えっとほんの一例でしかないですけどオール電化住宅の電気代について。自宅をオール電化にして2年弱経つんですけど最初の一年分について電力料金を取りまとめました。
光熱費、月2万が高いか安いか
まず結果報告から先に。
月 | ドリーム8 | ホットタイム22ロング | 合計 |
---|---|---|---|
2010年05月 | 10,602 | 14,764 | 25,366 |
2010年06月 | 7,852 | 3,703 | 11,554 |
2010年07月 | 6,893 | 0 | 6,893 |
2010年08月 | 6,716 | 0 | 6,716 |
2010年09月 | 6,790 | 0 | 6,790 |
2010年10月 | 6,904 | 0 | 6,904 |
2010年11月 | 10,909 | 10,623 | 21,532 |
2010年12月 | 10,348 | 18,501 | 28,849 |
2011年01月 | 11,829 | 23,795 | 35,624 |
2011年02月 | 9,919 | 22,220 | 32,139 |
2011年03月 | 10,562 | 21,652 | 32,214 |
2011年04月 | 10,470 | 17,874 | 28,344 |
合計 | 10,9792 | 13,3132 | 24,2925 |
月平均 | 9149 | 11,094 | 20,244 |
安い?高い?見方はさまざまですが、ガスと灯油別にしてそれぞれ基本料金とかかかること考えるとそんなに高くはないんじゃないかなーというのが私の印象。特にこのご時世、原油料金で灯油価格は乱高下しますので…電気代も原油価格で単価に補正かかったりしますけどね。そんなに乱高下はしてないようです。
北海道在住ですので電力会社はほくでんです。電力契約は2系統で、通常電力は時間帯割引つき。もう1系統暖房用に契約してます。一応それぞれ解説しときます。
ドリーム8
通常の電灯電力で時間帯別電灯契約です。1日を昼間時間と夜間時間に分け、夜間の8時間の間料金単価を昼間の料金より割安に設定した電気料金メニュー。
ホットタイム22ロング
主に暖房用の契約。1日のうち2時間を除いた(16:00~21:00までの時間帯のどこかでトータル2時間の電力不通時間がある)22時間に限り、融雪や暖房のために電気を利用するというプラン。通常の使用期間は10月~3月までで4月~9月まではブレーカー落としといたら基本料すらかかりません。
で、結果は見ていただいたとおり月平均20,000円ちょっと程度の電気代です。夏と冬の差が大きいですね。暖房・給湯も全部電気でまかなってるのでこれくらいかかるのは当然といえば当然。月ごとの波がかなり激しいので最初の数ヶ月の電気代ではなく年間トータルからみた月平均額で家計を考えないとちょっと大変です。
住宅スペックとかその他もろもろ
建築
家屋ですが建坪18坪くらいの総二階建で、床面積でいうと70畳くらい。3LDK+6畳ほどのフリースペース、その他収納などがちょこちょこと。戸建としてはそんなに大きいほうではないと思います。
冬に暖房代が高くなるのはわかっていたので、見た目モダンでシャレオツな住宅とかそんなのどうでもいいから施工が確かで断熱手抜きしないのと気密高く作ってくれるところに建築をお願いしています。実利優先ってことで。
住宅建築するときは見た目の印象とかに左右されやすいですけど自分なりに気密値とかランニングコストとかスペック的なものを勉強して、モデルハウスなんか行ったときにいろいろ聞いたほうがいいですよ。ここで話をゴニョニョ…にごす所では建築しないほうが無難です。できるだけたくさんの業者さんとお話してみてください。そのうちいろんなことが見えてきます。
暖房設備
温水パネルヒーターです。灯油使ってないので当然FFストーブはありません。炎が見えないのは最初は寒く感じますが、その辺は単に印象の問題なので実際使ってみたら気密のよさもあいまって全然寒くないです。
電気蓄熱式暖房っていうのもあるんですけど、あれは熱伝導率の低い材質を電熱で暖め熱を蓄えて室温上げるタイプなので、温度調整の応答性が温水パネルより悪く(温度が上がりにくく下がりにくい)乾燥もしやすいってことでやめました。単純に発生する熱量でいうと温水パネル式より電気かからないらしいんですけどね。
私のとこは夫婦共働きで子供も日中学校行ってて留守なので、日中は暖房グッと下げてて夕方みんなそろったときに上げるって感じで使ってます。そういう使い方なので蓄熱式じゃダメなんですね、ハイ。
