一番身近なシングルバーナーのことはガソリンバーナーとガスバーナーについてとりあえず一通り書いたので次はテントについて。
我が家にはテントが3張ありまして、それが物置を大変圧迫している大きな原因なんですけども、やっぱりテントもいくつか使い比べてみると結構個性あるなってわかります。
うちのは3つともドームテントなので基本構造は同じですが、それでもいろいろ違いはあるわけでして。
まずは我が家に来たのが一番遅いスノーピークのアメニティドームMの紹介をしたいと思います。
アメニティドームの良いとこ悪いとこいろいろ
実際に何年か使い、コールマンのドームテントあたりと比較してここが特徴だなーと思うところをつらつらと挙げていきます。
軽い・小さい
重量が軽いです。そして小さいです。軽いといってももちろん山岳テントのように背負って携行できるほどではないですけど。
例えばコールマンのBCクロスドーム270だと重量が10.6kg、これに対してアメニティドームMはインナーテント同程度の広さ+余裕の全室で8.0kgです。
たった2.6kgの差ですが、駐車場から荷物の運搬を考えるとずいぶんな違いです。いつでも車の隣にテント設営できるオートキャンプ場ばかり行くわけではないので。収納サイズは
いまいちわかりにくいかもしれませんンがコールマンの同サイズクラスより2まわりくらい小さいです。
組み立てが簡単
組み立て方法は公式動画があるのでこちらを見ていただければ。
動画内では2人で作業してますけど、ごろどくさんは1人でやれます。たぶんうちの奥さんもできます。娘はさすがに一人では無理。
ポール端とピンの組み合わせ、あるいはフライシートとインナーテントの接続ラッチの組み合わせは色で識別できるのでまず間違うことはないです。
そうそう、フライシートとインナーテントの接続がラッチ式になってること自体がまずほかのブランドでは見かけないです。
なおかつ、ラッチはめるときやポールにピン差し込むときもテント生地のテンションに無理がないのがいいです。一度でもコールマンの普及品組んだことある人はわかると思いますけど、あれポールにピン差すときめっちゃ引っ張らないとダメでしょ?
シルエットが低い
これは短所長所表裏一体でもあるのですが、全高が低いので風には結構耐えられます。
また、このように全室が低いのでタープ下に入り口を置くことができます。なので雨の時には濡れずにリビングと出入りができちゃいますねー。
ただし、室内は大人が膝立ちしてちょっと余裕があるくらいなのでテント内で直立は無理です。これに圧迫感を感じる人はいるかもしれません。あと同じ理由で全室の出入り口通過するときは腰をかがめないと通れませんね。
アルミ合金ポール
これは最初の「軽い」にも関わりますが、ポール素材がジュラルミン系アルミ合金です。軽くてそこそこ丈夫です。同クラス・価格帯の他ブランド製品だとほぼ全部FRPです。
総合的な強度は一概にどっちが高い(重量当たりの比強度ならアルミのほうがたぶん上)とは言えませんが、弾性が高いのはアルミ合金の方で、FRPだと比較的繰り返し疲労の影響を受けやすいです。うちのコールマンのテントも1回修理に出してます。
アルミ合金ポールも比強度が高いとはいえ、ものが細いので無理な力をかけるとやっぱり折れます。ですので取り扱いは丁寧に。
全室が広い
全室はそこそこ広いので物置スペースとしては十分使えます。というのも寝ている間に食材や、生ゴミあるいは食材の空きパックなんかを野生動物に荒らされたくないので、閉じた空間の中に置いておきたいわけです。
かといってインナーテントの中にはゴミは持ち込みたくないし、露天、あるいはタープだけのリビングだとそういうものを収納するスペースが必要になります。
逆にスクリーンテントのような4面閉じれるリビング併用するときにはあまり利用価値のない空間になってしまうので、そういう時には全室なしの小型ドームのほうが組み合わせとしては向いています。
「被り」が多いかもしれない
スノーピークと言えば一部熱狂的なファンに支持されていまして、コールマンなんかに比べると所有率でははるかに少ないですが、その中でも比較的廉価なクラスというか入門用モデル的位置づけなので、実際にキャンプサイトに出向くとそこそこの確率で同じテントが立ってます。
