グローバリゼーションで新たなビジネスシーンを切り開く日本

2012年3月15日放送分のテレビ東京・ワールドビジネスサテライト(WBS)から。

SNS絡みでSocial Tipping Platform「Grow!」の紹介やってまして、その中でとっきー(@tokizaki)さんの1コマ漫画サイト「あしながペンギン」やすしぱく(@susipaku)さんの無料写真素材サイト「ぱくたそ」がチラ映りするってんで久々に見てみました。普段ツイッターでかまってもらってるもんですから。

さて今回の記事は。「Grow!」のようなパトロン募集のウェブサービスにも色々興味はあるのですが、今日はそれじゃなくて、その前のコーナーでやっていた「墓石市場に異変~世界“石”争奪戦~」ってニュースに関してです。

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勝ち逃げできるなんてゆめゆめ思うな

件の内容についてはコチラでも確認できるので見ていただければと思います。

要約するとこんな感じ。

  • 1980年代、日本の石材業界が中国に技術供与した
  • 結果、日本よりも安く墓石を作ることが出来た
  • 日本の石材業界はこぞって中国に外注へ
  • 安い労働力で利益倍増、日本の石材業界ウマー
  • ここへ来て中国の人件費高騰
  • 中国の石材業者の労働者「安い給料でこんな面倒な仕事やってられっか」
  • 給料さらにアップ
  • 日本以外に新興国が石材買い付けに来て材料費も高騰
  • 中国の石材業者の経営者「日本の注文は単価安いくせにミリ単位まで難癖つけてきてめんどくせぇし、人も逃げるし、材料費上がるし、参ったぜこりゃ商売にならん」
  • 結果、業界からどんどん労働力流出
  • 墓石の製造原価グングン上昇
  • 中国へ発注していた日本の業者「お互いハッピーになれるような協力関係を築いていきたいと思います」←イマココ

商売である以上、安い原価でものを作り高く売って利益を増やす、どんな企業でも同じことをしています。

でも30年ですよ、30年。ずっと安価な労働力買い漁って、それ前提で商売し続けて今さら協力関係とかwin-winとか言われてもどうよ?崖から落ちてる途中に地面に衝突しない方法を考えてるのと一緒なんじゃないでしょうかね。

利益を生み出す手法としてコストダウンだけしか持ってないことが致命的であるいい例です。製造技術の進歩なり品質なりデザインなり、墓石というものの新たなあり方の提案とか、低賃金労働力以外の付加価値を見出す、そういう話って何にもなかったんでしょうね。

少なくとも私はこの30年間お墓というもののあり方が大きく変わったとかそういう話を聞いたことはありません。まぁどうせ私が死んでも一戸建て(墓地)なんて高くて買えないのでマンション(納骨堂)なんでそれ自体はどうでもいいんですけどね。

労働賃金は将来への投資と思え

このニュースではたまたま石材業界を扱ってただけで、化工・衣料・自動車産業なんかでもやってることは同じでしょう。

自動車業界は研究開発を国内でやって技術を製造ラインにフィードバックされるだけまだマシなほうですが、衣料なんて要するに安い縫い子さん探して世界中さまよってるだけなわけです。

ファーストリテイリングあたりがグローバリゼーションだなんだといって社内公用語を英語にするとか、ほんと鼻で笑っちゃうんですが、技術の革新性なんてどこにもないでしょ?とにかく安いというだけでその企業の製品を買っちゃう我々国民にも責任があるんですけどね。

一方日本国内を見渡せば有効求人倍率が1.0を下回ってる地方なんてざらです。まだアジア各地域のほうが日本より労働単価が安いとは言え、いつまでもそんな状態が続かないのは上の例を見て明らかです。

そう考えると、労働単価が高くても国内生産を増やして労働力の受け皿を確保、労働単価が逆転しないうちに新たな技術と付加価値の創造を国産化しないと…国内の産業はまるっきり空洞に。儲からない、人延びない、技術残らない、全産業下降、と負のスパイラルに…日本もソヴェト連邦のような倒産国家になっちゃますよ。

私が小学生だったとき、社会科の授業で日本は加工貿易の国だと習ってきました。資源のない国なので海外から原材料を輸入し、新たな付加価値を与えて、それをまた諸外国に売る、という。その根幹に日本ならではの丁寧な仕事と技術とそれを推し進める努力があったわけですが、それもどうやら消え去ってしまったようです。

ここ30年日本がやってきたのって15世紀辺りから欧米列強が植民地増やしていったのとさほど変わらないような気もしますね。安い労働力と原料の買い漁りでという点で。グローバリゼーションとか言うと聞こえよく感じたりする人もいるのかもしれないけど、要するにそういうことなんでしょう。だから私はそういう人の言葉を耳にすると厨二のオーラを感じたりするわけです。

クリエイティビティとか新しい価値の創造とかそういうものを標榜する人が実体としてコスト低減第一優先で将来への投資が出来ない、というのはちょっと悲しい現実であります。

話はずれますけど「即戦力求む」的な低賃金の求人なんか見てもなんだかなぁ、と思います。本当に即戦力になれるくらいの実力あったら、受身で優秀な人材確保できると思ってるアフォなお前んとこになんか使われねぇよ、自分で商売するよって。まぁきっと同じ人種なんでしょう。

まとめ

ファーストリテイリングを国賊扱いする気はないですし私もユニクロ製品買うこともありますが、もうちょっと地に足つけて身の丈にあった商売したらいいんじゃないでしょうか、海外労働力に足元すくわれる前に。

そんなわけでつらつらと書き綴りましたが、正直この記事のタイトル書くのも恥ずかしかったわ。グローバリゼーションを掲げる海外進出企業がこぞって大コケする日が来るかどうかわかりませんが、理性ある経営者の皆さんは目先の数字の動きに釣られないで国内産業の行く末も考えて仕事の割り振りしたらいいんじゃないかと思います。労働力をただの頭数と考えるか、将来への投資と考えて人を育てられるかで10年先に差がつくと思いますので。

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