最近何かと話題の学費支援プラットフォーム「studygift」について。いろんな人がいろんな立場でいろんなことを言っている。一応私も思うところを書いておきたいと思った次第。
【追記】続き書きました。
結局救われないという絶望感-『studygift』に思う、その後。
話の概要
顛末全部書き出すとキリがないし、事実関係をこちらで確認できないこともあるのでとりあえず概要。
話題になっているのはこちらのサイト。
超ざっくりとしたお話ですが、このサイトはお金がなくて就学継続が困難な学生さんが、何がしかの見返りをプレゼンして賛同者を募り、パトロンとして出資をしてもらおうというプラットフォーム。
そのサービスで出資を受けることになった第1号が、坂口綾優(@sakaguchiaya)さんという方。早大生。なんでもGoogle+でフォロワー(っていう呼称かどうか忘れた、いや多分違う希ガス。G+ほとんど使かってないので)が一時日本一になって「ただの学生さんなのにすごいねー」とかそんな感じで話題になった人。なんかそんなニュースは見た気がする。奨学金打ち切りで今回パトロン募集第1号に名乗りを上げたという。
そしてこのサービスを立ち上げたのが家入一真@hbkr)さんという方。wikiあたりみると「株式会社paperboy&co.を創業、ジャスダック市場最年少で上場」とかなんとか。ペパボってのはロリポのレンサバとかブログサービスJUGEMとか運営してるとこらしい。創業者ではあるものの現在はそこの役員でもなんでもないらしい。
世間でこれの何が騒がれてるかって言うと、どうも「坂口綾優が奨学金打ち切られたのは遊びほうけて成績下がったせい自業自得」「そんなヤツがネットで公開乞食開始」「しょーもないサービス作ったな家入」「やる気ない学生に支援必要ないだろ」みたいな文脈にそっての批判的な論調と、それに対して「サービスに賛同するもしないも個人の自由」「批判派の外野は余計なこと言わんで黙っとけヴォケ」「口だけ批判するネット名無し氏ね家入さんがんがって応援してます」とかだいたいそんな感じ。
すでに関連記事は山ほど書かれているのですが参考までに何点か。
坂口綾優さん(とその支援者の方)、お願いがあります! – yamasawa8911の日記
既に40万集まった学費募金支援サービス「studygift」での坂口綾優さんへの心配事*ホームページを作る人のネタ帳
「ただ困っている子を助けたかった」ー #Studygift は何が問題だったのか | Startup Dating [スタートアップ・デイティング]
まあ他にも色々あるんですが家入さんや坂口さんご本人のフルネームでググると色々出てくるのでそちらをご覧下さい。
あとstudygiftのサービス自体はツイのハッシュタグ「#studygift」あたりを追っかけると色々コメ(家入さん本人のも含めて)ありますので参考に。
当然ながら坂口さんとも家入さんとも私は面識はございません、っていうかわりとここ数日で名前を知った程度であることを前置きしておきます。で、ここから私の意見。
坂口綾優さんについて
学校続けるんならまぁがんばって勉強してください。
外野がいろいろうるさいと思いますがそういうのが一番学業の敵ですね。気にしないように。
外野を気にしないためにはどうすれば良いかって言うと、これ以上余計なことは何もしないほうが良いですねって言う提案。専念しましょう専念。学業に。
で、成績上がればまた奨学金受けられるのではないかと。いや、奨学金のシステム知らんから想像だけど。どうせstudygiftでも自己資金25%はかせがにゃならんのだから、一時的にバイトでもして当面の学費に割り当ててその後勉強に集中したら良いじゃない。
あとお金がないから学業を続けられないって言うことは多分ないと思います、学校やめても学業くらいは続けられます。学校とまったく同等というわけにも行かないですが。
十万もあったら好きなだけ本が買えます。あとお金がなければ図書館を利用するという手もあります。だいたい無料ですよね、図書館って。
もっというと今の勉強は一旦諦めてとりあえず仕事するという選択肢もあります。人生においては。で、もうちょっと先の、余裕があるときに学びたいことを学ぶというのも悪くないと思います。
いずれにしても人生色々なので別に学校くらい行かんでもなんとかなるよ。
家入一真さんについて
全然わからない。
以上。
…
…
…
いや、それじゃ話になりませんね。
ツイッターのプロフィールみると
連続起業家。悪ふざけをしながらリアル・ネット問わずカフェやwebサービスなど遊び場を創りまくってます。JASDAQ最年少上場社長。30社程のベンチャー投資も。
まぁ悪ふざけを自称するくらいなので他人から見てどこまで悪ふざけでどこから真剣なのか正しく判断するのは難しいでしょう。
一応気になるツイートを拾っておくと
出ましたぁぁぁぁぁぁ!!!! studygift | 学費が払えない学生の為の学費支援プラットフォーム #studygift #liverty studygift.net
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 17, 2012
