前回のデザインナイフでラインモールドを入れる方法、ちょっと慣れが必要なのでやったことないひとには難しく感じたでしょうかね。作業自体は単調なので不要プラ板で一生懸命練習してみましょう。
さて今回はプラモ独特の表面のテカリを除去してトーン・光沢を調整する方法について。素組みでもこれをやるだけで一気にプラ臭さがなくなります。
(前回記事はコチラ。)
なぜパチ組みだと安っぽく見えるのか?
本当に一切手を加えずにパチ組みしただけだとなぜ「いかにもプラモ」って感じで安っぽく見えるのでしょうか。
答えはズバリ、表面の質感です。
以前の記事でも紹介したこの写真。継ぎ目にペーパー当てる前後の比較写真です。並べると一目瞭然ですね。成型のままの中途半端な光沢、あれがダメなんです
あとパッと見わからないですけど表面のうねり。ほんの少しだけ面が下がったり盛り上がってたりする部分を滑らかにすると光が当たったときに不自然なゆがみがなく、立体としてはとても美しく見えます。
具体的にどうするかというと、全体にペーパーを当てて表面を均一にします。
ズゴックの上半身を全体にペーパーがけしたところです。これだけでも安っぽさはなくなりますね。
継ぎ目処理では400番くらいの粗目でやすりましたが、まずは400または600番くらいでうねりを除去(高いところを集中的に削ります)します。また、パーツの縁のほうは全体的に他の部分より膨らんで成型される傾向があるのでその辺も集中的に。ただし角を削るとシャープなエッジが失われるので面が急激に変化するところは注意して作業しましょう。
その後、そのままだとやすり目がそのまま残ってしまうので、1000番→1500番と順次細かい目のペーパーで当たります。
ペーパー当てた部分とそうでない部分の比較です。この写真では上半身・胴・左腕の表面にペーパーがけを施し、それ以外は施工してません。
なお、このさき全部光沢ナシで作るか光沢仕上げにするかはまったく個人の好み次第なんですが、2000番のペーパー、そして模型用コンパウンドで磨くことで再度プラ表面の光沢を戻すことは可能です(そしてうねりをとった後なのでより綺麗な面の輝きになる…ハズ!)。
私としては部分的に光沢表現として質感の違いを出すのがいいかな、なんて思ったりするんですけどね。
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