毎日が憂鬱な気分でしかたがないゴロドクです、どうも。人生つらいことだけじゃないさ、がんがれ俺。いや、やっぱりがんがらんでええわ、俺。ダラダラいこうぜ、俺。
さて最近立ち上がったらしいウェブサービスに「うひょーこんなのやっちゃって良いのかなー」っていうのがありましたのでちょっと皆さんにお知らせしたく筆をとりまして。
「お前、鬱じゃね?」
というわけでご紹介したいのがコチラ。
知人友人親類縁者に「あの人最近様子おかしいけどもしかして鬱?」って人がいたら、その人向けに「鬱っぽく見えるんだけど大丈夫?」というメールと診断URLを送るというサービス。
えっ?
…
…
…
うーん。
これって役に立つの?
っていうか送られてきた人にとってありがたいの?。
いや、いやいや、この手のサービスは実際に使ってみたら思ってたより良いところが見つかるかもしれない。よし、試しに自分宛にダミーメール送ってみよう。
サイト一番上にメールフォーム見たいのがあるからそこに3項目ほど入力して送信ボタンをポチっと押します。入力項目は以下の通り。
- 相手の名前
- 相手のメールアドレス
- 相手と自分との関係
相手との関係は「友人」「上司」「同僚」とか何種類か選べます。まぁダミーなんで何でも良いんですけどとりあえず「夫婦」に設定して送信してみました。
そして待つこと数秒、届いたのはこんな内容のメール。
gorodokuさんへ、
あなたのお知り合いの方から「うつっぽ」にてメッセージをお預かりしました。
~gorodokuさんへ~
気のせいならいいのですが、夫婦として、どうしても心配なことがあるんです。
わたしが最近のあなたを見ていると、ストレスをため込んでいるように見えます。すこし無理をしていませんか?
思い過ごしならいいのですが、すこしリラックスされるといいのかな、と感じています。
—
以上がメッセージとなります。
「うつっぽ」では、ストレスチェックを受けたり、アドバイスを知ることができます。
【うつっぽさチェック&対処法のアドバイス】
u2ppo.comThis domain may be for sale!くれぐれもご自愛下さい。
提供元:U2plus( http://u2plus.jp/ )
これ物腰柔らかいけど要するに「お前、鬱じゃね?」って直撃ですよね。
でまぁ夫婦ってことで試しにやって見たけど、これ同僚とか友達とかからって言われても誰から言われてるのかわからないですしおすし。いやそんなの入力フォームに送信者の氏名欄ない時点でわかってるんですけどね。
とりあえずメールにあるリンクを踏むとこんなページに誘導されます。
鬱っぽい人本人宛にメール送ってるのに診断ページで「身近にこんな様子をした人はいませんか」って書いてるのもおかしな気がしますが。
なんだかよくわからないけどとりあえず「診断スタート」ってボタンがあるのでポチる。診断必要なのかどうかしらんけど…
5つほどのここ1ヶ月間の気分に関する設問があり、これに回答する。とりあえず全部「ときどき」で回答して「診断結果を見る」をポチッ。
評定点が10点以上ってことらしく。いや「以上」って何点なの。
「うつ、あるいは不安の注意報75%の確立です」ってか…
さっきの設問、「そわそわしたり、落ち着さなく(落ち着かなく、だと思うけど原文そのまま)感じましたか」とか「なにをするのも骨折りだと感じましたか」って、わりと忙しく働いてる人ならだいたい「ときどき」くらいは当てはまると思うんですけど。そうでもない?
でページ下にスクロールすると鬱情報や相談ページのリンクがあげられてるんですけどね。
以上。おわり。えっこれだけ?