20分で7名の方に支援いただきました!ありがとうございます!! RT @sakaguchiaya: 学費支援プラットフォーム studygiftできました!!! j.mp/JlB8Y6 #studygift #liverty
— 坂口 綾優さん (@sakaguchiaya) 5月 17, 2012
あーのこーの言う人たちいるけど、自分をここまでさらけ出して「学費ください」って言える?いち女の子だよ。昨日の就活女子も凄かったけど、何も動き出さずに愚痴る前に、とにかく自分をさらけ出して一歩でも前に足を出すんだよ。外から批判するだけじゃなくてね。
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 17, 2012
僕らは本気で彼女を救いたいと思ってこれを作ったし、それに彼女も全力で応えてくれた。どう思うかは自由だけど、それだけは知って欲しい。僕らはもっと多くの熱意のある学生を救えたらって思ってます。 studygift.net #liverty
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 17, 2012
見通しの立たないこんな世の中で動き出さないのはもはや罪、遠くで批判ばかりしてる奴も傍観してるだけの奴も同罪だよ
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 17, 2012
悔しい。ただひたすら悔しい。何故みんな他人のことを色々勝手に解釈してこうも酷い事を言えるんだろう。
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 17, 2012
批判するのも幻滅するのも勝手だけど、studygiftが多くの学生を救える継続的なシステムになり得るとただ信じて作った事だけは解って欲しい。坂口さんは賛同してその最初のケースとして出てくれた。見せ方や言葉が足らない部分があるのだろう。正すべきは正す。あとな、絶対やめないよ馬鹿野郎
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 18, 2012
文句ある奴は今日講演あるから直接言いに来い聞いてやるから
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 18, 2012
studygiftをやるきっかけになったあたりの話しも読んでください。『朝から晩までバイトして、なんとか学費と親への仕送りを稼いでます。それは大丈夫なんです。ただ、本が買いたいんです』これはまた別の学生さんの発言だけどね。 ieiri.net/archives/2633
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 18, 2012
考えてるから言ってるんだよ、何度でも言ってやるよ RT @yamada_nt: なんで制作者側が「絶対やめねぇよ馬鹿野郎」とツイートできるのか。なんでそこで同じく暴言なんだ。その矛先は彼女に向かうんじゃないのか。ちゃんとその先の人生まで考えてあげてるのか。
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 18, 2012
いや、それコストだよ RT @erachun: 家入一真氏自身は面白いし好きだけど、彼に限らず、最近の新しいものを生み出そうとする人たちの、世間体とか敬語とかを軽視する姿勢は大嫌いだ。世間体への配慮や敬語の使用なんて、何のコストもかけずにやれること。それをやらないのは反骨気取り
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 18, 2012
そうかもしれない、でも何もしないよりは良いよね。不誠実と思われる所は修正していきます。 “@waratetsu: あのサービスは「多くの学生」は救わない、「限られた少数の学生」を救える仕組みですよね?極一部と思いますし、紹介文章も正直でなく不誠実だから非難されると思います”
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 19, 2012
謝罪を求める声も多数あるんだけど、僕はいったい誰に何について謝罪したら良いのだろう。坂口さんとは常にコミュニケーションを取り、ケアしています。支援者の方にはとても感謝していますが謝罪すべき事は思い当たりません。彼女や支援者を勝手に被害者に仕立て上げて怒っている人たちが本当に多い。
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 19, 2012
「とりあえず謝れ!」てのは日本の文化なのかな
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 19, 2012
人ってこうも酷い言葉が簡単に使えるものなんだなと思ったよ。「死ね、乞食、糞が」こういった言葉を発してる人たちが「ホッピー大好き!」とかグータンヌーボの感想を前後ではつぶやいてたりして、なんか、もう、みんな幸せであって欲しいなと思った。
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 19, 2012
