正月のガンプラネタからまたえらい時間が経ってしまいましたがようやくアクリジョンのレビューです。
使い勝手は…
昨年末に発売されたのでもうそこそこアクリジョン使ってみた、という人もいらっしゃると思います。レビュー書いてる人もいます。
新水性塗料【アクリジョン】 使ってみた : プラモ初心者(おっさん)の色々日記
そんでですね、私が実際に使ってみた上での結論から先に書いておきますと『微妙な使い勝手』です。
特徴(メーカー発表ではなくあくまで私の判定)的なところを列挙しておきます。
- 臭気:Mrカラーなどと比べるとはるかに臭気は少ない。水性ホビーカラーよりもない。が全くの無臭ではない。軽く換気しておけば匂いも溜まらず家人からも苦情の出ないレベル。
- 乾燥時間:そこそこ早い。エアブラシで薄吹き重ね塗り繰り返す工程では10~15分もあれば指触可。逆に表面に「たまる」ほど吹いたときには1日おいてもまだ被膜は柔い感じ。
- 筆塗りの伸び:伸びる。ただ膜厚は厚くなりやすいのでインターバルはやっぱり長めに必要。筆ムラ出やすいというレビューしてる方もいましたが私はそれほどでもないと感じました。
- 隠ぺい力:極めて低い。全色試したわけではないけど、メーカーも言ってる黄色はもちろん、白、白+黒で作ったグレーもかなり隠れない。赤でもラッカー系の隠ぺい力想像すると低いと感じる。
- 塗膜強度:完全乾燥すればそこそこ丈夫。かっちゃいたらそこだけはがれる。水性ホビーカラー<アクリジョン<Mr.カラー(ラッカー)と言ったところでしょうか。わりと順当な感じ。
というわけでまだ原色系しか出てないこともあるけど、隠ぺい力低いのはちょっと致命的かなぁ。
低臭気低害という点でメリットを得られない人にとっては積極的に選択する理由にはちょっと乏しいところです。私は使いますけどね。
以下エアブラシ使用時の写真と解説。希釈はメーカー指定通り塗料3:薄め液1で合わせてます。
テストに使ったアクリジョン白(艶あり)。ビンを開けてびっくりしたのはとにかく粘度が低いこと。分離してるのかなーと思って撹拌してもかなりシャバシャバな感じです。
ガンキャノンにサフを吹かず直接エアブラシで白を吹いたところ。上の写真で2回ほど吹いたとこですがプラ地の赤がすっけすけです。
さらに3回ほど吹き増してみてもこんな感じでまだプラ地が分かります。そしてインターバル短かったので若干溜まり(たれというほどではないけど)気味です。こうなると膜の硬度出るまで時間かかっちゃいます。
色は付かないし液はシャバっとしてるしノズルはさぞきれいなもんだろ…と思ったらこれが意外にすぐ詰まります。マメに清掃してやりましょう。
赤と青も蓋開けた感じは白とさして変わりません。このあと赤を使って(オレンジとフラットベースを混合)ガンキャノンの本塗装やりました。
上にも書いた通り赤でも若干隠ぺい力低いような気がします。白ほどひどくはないですけども。あと希釈は塗料4~5:薄め液1くらいにしてみたら割と極端な梨地になりました。当然ノズルの詰まりは酷く、エアばっかり消費して全然塗装が進みませんでした。
例えば「絞れるだけ絞って線を書く」AFVの迷彩とかは正直難しいんじゃないかなと思います。Mr.カラーのレベリングシンナーみたいにエアブラシ専用の薄め液が出ることを期待します。
以下テスト台になってくれたガンキャノンさん。
モデラーズギャラリーの方にも投稿してあるので良かったらご覧ください。塗ってしまえばまぁ違いは分からないですよね、艶消し仕上げだと余計に…
まとめ
繰り返しになりますが低害性意外に「あえてアクリジョンを選ぶ」メリットは薄いのでその辺は各自の状況で使用不使用はおのずと決まると思います。
隠ぺい力の低さはどうしようもないので、塗装前は白サフ必須と思われます。せっかくの低害性が…無臭環境でプラモデルが作れるようになるのはもうちょっと先のようです。
とはいえ使い続けると何か新しい発見があるかも知れないので私はしばらく使ってみようと思います。
ちなみに金属系の新色増えたようですね。
水性アクリジョンカラー 金属色 購入 – こげの覚え書き – Yahoo!ブログ
年内には100色弱揃う予定らしいと聞いてます。特色はまた使い勝手が異なったりするのでその辺も分かったらまた報告したいと思います。。
んじゃまた。
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