暑いですね。北海道なのに暑い。7月でこんなに暑かったら12月にはどんだけ暑(以下どうでもいい)。真冬でもラーメン喰ったら汗が噴き出すごろどくですどうも。
タイトルバカっぽくてすみません。クソ当たり前のことですが、当たり前のことを当たり前とご理解いただいてない御仁が世の中には少なからずいらっしゃる様なので。
「ロシア船員は泥棒」
これはひどい小見出し。ここに書くのはあくまで一つの例です。
Aさんという人がいます。Aさんは大きなスケッチブックを持っています。Aさんは表紙と1枚目をめくり、1枚目の裏に
「ロシアの貿易船はマジクソなので大嫌い」
と書きます。反対側、2枚目の表には
「だってあいつら日本に来るたび日本車をロシアに持っていくからね。盗難車に違いない。私が海保ならロシア船拿捕する」
と書きます。これを頭の上に掲げて札幌の街頭に立ちます。
通り掛かりに街頭でこれを見た人はいろんな感想を持ちます。「へーロシア人てドロボーなんだ」「別に普通に売買したものならどこ持って行ったっていい」「盗難なら警察の捜査なり税関なり海保の臨検でバレるでしょうが」とか。
無関心の人もいるかもしれません。あるいはなんらかの感想を持ってもほとんどの人は特に何もせずただ通り過ぎるかもしれません。
貿易の仕事に就きロシアの会社と取引のある人(仮にSさんとしましょうか)は「少なくとも私の知っている船員は皆真面目に働いているし、自動車は正当な商取引の上で輸出されているよ」と思うかもしれません。
Sさんは立ち止まってAさんに尋ねます。「ロシア人による自動車窃盗って、あなた実例見たか、もしくは知ってるんですか?」
Aさんは答えます。「窃盗は知らんけど、船に自動車山積みにして持ってくの見たことある。1台や2台盗難車があってもおかしくない」
Sさんはこう言います。「根拠がないのにロシア人による窃盗が日常茶飯事であるかのように書くのはおかしいですよね」
Aさんは「窃盗は悪いことでしょうが!なんで絡んでくるの?ゆすりなのたかりなのバカなの死ぬの」と言います。自分の意見が否定されたのでカッとなったのでしょう。
Aさんは続けて「だれか助けてチンピラに絡まれてるこの人頭おかしい!」と叫びます。
Sさんもさすがにムッとします。「私はチンピラではない、そんなことを吹聴するんじゃない。それともう一度言うが根拠のないことを書くのはおやめなさい。貿易の仕事で多くのロシア船員を知っているが皆真剣に仕事をしているし、自動車の輸出は正当な取引だ」
Aさんは「私は可能性のことを言ってるの!ちょっとロシア人と関わりあるからっておかしな正義感振りかざしてんじゃないよ、窃盗は悪いことなんだから私の言ってるのが正しいの!」と言いながらスケッチブックの2枚目を
「だってあいつら日本に来るたび日本車をロシアに持っていくからね。盗難車に違いない(と思うけどあくまで可能性)。(窃盗だとしたら)私が海保ならロシア船拿捕する」
と書き換えましたとさめでたくなしめでたくなしクナシリエトロフカムチャッカ。
これが札幌の街頭じゃなくて稚内港の側ならタコ殴りにされてタコの餌にされても文句は言えません。
いつから書き手が読み手を選べると思ってた?
なんてしょーもない例だろう。
ブログを公開するということはこういうこと。ボードになにがしかの意見表明を書いて街角に立つのと同じ、誰に読まれるかは選べないということです。
読んだ人はふーんとしか思わないかもしれないし、賛意を示すかもしれないし、批判をするかもしれない。街角に立って賛意だけを得ようなどと言うのは虫が良すぎる話です。
自分の意見だけが絶対的に正しいなんてことはありえんのです。
批判されるのが嫌なら街頭に立たったりせずに、自宅でひっそりチラシの裏に書いて机の引き出しにしまって鍵でもかけておけばいい。
多様な意見を受け入れる度量がないなら、賛意が欲しくて欲しくてたまらないからって、あるいは一度バズった快感が忘れられないからといって、エゴサしたりブコメよんだりRTチェックするのはやめましょう。必ず意に反する感想は持たれるものなのです。
まして批判の主を探し出してあえて凸るなど、これではどちらがチンピラかまったくわかりません。街頭で遠くの方でこちらを見てぶつぶつ言ってる人のところまで走って行って「お前今何言ってた?オレの悪口言ってたろコラ!あ?あ?」と言ってるのと同じです。カッとなってるとその異常さや滑稽さは自分ではわからないんでしょうけども。
スルー力なくてどうしても一言言いかえしたい質でも、逆手にとって炎上芸を繰り広げる覚悟がないならブログなんてやめてしまえ。それでもどうしてもどうしても外へ向けて本気で吐き出したい何かがあるなら、批判を甘んじて受け入れるしかないんです。
まとめ
- スルー力
- 批判に耳を傾ける誠実さ
- 炎上芸
この3つのいずれも持たない人はブロガー向きではありません。どうしても書き続けたければ少なくともこの中のひとつはがんばって身に付けましょうね。
またこれからブログ始めようかなーと思ってたけど界隈怖いわって思った人、それはそれで正解かもしれません。それでもやりたい人はアホでなければ怖さを克服する方法考えるだろうし、そうでもなければ足を踏み入れないだろうし。それぞれ自由でいいんじゃないですかね。PVウマーAdsウマーっていうのに憧れてるだけなら一旦深呼吸して考えるがよろしい。
ところでこの記事は、例のあとからから言い訳する「50円で一日なんでもする君の一連の流れ」を見て書こうと思いました。たぶんそうだと思う。思ったことにして。決して直近私の身辺で起こったことを題材にしているわけではありません念のため。念押したからね!それでは私はこれからAds収入で本日のコーヒーを飲みに行きたいと思います。んじゃまたー。
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