だからどうってことでもないですが、ごく一部の熱狂的スノーピーク信者は「ニワカが(フフン)」みたいな冷たい視線を投げかけてきたりすることももしかしたらあるかもしれません。まぁあまり気にしないように。
私もこの製品自体すごく気に入ってるので長く使うつもりですし。高価なもの、高価なものと次々買い替えていくのも正直どうかと思います。道具への思い入れも含めてキャンプの楽しさですので…
耐水性が1,800mm
このテントが…というよりスノーピークの表記なんですが、この耐水圧1,800mmというのは最低圧力です。だいたいよそのメーカーは平均値書いてて普及品だと1,500~2,000mmくらいですが平均値なら当然部分的に「表記より低いところもあるかもよ?」的な逃げがあったりします。
その点最低1,800mm保障なら普及品としては十分すぎる性能です。多少強めの雨でもそうそう滲みることはないと思います。防水スプレー併用すると安心感増すのはもちろんですけど。
あと数値で表現できないところで縫製は雑なところがないと思います。安売りしてる廉価なテント買うと個体差で結構雑に縫ってあって「これどう考えてもアカンだろ…」みたいのもありますから。
フラップアップ用ポールは付属しない
価格が価格なので全室のドアをフラップとして上げたいときに立てるポールは別売りです。
テント以外にリビング部を持ち歩かない、全室をリビングとして使う場合には必須です。+5,000円ちょっとなんでミニマム化として割りきれる価格だとは思いますけど。
もっとも専用品でなければならない理由はないので、いくつかテント買ってるうちにダブついてきたポール使うというのもお財布には非常に優しいと思います。ちなみにごろどくさんはそういうことやって多少色違いになっても全然気にしない方です。
シリーズ構成など
アメニティドームは3サイズあって私が持ってるのがアメニティドームM
です。5人用という表記ですが手持ち荷物の置き場も含めると実質4人くらいまでだと思います。3人ならかなり余裕です。
あと前後のサイズにアメニティドームSとアメニティドームLってのがありまして、公称収容人数はそれぞれ3人、6人となってます。
Sのほうはまぁそんなもんだろうと思いますが、Lは大人5人+荷物だと寝るにはちょっと窮屈かもしれません。人数少ないことが確実ならSがおススメです。重量5kgで、30,000円切ってますので。
基本はずっと前からこういう感じですけど、数年に1度マイナーチェンジみたいのがあって、フライのカラーリングが微妙に変わってます。基本の3色は同じなんですがバランスや色配置が変わってます。
私のも2012年の春ころに買ったものなので2016年現行品とはちょっと違うんですねー。
まとめ
縫製や組み立て易さなど作りの丁寧さを考えると、同じ価格帯の比較ではどうしてもこれが私としてのおススメということになります。
コールマンは割引販売してるとこが多いので実質価格だとそちらの方がお得感あるんですが、全般的な品質ではアメニティドームのほうがやっぱり上だと思いますので。
被り率もコールマンに比べれば…まぁどうってことないです。あ、コールマンがダメということではないですよ。年2,3泊しかしなくて酷い荒天さえ避ければ数年~10年くらい使える程度の耐久性は十分にありますから。
あとこれ全く個人的感想なんですけど、赤/ベージュカラーリングのせいか室内が若干明るいような気がします。コールマンのグリーンだとやっぱりちょっと暗く感じてしまいます。インナーテントは同じ明るいベージュなんですけどね。
一番いいのは多くの人のキャンプに便乗させてもらって、実際の使用感確かめることですね。あとキャンプ場でレンタルテントやってるとこもありますからそういうので試してみるのも一つの手かと。売り場にデモで置いてあるのと、キャンプサイトでは印象違うもんなんですよ。
ちなみにテントと言えばキャンパルジャパン(旧小川キャンパル)が専門メーカーとして有名ですがごろどくさん一度も使ったことないんですよ(高いからね)。ほしい物リストに入れといたら間違ってだれかプレゼントしてくれないかな?8月誕生月だし。なんてゲスなこと言ってみました。んじゃまたー。
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