どこがどう気持ち悪いですか? “@hal1932: ただ、まぁ、家入さんの『僕はただよかれと思ってやっただけなんです! 困ってる人を助けたいだけなんです!』っていうコメントは、正直言って気持ち悪い。”
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 19, 2012
後日、公式発表をさせていただきますが、取り急ぎ達成のお知らせでした。ご支援、応援を本当にありがとうございます。ご意見は参考にさせていただきながら、早急に対応していきます。これからが正念場です。より多くの学生さんを支援出来る様がんばります!本当にありがとう! #studygift
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 19, 2012
ざまーみろと言ったのはこういう人たちに向けてです。 “@stairway321: @hbkr 本当に気持ち悪い顔だよな。ゴミクズの分際で生きてるの?最低だな”
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 20, 2012
死ねとか乞食とか言われ続けて、いち人間として、そして仲間やスタッフの代弁者として、馬鹿野郎ざまみろくらいは言うよ。間違ってるとは思わない。がっかりさせる応援者には申し訳ないけど。
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 5月 20, 2012
こうして引用すると私が「さも家入さんの発言が否定するがごとく前後関係をブッちぎって印象の悪いところを取り出している」というように見えますので、とりあえず氏のツイートここ数日を一度全部目を通してみると良いと思います。
という前置きをした上であえて私の感じたことを端的に一言で表すならば「気持ち悪い」。理由は…論理的にうまく説明できないけどとにかく気持ち悪い。少なくともこの人を好きになる要素は現段階では見当たらないなぁ。もうちょっと知りたいという興味はあるけど。
studygiftに関して
支援者向けには利用規約がちゃんとありまして。
支援者向け利用規約
livertyプロジェクト (以下、「当組織」といいます。)は、当組織が運営するstudygift(スタディギフト)(以下、「本サービス」といいます。)の利用について、 以下のとおり利用規約(以下、「本利用規約」といいます。)を定めます。利用者の皆様(以下、「会員」といいます。)が本サービスを利用するためには、本利用規約および本利用規約とは別に当組織が定める会員登録に関する会員規約(以下、「会員規約」といいます。)の全てに同意して頂く必要があり、会員が本サービスを利用したときは、会員は本利用規約に同意したものとみなします。
1条 本サービス
1項 当組織は本サービスを通じ、会員が本サービスに掲載するプロジェクトに対してサポーター(以下、「支援者」といいます。)として支援する場を会員に対して提供します。
2項 プロジェクトに支援者として支援することは、当組織および起案者が定めた一定の金額を起案者に付与する行為を示します。
3項 あらかじめ起案者が定めた募集期間(プロジェクト毎に起案者が設定した目標額に達するまでの有効期限までの期間をいいます。以下「募集期間」といいます。)内に、支援金が目標額に到達しなかった場合でも募集期間終了後起案者は速やかにプロジェクト活動を開始するものとします。当組織はプロジェクト活動が開始した段階で、募集期間内に集めた支援金を起案者へ支払うものとします。
4項 起案者からリターン(リターンとはプロジェクトが定めた一定金額の支援に対して法令の範囲内で提供される無形または有形のモノ等とします。以下、「リターン」といいます。)を得る権利を示します。リターンを得る時期は起案者が本サービスにおいて定めるものとします。当組織は支援者と起案者の間に関する責任は負わず、リターンの受け渡しなどに関して万が一トラブルが生じた際には、支援者と起案者との間で解決していただくことになります。また支援者は本サービス上に表示されたリターンの配布数の上限を理解した上で、支援金を支払うものとします。
5項 支援者は当サービスで定めた方法により起案者に支援金を支払うものとします。プロジェクト開始後のキャンセル、返金要求、その他支払いの撤回は一切受け付けることはできません。
6項 支援者は支援金の支払いが完了し、支援するプロジェクトが開始となった段階で、起案者からリターンの提供を受ける契約が成立するものとします。プロジェクトによって既にリターンするモノが配布可能な状態である場合は、その限りではありません。
7項 支援者は支援を行った場合、支援を行ったプロジェクトの利用条件(プロジェクトごとに別途本サービス上で表示します。)を理解し、同意したものとします。
8項 当組織は、支援者の支払処理が完了した段階でプロジェクトに支援者として支援している旨を対象となるプロジェクトのページに表示できるようにするものとします。支援者が匿名での支援を希望する場合は、その限りではありません。
9項 支援者は、起案者に対してあらかじめ約定されたリターン以外の要求は行わないものとします。
10項 プロジェクト目標額達成後は、当組織もしくは起案者が募集期間を無期限に延長することができるものとします。