相手の心を慮(おもんばか)るって難しい
これってさ、送った相手がすでに「大丈夫じゃない(=鬱)」場合ってさ、これ送られてきた本人的にはどういうリアクションとったら良いわけ?いっそう憂鬱な気分になるんじゃない?違うかな。
そうじゃなくても、大元の送り主(システムのアドレスじゃなくてね)不明のメールとか「えっえっ」ちょっと困っちゃうでしょ。普通。
それが「ふーん」って受け流せる普通の精神状態の人なら良いんですけど、そうじゃない場合ってかえって精神的に追い込んじゃうことにならないのでしょうか。
仮に相手が「夫婦」みたいな感じで明らかに特定できる感じでも、面と向ってではなくメールでこの内容を唐突に突きつけられるのはちょっと斜め上な感じがします。
もっと言うとね、このサービスを悪用しようと思ったら『明らかに鬱であるとわかっている相手で、かつ本人はそれを隠したいと思っている人宛に「お前鬱だろ?」って嫌がらせメールをバンバン送る』ことだって出来ちゃうんですよね。
運営会社情報見るとゆううつ部って鬱情報ブログ運営してる株式会社ユーツープラスって会社のサービスらしいです。
正直どんな会社なのか全然知らないですけど、まぁサイトなんか見る限りは悪意を持って鬱をネタにしてるわけではないんでしょうけど、それにしてはちょっとこのサービスはどうなのかなぁと思ったわけで。
不特定多数相手にこういうサービス公開する以上「わざわざ悪用する人の責任まではとれません」ってのはたぶん通らないでしょうしねぇ。
いや、善意であっても定形メールの文面と、誘導されるサイト上での診断では送り主の「温度」って絶対伝わらないと思うんですよ。
もし自分がひどく落ち込んで鬱っぽいときに、たとえ善意で友人知人がこのシステムから定形メール送ってくれても…正直感謝はしないなぁ。送り主わからない以上その人と相談ってことにもならないし。
私も鬱のこと詳しいわけじゃないですしお前が偉そうに言うなって言われるかもしれないですけど、鬱の人って結局内へ内へいろんなものを溜め込んじゃうわけでしょ?
で、本当にしんどいときにこのメールきたら「心臓ザクッ」とはなっても、自分から「じゃぁ病院行こうか」「カウンセラーに相談しようか」ってならないと思うんですよ、基本的に。
よくよく見たらlivertyさんの名前が
ということで「もしこのサービス利用しようと思ってるんならちょっとまってね」ってのと「サービス提供側にはもうちょっと練ったシステムで、困ってる人が本当に救われるシステムになるよう改善してもらえると嬉しいですね」ってやんわりと締めようと思ったのですが。サイト一番下を見るとcopyright欄に燦然と輝く
の文字が。
studygiftで絶賛炎上中(この辺参照)のlivertyさん。
おうふ。あー、そういうことなのねー…
livertyさんは学生・リーマン・フリーランサーの垣根を越えて、新しいもの作りたい人が集合してなんか作っちゃおうよって集団らしいんですけど。
なんでしょう、「悪意が無い」という前提としても、こう「作り手の熱狂」というか、冷静になったらすぐわかりそうなことでもアレですかね、話盛り上がっちゃうとブレーキ効き難くなるんですかね。
あんまり書くと「叩きか」って言われそうなのであんまり余計なこといわないですし、クリエティブな人が組織の垣根を越えて新サービス新商品作るってのはそれ自体全然良いことだとは思うんですけど。
ただね、そういう「温度感」って結局内輪だけなんですよね。そのあたりもうちょっとサービス利用者およびそれによって影響を受ける人たちのことも考えて、冷静に深呼吸してからサービス提供開始されるともっと世に評価されるんじゃなかろうかと思った次第。「我らありき」ではなかなか上手く行かんと思うのですよ。
まとめ
などといってるゴロドクさんも軽く鬱気味なんじゃないかとここ2,3年ほど自覚しているわけですが、美人でスラッとスタイルの良い女性カウンセラーの紹介は年中無休24時間で受け付けております。あれ、こんな感じなら必要ない?まぁいいや。
あとlivertyさんのことゴニョゴニョ書いたからといって、支持者の方がうつっぽの定形メールガンガンいたずらでゴロドクさんあてに送るのはマジ勘弁してください凹みますので。
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