた会議で、今月28日をもって法王の座を退くことを明らかにしました。
ベネディクト16世は、この場で枢機卿たちに対し、「何度にもわたって神に対し良心に照らして考えた結果、高齢に達している我が身が法王としての職務を達成することができないという確信をもった」と述べて、今月28日の午後8時を持って法王の座を退く意向を表明したということです。
ベネディクト16世はまた、「素早い変化に見舞われ、信仰にとってとても大切な問題に揺れる今日の世界では、ローマ法王には心身ともに活力が必要であるが、私にとってそうした活力がここ数か月弱ってきており、私に与えられた職務を遂行することができなくなった」と述べたということです。
ベネディクト16世はドイツ出身で85歳。
(中略)
在任中の退位は600年ぶり
アメリカCNNなどによりますと、ローマ法王が在任中にその座を退くのは極めて珍しく、歴代の法王ではおよそ600年前の1415年に辞任したグレゴリウス12世にまでさかのぼるということです。
(以下略)
元記事はコチラ。
法王は名誉職なんかじゃなくて心身ともに力がなければやってられない実務職、プレイングマネージャーの最高峰(?)と言えるかもしれない。その辛さ、苦しさってのは多分本人しか理解し得ない。
「辞める」ということは本人だって決して易しい選択ではなかったでしょう。それでも辞めざるを得ないという結論に至った背景は、結局法王も悩み苦しみ、また責任と現実の板ばさみにあうただのひとりの人間でしかないという当たり前の事実なんですが、世間様はそうは見ないんだろうなぁ。人ではなく肩書きを見ちゃうっていう。
ベネディクト16世が死んだあとに神に救われるかどうかは私にはわかりませんが、現実のこの世界で彼を救うことは周りの人間次第でできたんじゃないかという気もします。
イエスは「汝の隣人を愛せよ」と言ったとか。隣人を愛するのは神じゃなくて人なのね。
神や仏を否定する気はないですが、そろそろ人間世界のことは人間の責任においてより生きやすくできるような世の中であって欲しいと思いますが、いかがでしょうか。
んじゃまた。
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