2条 支援者から支援を受ける金額
1項 支援者として支援する場合の支援金には消費税を含みます。
2項 実際にプロジェクトの活動を開始するための金額は、起案者によって予告なく変更することができます。
3条 キャンセル、返品、返金
1項 支援者は、支援金の支払いをした後は、キャンセル、返金要求、その他支払いの撤回は一切行うことはできません。
2項 起案者は、一旦成立した支援者との間のプロジェクト開始契約の撤回は求めないものとします。ただし、万が一やむを得ない事情で撤回を求める場合は、当組織と支援者に対して十分な事情説明を行い、場合によっては支援金の返金も行うものとします。
3項 当組織は、起案者のプロジェクトが必ず成功することや、進捗を継続させること、プロジェクトの品質、サービス、リターン内容を保証するものではありません。従って、プロジェクト進行中に関するトラブル、返金要求、リターン返品要求、その他紛争については、プロジェクト起案者に対して申し立てるものとし、当組織は一切関与しないものとします。
4項 当組織は、プロジェクト開始後、何かしらの理由で起案者がプロジェクト進行不可能となった場合であっても、支援金の一部または全部の返金は一切受け付けることができません。
4条 サービス運用について
1項 アクセスの集中などにより、支援者として支援するための資金支払いができなかったことにより会員に生じる損害に当組織は一切責任を負いません。
2項 当組織は、支援者としての支援数が目標数に達成されず当組織と会員の間でプロジェクト開始契約が成立しなかったことにより支援者に生じる損害には一切責任を負いません。
3項 本サービスの基準時間は、当組織のサーバー、システムで管理する時間とし、実際の時間や本サービスで表示する時間とは一致しない場合があるものとします。4項 当組織は、支援者の責に帰する事由(登録メールアドレスや住所の間違い等)で支援者として支援したことの表示や遅延、リターンの遅延、遅配が発生したことにより支援者に生じる損害には一切責任を負いません。
5条 支援者の個人情報
起案者が支援者へのリターンで支援者の個人情報が必要である場合、本サービスに登録された情報(メールアドレス・氏名など)を使用します。この際個人情報の管理は起案者が責任を持って行うものとし、当組織は情報の漏えいといったトラブルが生じる損害には一切責任を負いません。
6条 著作権
1項 会員は、プロジェクト内容について、当組織、起案者その他の者の名誉その他の権利ないし利益を侵害するものでない限り、当組織の定めるプロジェクトのURL及びブログパーツ・ウィジェット・プロジェクトタイトル、プロジェクトタイトル詳細をインターネット上で転載することができるものとします。また、インターネット以外の紙面媒体等への転載については、当組織および起案者の許可を求めるものとします。
2項 起案者のプロジェクトに関する一切の権利は、本サービスの著作権を有する当組織または当組織の提携先に帰属します。ただし、プロジェクトに関して著作権法に基づき起案者に権利が生じる場合、当該権利については上記の限りではありません。
7条 サービスの停止
当組織は次の各号の事由により本サービスの一部または全部を停止することができるものとし、当該停止により起案者に生じた損害には一切責任を負いません。
- 1. 本サービス提供のための装置、システムの保守または点検を行う場合
- 2. 火災、地震などの自然災害、停電、システム障害等により本サービスの運営が困難な場合
- 3. その他当組織がやむをえないと判断した場合
8条 サービスの廃止
当組織は、当組織の判断により本サービスの提供を廃止することがあり、当組織は当該停止を行う場合、起案者に対して事前に通知をするものとします。当組織は、当該停止により起案者に生じる損害には一切責任を負いません。
9条 準拠法および合意管轄
1項 本利用規約の準拠法は日本法とします。
2項 本利用規約に関して紛争が生じた場合、東京地方裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所とします。
10条 規約の変更
当組織は、本利用規約を事前の承諾通知なく、変更することができるものとします。当該変更の後、本サービスを利用した会員は、かかる変更に同意したとみなすものとします。
11条 会員規約
会員が本サービスから支援者として支援し、支払いが完了した場合、本利用規約の他に、会員規約が適用されることに合意したものとします。また、本利用規約の一部の条項が無効とされた場合も、他の条項の効力には影響せず、他の規定は有効に存続するものとします。
以上
2012年5月17日制定
サイトとこの規約あたり読む限りのことで。いろいろ「アレ?」って思うことはあるわけで。
- 目標額に達しなくてもプロジェクト開始って、金がなくて困ってるって文脈からすると変じゃない?
- プロジェクト開始後のトラブルはlivertyプロジェクトは関与しないって投げやり過ぎない?
- 返金に応じないって利用規約に書いてあったらクーリングオフは適用されないんだっけ?
- そもそも学業に専念したいからバイトせずにパトロンをって話ならプロジェクトと称して課外活動やってる場合じゃないんじゃね?