結露の心配とか
北海道の冬は室温と窓辺あたりの冷気の温度差でけっこう結露しやすいんですけど、温水パネルを窓下に配置してもらってるのでいまだ結露してるところは見たことがありません。設計屋さんの腕の見せ所ですね。
エアコン
ありません。たぶん北海道には必要ないでしょう。本当にクソ暑いのは真夏のほんの数日です。窓の配置しだいで空気の流れもよくなりますので自然換気で室温それなりに下げられます。不要な設備はつけないことで初期投資もランニングコストも0円に。これも設計屋さんの腕による。節約節約。お金持ちの方は、まぁどうぞ。
家電製品など
冷蔵庫・洗濯機・テレビ・電子/オーブンレンジetc…箱もの家電は一通り普通のものを使ってます。特に省エネタイプとかにこだわって選んではないです。たまたま選んだものに「省エネモード」ってのがあればそれは使うようにはしてますけど。まずは実生活に必要な大きさをかんがみて選びましょう。
あとキッチンには食器洗い乾燥機ついてるものを選びました。
余談ですが自宅にはデスクトップPCはありません。個人の趣味としてはいろいろ欲しいんですけど必要性でいうと私の場合はノートPC(しかも中古で買った)でこと足りてます。妻も別にもう1台ノートPCもってますが、消費電力で言うとノート2台のほうがデスクトップ1台より電力使わないと思います。たぶんね。デスクトップPCで350wとか400Wとか、電子レンジほどでないですけど、ずっと電源投入してたらそれなりに電力消費しますからねぇ…。
給湯設備
電気温水器です。深夜電力で給湯してタンクに湯をためておくタイプで、暖房用給湯も一体となった温水器。タンク容積は確か300L未満くらいだったと記憶してます。ため湯使うので当然使用できる量に上限はありますが、毎日湯船に湯をためて(1回140Lくらいに設定)も使うのは全量の1/3くらいで不足を感じたことはありません。
ため湯の温度が80℃とか90℃とか高めなので、風呂やキッチンで湯を出すときには水を混合してるので、単純に使った湯量=タンクの減る湯量、ではないのです。
クッキングヒーター
ガスじゃないので当然IHクッキングヒーターです。やかんや鍋での湯沸しは結構はやいのであまり電力消費してない感じ。水から暖めるんじゃなくてキッチン給湯の湯からスタートすればなお節約に。
火力自体はけっして低くはないですが、基本鍋が金属製で常時ヒーターに接してないとダメ(自動的に電源が切れる)なので、炒飯とか炒め物系は今の所上手に出来ていません。修行か工夫が必要と思っています。
あとこれだけは停電に備えてバックアップが絶対に必要なので、カセットコンロ1台くらいは自宅においておきましょう。
電力料金を下げるポイント
そんなわけでまとめ。全国どこでも絶対的な方法ではないしオール電化に限った話でもないけど、自分なりに気をつけた、あるいは気をつけているポイントなど。
- 不要な機器は電源OFF。基本の基本。そういえば自宅でテレビとか見る時間とか少なくなったかも
- 深夜電力の有効利用。給湯などは電力の安い深夜の時間帯に使用。
- 食洗器も洗濯機も朝起きたら完了してる時間(割引時間帯内)になるようにタイマーセット
- 温水パネルヒーターで必要な時間だけ集中的に暖房
- IHクッキングヒーターでの湯沸しは水ではなくお湯からスタート。ため湯の有効利用
- パソコンは意外に電気を消費する。必要性に見合った機器の選択を
- 上に書かなかったけど結構重要なのがLED電球。照明器具は電力喰いなので、リビングなど常用するとこだけでもいいので始めからLED前提で器具の数・位置などを設計してもらったほうが良い
- エアコンなど『あれば便利』的な設備は出来れば設置しない。温暖な地域での集中暖房なんかも同様。一時的なものであればセラミックヒーターやエアコンの暖房機能を使ったほうが良い
- 家屋自体の断熱と換気性能。北海道の場合ははっきりいってここで明暗分けると思って間違いない。設計・工務店選びは慎重に
つらつらと思いつくまま並べました。
昨年の震災で原発の可否について賛否両論あるこのご時世に『オール電化とはなにごとかけしからん』とお叱りの声もあるかもしれませんが、省エネ考えながら使うこと自体は悪くないと思います。
そんなわけでこれから住宅建築を考えてる方、オール電化住宅に興味ある方に参考になれば幸いです。
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