北海道もようやく夏らしくなってアウトドア活動しやすい季節になってきました。先日遅ればせながら今シーズン初キャンプに行ってきたごろどくですどうも。
我が家も昔はシーズン10泊くらいは普通にしてたのですが、子どもが大きくなってスポーツ少年団に入ったり私も土日の勤務がたまにあったりで、年々泊数が減ってます。去年は3泊くらいしかしなかったんじゃないでしょうか。今年はもうちょいあちこち行きたいところです。
さてこれを読まれてる方の中にも、いいシーズンなんでこれからキャンプに出掛けらようかなんて人もいると思います。慣れてる方はご承知のことと思いますが、これからキャンプデビュー、あるいはせっかくリフレッシュに行ったのに熟睡できずに疲れて帰ってきた…なんていう方のために安眠できる寝床についてつらつらと語ってみたいと思います。
寝床はこうしてセットする
結論を最初に書いちゃいますが、テントでお休みになるときは寝床を次の図のようにセットします。
上から順に簡単に説明すると
- シュラフ:断熱・保温
- パッド:就寝時のクッション、断熱
- テントマット:上からの荷重のクッション、直接接触による破損の防止、断熱
- (インナーテントボトム)
- グランドシート:インナーテントのボトム直接濡れたり突起で破れたりしないよう保護
何でもかんでも重ねりゃいいというものでもなく、一応それぞれ上記のような目的があります。
実際の写真はこんな感じ(先日のキャンプで撮ってきました)。まずグランドシート~テントマット。
手でインナーテントをめくってます。めくらないとグランドシート見えないからです。グランドシート大きいの敷けば良いのにって?グランドシートはインナーテントより必ず内側に入るように敷きます。
こうしておかないと雨が降った時にグランドシートが受け皿になってシートとインナーテントの間にあっという間に水がたまり浸透してびしょ濡れになってしまいますので。
グランドシートはいわゆる土木用のブルーシートみたいなものでもいいのですが、耐久性に乏しいのとサイズが大きいのでいちいちインナーテントより小さく折らないとならないので、できれば専用のものが良いと思います。我が家のグランドシートもなんだかんだで6~7シーズン使ってるんじゃないでしょうか。単価で言えばブルーシートは確かに安いんですけどね。
あと中に敷くテントマットは逆に底面積ぎりぎりか若干大きいくらいのを折って使うといいです。電池ランタンとかテーブルの角、あるいは手荷物バッグのファスナーその他諸々で案外ひっかけ事故をやってしまいがちです。なので、テントマットは出来るだけボトム全面をカバーできるようにしておきましょう。
そしてパッドとシュラフ。
テントマット敷いてしまうとそのままシュラフ広げて寝れなくもない…ですが地面の硬いサイトは芝があっても横になるとゴツゴツしてるもんです。砂地も柔らかそうなイメージがありますが実際に寝てみるとびっくりするほど体痛くなります。そうなると翌朝のテンションだだ下がりです。マジで。
そうならないためにもパッドは是非とも用意した方が良いですね。
パッドはどんなのがいいの?
パッドと言ってもいくつか種類がありまして
- フォールディングマット
- インフレータブルマット
- エアマット
- 毛布!
- 敷布団!?
