ブログをやってる人なら知っている、あるいは参加してるという人も多いであろうご存知「にほんブログ村」。自分の参加してるカテゴリは良く見たりするんですが、総合ランキングはあまり気にしていなかったりするわけで。皆さんはどんなブログが総合1位かご存知でしたか?
同じブログランキングサイトである「FC2ブログランキング」の上位が競馬予想・収支報告、ネット副業、オンラインゲームのチート(?)といったギラギラした情報発信系、ややもするとブラックな香り漂うブログであるのとは対照的にこんなブログが1位になっているのです。
総合1位は猫画像イパーイの脱力系だった
総合第1位は「うにの秘密基地」という、管理人さんが飼猫うにの日常をひたすら毎日アップするという脱力系ブログでした(2011年10月中旬現在)。
いわゆる有益な情報を発信するような内容ではなく(いや、決してけなしてる訳じゃないんですよ)とにかくそのブログを眺めているだけで癒されるというかなんというか。
一部キャプチャしたものを載せますが、こんなのとか
こんなのとか
いやー、癒されますねぇ。
その日の猫の様子を撮影して管理人さんがちょっとだけコメントを加えるというスタイル。いかにも「ブログで情報発信してます!」というギラギラした感じは全ありません。肩に力が入っていないというかなんと言うか。
人気ブログに成るには、成るなりの理由がある
しかしながら、ランキングサイトで1位になるにはそれ相応の工夫なり努力なり理由があるわけで、私なりに気付いた「うにの秘密基地」に見る、人気ブログたる理由は以下のような点です。
毎日更新
いわばブログの「いろはの『い』」的な話ですが、とにかくマメに更新をするということ。「うにの秘密基地」のアーカイブを見る限り、ほぼ毎日更新されていますね。当然ですが、更新頻度の低くければRSS登録されてもフィードは流れてこないし、やがて読者の記憶からも抹消されていく、というわけで…
テーマがぶれない安心感
じゃぁ毎日更新してれば何でもいいかというとそういう訳でもなくて、ネットで拾った適当なニュースコピペして垂れ流してればいいかというと、そんなのをあえて誰も読んだりしない訳です。
「ウニの秘密基地」をみれば確実に猫に癒される・そして毎日更新でちょっとずつ違う姿を見られて新鮮・糞コピペコンテンツでないオリジナルなもの、という「牛丼は吉牛いっときゃ間違いない」みたいな安心感がリピーターの心を掴むのでしょう。
なにより猫画像というテーマだけでついつい見入ってしまうというか、よほど猫嫌いの人でなければあえて避けようとはしませんよね。
写真の見せ方の工夫
古いアーカイブを見ていただけるとわかりますが、初期のエントリと最近のものでは微妙に書き方が異なっているのがわかりますか?
初期のエントリではとりっぱなしの猫画像に若干長めのコメントが添えられていました。一方、最近のエントリを見ると写真自体にごく短いセリフや擬音(そしてその字が大きい)を入れ文章での解説も最小限になってます。
これはつまり4コマ漫画を読むように(長い文章を読まなくても)パッと見の印象で内容が理解できるので読むほうも構えずに気楽でいい、という表現方法なのだと思います。管理人さんなりの試行錯誤があってきっとこういうスタイルに落ち着いたのでしょうね。
書き文字も大変脱力な感じで、うにちゃんの愛されっぷりが大変よく伝わってきます。
はてブ界隈とは真逆の位置にあるけれど
いわば究極のマンネリ(これも決してけなしてるわけじゃないですよ)であり、ある特定のエントリがはてブされまくって瞬間的にPV爆発みたいなことはこの先決して起こらないんでしょうけど、こういうのもまた一つのブログ運営方法である訳です。
「ブログ運営/アクセスアップ」のブログみたいのばかり読んでると、ついフォントサイズだ行送りだホワイトスペースだ、やれSEO的にはどうだとか、外部リンクを増やすのにどうだとか(まぁ書いてる人たちがweb寄りの人だったり中の人だったりするので当然ソチラ寄りになる)そういうとこにばかり目が行きがちですが、この管理人さんの「人に何かを伝えたい」という気持ちから生まれた見せ方の工夫って、いわゆるwebのテクニカルな話全然別の次元の話だと再認識させられました。
そんなわけで、こういうハートの部分というかモチベーションの根源に関わる部分て忘れてはいけないと思い書き留めておいた次第です。
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