新年からの大雪に埋もれてはいけない話

雑談ログ

遅ればせながらあけましておめでとうございます。完全に出遅れたゴロドクさんです、どうも。

新年1発目の記事くらいは今年の抱負でも書こうかと思ったのですが、あんまり面白くなりそうにないので今日は正月の大雪の話でも書こうかと思います。

年明けからこんなに降りました

私の住む北海道・道北地域は年末年始にかけて例年になく大雪が降りました。特に年明けて1月2日の晩から3日にかけてがひどかったです。

どれくらいの状況だったかを説明するのは難しいですが以下のまとめを見ていただけると雰囲気わかっていただけるんじゃないでしょうか。

正月の35万人が住む街旭川を襲った大雪 – Togetter

旭川 歴史的大雪で陸の孤島に – Togetter

こんな感じで完全に交通麻痺になりました。いやいやコンビニが避難所になるとか空港職員が空港にたどり着けないとか普通はないですよねー。

どんな大雪でもめったなことでは止まらないJR北海道もこの地域は完全運休というのだからよっぽどだったんでしょう。

もっとも降雪量自体は必ずしも記録的な多さ、と言うわけではなく(年に1度くらいは同じ程度降ることはある)風で吹き溜まったせいでもあるし、道路の麻痺に関しては年末までにそれまでの分の排雪が入ってなかったので除雪作業が進まなかった…という人為的な側面もなくはないと思います。

あ、道路除雪と排雪の違いってのは

  • 除雪:路面に降り積もった雪を道路側端に寄せて通行路を確保する作業
  • 排雪:道路側端に溜まった雪を排雪場へ移送する作業

です。ですから排雪をしていないと今回のように一気に大雪が降ったときに除雪で雪を寄せるスペースも確保できないってことになります。

天気予報でおおむね降雪量は読めますから、行政の方にはもうちょっと除排雪計画をうまいことコントロールしてもらえればなぁ、とお願いしたいところです。

脱出大作戦

さてゴロドクさんの実家は例年1月3日の夕方からが新年会を兼ねた月命日のお勤め(もちろんわが父上と住職が酒を呑む口実)で今年も行ってまいりました。

朝から酷い状況なのはわかってたので、実家の前も除雪するつもりで昼過ぎに家を出ました。

いつもなら自宅から実家までは車で20分ほどで着くんですがこの日は小1時間くらいかかったでしょうか、昼前にはさすがに幹線道路の除雪も一度入ってたみたいですが、片側2車線道路の左半分は除雪の雪で埋もれてまして渋滞も酷かったです。

実家近くの住宅街の道路もほんの一部しか除雪されておらず慎重に数少ない進入ルートを選んでなんとか私自身は無事到着。

さて実家の前の除雪をやろうか…と思ったら除雪の入ってない道路を無理に進入してきて脱出できなくなっている若い男の子の車を発見。しょうがないんで家の前は奥様に任せてそっちの脱出を手伝いに行ってきました。

行ったらすでに近所のおじさんたちもスノーヘルパー2本挿して助けてやってるんだけどこれがまたフルタイム4WDの乗用車でデフ効いちゃってピクリとも動かない。あ、ちなみにスノーヘルパーってのは

スタックステップ/スノーヘルパー 砂/雪路の脱出に!

こういう滑り止めの板です。

実家からもヘルパー2本もってきて都合4輪滑り止めにしてもまだ出れません。よくよく見ると40cm以上雪積もったところに進入してきたから完全に車体が雪の上に乗っかったうえにヘルパーかける前に何度もタイヤから回ししたもんだから接地面掘れちゃって身動き取れなく(こういう状態を「亀」といいます)なってたんですね。

そうこうしてるうちに近くを通りかかった学生と思しき若者達数名(近所に大学があるのでたぶん学生だと思う)も助けに来てくれました。車体の下の雪を全部掻き出し、その上でヘルパーかけてなんとか脱出。

この「車体の下の雪を掻き出す」って文字にすると簡単そうですが実に大変なんですよ、周りも雪もっそり積もってるからそれも除けてからじゃないと作業できないし。我々おっさん2,3人では相当苦しい作業だったと思うけど学生達が手伝ってくれたおかげでかなりスムーズに脱出できたなぁ。

それでも作業開始から脱出まで4,50分近くかかりましたかね。運転手の若者は脱出したら特に礼も言わずにそのまま走り去りましたが、たぶんこれは「止まったらまた脱出できなくなってまた迷惑かけるのであえて止まらずに走り去った」と好意的に解釈してます。いや、嫌味じゃないよ。

それより手伝ってくれともなんとも言わないのに脱出手伝ってくれた学生さんたちに感謝です。おっさん世代は何かと「今どきの若いやつらは」って言いますが、若い子たちもちゃんと考えてる子は考えてるし周りを見てる子はちゃんと見てます。世代を輪切りにしてものを言ってはイカン、ということですね。

いつもは口うるさいおじさんも

新年会には義兄もいつも来てくれていて、この義兄というのが建設業やってまして冬は道路除雪の仕事(担当地域は実家とはまた別の地域だけど)なんかもやってたりします。今年はそんな荒れ模様の天候だったのでやっぱり未明から作業が大変だったみたいです。

住宅地の道路除雪やってるとやっぱりちょっと面倒な人もいるみたいで1,2cmでも自宅前に雪が寄せられてたりちょっとでも段差がついてたりするとガッツリ苦情入れてくれる「名物おじさん」的な人がいるんです。

その名物おじさんの家の前が空き地になってて雪を寄せるにはちょうど良いんですが、下手なことするとまた苦情を入れられるといういやらしい感じなんですが、さすがにその日はもう雪を持っていくところもなく、恐る恐るそのおじさん家に「いやー、申し訳ないんだけど家の前の空き地のほうに雪寄せさせてもらっていいかい?」って一言お願いしにいったらしいです。

当然一言二言文句が帰ってくるもんだと思ってたらそのおじさんも「いいよいいよ、どんどんここ持ってきな、ご近所の周り早く通れるように道開けてやってくれ」って快く言ってくれたんですって。

このおじさんもただのワガママな人ってわけじゃなくて「困ってる時はお互いさま」ってのをちゃんと理解してくれてる人でよかったです。若い世代は何かと「老害世代は」って言いますが、おじさんたちもちゃんと考えてる人は考えてるし周りを見てる人はちゃんと見てます。世代を輪切りにしてものを言ってはイカン、ということですね。

まとめ

自然災害とかはないほうが良いに決まってるんですが、起こってしまったことはどうしようもないしそういった「みんなが困ってる状況」で人間の根っこの部分に困ってるもの同士お互い思いやる心が垣間見えるってのはちょっとくすぐったいですが悪い気はしないですよね。

年末年始の休みはほぼ毎日雪掻きで体が悲鳴を上げているゴロドクさんでしたが、年始からそういったものを見たり聞いたり出来たのでそれでよしとしましょう。

そんな感じでいきなり良い話ぶっこんできて私らしからぬ気持ち悪さを感じている方が99%だと思いますが、今年も100本に1本くらいはマジメな事書いていきたいと思いますので56DOCブログをよろしくお願いいたします。

んじゃまた。

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