下二つはまぁ荷物になるんで普通は持っていかないですね(テント泊じゃなくて車中泊の時はダブルの敷布団使ってますけどね)。
フォールディングマットは折りたたみのいわゆるマットレスみたいなもので中身はウレタンです。厚みのあるものはかなり体重を支えてくれて快適に寝られます。ただし折りたたんでも縮みはしないので若干かさばります。
インフレータブルマットも中身はウレタンです。収納時は空気を抜いて丸めて持ち運べるのが良いところ。かなり小さくなります。あと空気はバルブを開けると自吸して勝手に膨らむんですけど、さらに膨らますこともできるので硬さの調整も出来ます。
エアマットはその名の通りナイロンその他化繊の袋に空気を入れて膨らませたもの。ウレタンを内蔵しない分空気を抜いたときの収納性は抜群。ただどんなに空気を入れても体重で沈まないほどの硬さを出すことはできないので、どうしてもフワフワして寝がえり打つたびに揺れてしまい、寝心地では上2つには届かないかなーと思ってます。なので昔使ってましたけどやめました。
個人の好みと許容範囲、あと予算もありますが、私としてはインフレータブルマットがやっぱりお勧めなのではないかと思います。フォールディングマットとたいして変わらんだろうと思ってましたが最近導入してあまりの寝心地の良さに愕然としました。もっと早く使っておけばよかったです。
ちなみに私が使ってるのはマジックマウンテンというブランドのトレッキングエアーマット コンフォートワイド180というもの。詳細はまた別記事で書きたいと思いますが、サイズ・重量ともレジャーキャンプユースにはもってこい(山岳用途にはちょっと重い&大きい)で厚みも38mmとかなり心地よいです。
シュラフは封筒かマミーか
寝袋には長方形を二つ折りにして合わせ目をジッパーで閉じる封筒型と体のラインに合ったマミー型の二つに大別できます。
どっちが良いかというと…これは使い方次第なんですね。
基本的に体にフィットするマミー型は一般に断熱性能が高く(と言ってもグレードでピンからキリまであるけど)春夏秋と3シーズン使う人なら持っててもいいです。私も今年1つ新調しました(秀岳荘でモデルチェンジ品在庫分安く出してた。ラッキー)。これの紹介もそのうちやりたいと思いますがここでは割愛。
ただマミー型は身長毎のサイズ区分があるので自分に合ったものでないと入りませんから購入時は注意が必要です。また中身の素材には化繊のものと羽毛のものがあるり、羽毛のものは軽さ・収納性・断熱性どれをとっても二重丸なのですが湿気に圧倒的に弱く結露しそうなシーズンは確実にシュラフカバーをセットで使う必要があります。湿気るとあっという間に断熱性が失われるのです。
レジャーキャンプユースではマミー型でも化繊のものが使いやすいと思います。ちなみにマミー型は封筒型のように全部開いて大きな布団のように使うのは出来ないので、夏の暖かい時なら封筒型の方が取り回しが良いことが多々あります。私も両方使ってます。マミー型は中のデッドスペースがなく空気の出入口がないから暖かくなる(というか冷えにくい)のですが夏のクソ暑い時には確実に茹であがっちゃいますね。
ですので、シュラフは2種類用意しておいて時期と天候で使い分けるようにしましょう。
そもそもテントをどこに張るのかと言う話
道具も大事ですけど、寝床になる地面を選ぶのはもっと大事です。私はこんなことに注意をしてます。
- くぼ地になってないこと
- 平らで、ほとんど水平に近いけどほんのちょっぴりだけ傾斜がついてること
- とがった礫、砂利がないこと
- 枯れ木が近くにないこと
- できるだけ芝が密なこと
1,2は水たまりにならない、あるいは水はけがいい場所を探すということです。濡れたテントを持ち帰って干すのはかなりブルーになりますからね…3,4,5はボトムの保護のため。礫・砂利はもちろんのこと、硬い枯れ枝が多く落ちてそうなところもできれば避けたいです。手で拾ってよけれるくらいならいいんですけどね。
もちろん傾斜なくまっ平らかつ水平のところが寝心地は抜群なのは言うまでもないです。が整備されたキャンプ場でも完璧なサイトは稀です。それゆえ、その中でも水はけと寝心地を両立できるところを選んでテントを立てるというのが結構大事なことなのです。
傾斜に対して頭と足が上下に向かうような方向で寝床はセットします。大した勾配でないように見えても勾配に直角に寝るとどんどん転がって行って、朝方にはみんな下の方かたまって寝てる、なんて笑い話のようですが良くあることなんですよ。
まとめ
簡単に書くつもりがちょっと長くなってしまいました。
せっかくリフレッシュに行ったのにあちこち痛くてなにしに行ったんだかわかんない、そんなキャンプだとちと悲しいです。これを嫌ってキャンプやらなくなる人もいるかもしれません、それくらい(気にされない割には)切実な話です。
パッドとシュラフもピンキリでそれなりのものを用意しようと思ったらそれなりの購入額になりますけども、ここがアウトドアライフが広がるかどうかの分かれ目(熟睡できればアクティビティも料理も十分楽しめる)かつ長い付き合いになる道具なので気に入った、体に合ったギアを選んでいただければと思います。
んじゃまた。
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