- 支援者の総会とかって話なら、批判派があえて支援者になって「総会屋」的時差祭りも開催可能じゃね?
- livertyプロジェクト自体はどうやって利益出すの?っていうのがどこかに書いてあるのかもしれないけどよくわからない
- livertyプロジェクトが利益出さないと継続的な運用できないんじゃ?
- 支援額が口数なのか交渉なのか、どんだけの金額から可能なのか良くわからない。
- 目標額以上に支援金集まったら、余剰分は支援者で使途を決める…ってそんなことなら別に目標額決めなくても良いんじゃない?
- リターンを得られずプロジェクトが頓挫したらただの払い損(サービスの授受としてみるならば)
気になるのはそんなとこかな。
各方面からすでに色々突っ込みは来てるだろうし開始したばかりのサービスだからこれから徐々に改善されていくところはたくさんあるとは思うけどね。
一応事実として、現段階ですでに100%を越える支援金が確約されたようです。
でもさ、就学のための支援金集めならもう面倒くさいから「金くれSNS」見たいの作ってさ、そこで将来の夢でも語ってさ、「今は勉強に励むから何もリターンはあげられないけど、将来世に役立つ人間にきっとなるから支援して!」って言って「Grow!」でも貼っておいたほうがよっぽどわかりやすいんじゃないの?小回りききそうだし。
「プロジェクト」という余計なものを1個挟んだ(そのために「リターン」というものを発生させなければならない)上にプロジェクト頓挫したときの責任の所在が良くわからないとか、その辺が「喜捨」なのか「サービスの授受」なのか曖昧なんだよね。
で、「そんなケチくさいこと考えるやつは近寄らんでよろしい」といわれそうな気もしますが、そうであるならばそれこそシステムなんて取っ払ってただの寄付でいいじゃん。それじゃダメなのか?
借金じゃない支援金。それ自体返済義務はない。奨学金は卒業後の返済が大変だ。それはそうであろうけどさ。しかし借金以外の別の何かが結局肩にのしかかる。そんな気もする。
この件を取り囲む全体の構図に関して
結果だけを見ればよくある炎上マーケティングという気がしないでもない。が、本当のところはわからない。多分違う。勘だけど。
関係人個人名で検索すれば関連記事が無数に出てくるくらい、ここ数日でいろんな人がいろんなことを言っている。私もその一人。いわば「釣られた人」。
少なくとも家入さんてのはIT界隈の近くでアレコレしてる人なのでこういう結果は当然予測の範囲内だと思うんだけど…
ネットでボチボチ祭られ始めた段階でさ、ご本人登場のUST(この件には全然関係ない対談。起業に関することがテーマ)中継がタイミングよくあったりしてね。で、本人ではなく対談相手の孫泰蔵(@TaizoSon)さん(孫正義さんの弟さんらしい。始めて知った)がその対談の直前に
家入さんに聞きたいことがある人は僕に直接Mentionしてください。ズバリ聞きますw RT @hbkr: 19:35くらいから孫泰蔵兄貴@TaizoSon と対談。USTありますow.ly/aZDR8 #mjstartup
— 孫泰蔵さん (@TaizoSon) 5月 18, 2012
こんなことをつぶやいていたり。
炎上マーケティングにしては良く出来すぎている。ここまで良く出来ていると、なんとなく目に見えている事象以上に「メタ炎上マーケ」的な、なんかもっと別な何かがあるのかなぁとかモヤモヤ。なんだろう上手く説明できないけど。そんな妄想。どうにもstudygift周辺だけに注目が行き過ぎている気がする。
まとめ・私が本当に言いたかったこと
つらつらと書いてきましたが、結局その辺のことは私にとってはわりとどうでもいいです。
ただ事象として「(私から見れば)さして価値のなさそうなリターンに対してもアピール次第でそれ以上の金銭的価値を付けてくれる人は現に存在する」ということについては注目すべき点だと思います。
というわけでここらで私が本当に心のそこから言いたかったことを言っておくと
「サラリーマン辞めたいのでお金下さい!」
「辞めて何するかって言うと別に目標もなくこのブログダラダラ書くくらいしかないのでたいした見返りもないですけどとりあえずお金下さい!」
「仕事したくないのでお金下さい!」
「あと家族も大勢いるので家族の生活費分のお金下さい!」
金さえ集まれば何でもOKなんだよバカ野郎!
以上、虚構新聞あたりに釣られる人向け「悪ふざけ」で書いてみました。
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