8/12。今年のペルセウス座流星群はとてもよく見えるということだったので、私の住む町の、ちょっと小高い丘へ流星を見に行きました。
せっかくなのでカメラもって星空の撮影なんてしてみました。流星は撮れなかったけどきれいな星空が撮れたと思うので、ブログにあげておこうと思います。
機材・撮影方法など
ガチ勢ではないのでカメラの使い方自体あんまりよくわかってません。とりあえずやった通りのこと書いておきます。
本体はCANNON IOS KISS X2です。私はデジイチ持ってないのでいつも義父上の借りっぱなしです。レンズは標準ズームレンズと望遠のもう一本あるのですが標準で目いっぱい広角側でしか撮っていません。
ピントは一番遠くにしておいて、ファインダーで覗いた時に星ができるだけ「点」に見えるよう若干手前側に調整したくらいでしょうか。
感度はISO1600です。このカメラの感度上限です。3200以上が必要なのかどうかはわかません。ネットで調べても1600くらいで撮ってる人もいっぱいいます。最近のコンデジでもこれくらいの感度で撮影できるものはたくさんあるので、星が写るか写らないかだけで言えば別に一眼にこだわる必要は全くないと思います。
絞りはF3.5で。この標準レンズで解放にできるかどうか知らないんですが、私がいじってる限りはできないようでした。
で、30秒で撮影、長いので拡大すると若干星の軌跡写ってしまいます。15~20秒くらいでも写りますけど。明るく撮影できるレンズあるなら短い時間で撮影したほうがいいんでしょう(たぶん)。
流れ星は結果的に1枚も写せませんでした。放射点が北東のペルセウス座のほうと分かっていても星が落ちるのははるか西だったり東だったりします。
必ずしも放射点近くに流れ星が現れるわけではないのです。単に流れる起点が放射点の方角、ということですので。真反対の南西の空にはほとんど流れないですけどね。
ランダムな位置に出現するので正直運もあるんじゃないかと思いますが、できるだけ広角な方がカバーできる撮影範囲も広くなるので、どうしても流れ星を写真に収めたいという人はそういうレンズがあるに越したことはないでしょう。
ちなみに当然ですが三脚使ってます。レリーズはありません。バルブ撮影でない限りそっとシャッターボタン押せば特に問題ないと思います。
撮影場所
北海道は上川郡鷹栖町の、パレットヒルズという森の公園です。
町にはざっくり分けて鷹栖地区と北野地区という二つの住宅地があり、この丘へはどちらからも車で10~15分ほど。
旭川駅周辺市街地からだと車で25~30分くらいでしょうか。町民が育てる桜の丘でもあり、これもなかなか綺麗です。
中山間というほど標高も高くなく本当に「丘」という感じなんですが、鷹栖と隣の旭川とはもう一つ春光台という丘陵地域で隔てられており、かつパレットヒルズ自体も周囲が森林で囲まれているため街明かりが入らない、大変良好な条件で星空観測ができます。
私が撮影したのは23時~01時くらいの間です。この日と前日はもうちょっと浅い時間(19~21時ころ)に町の星空観察会をやっていたようです。
以下、実際に撮影したものの一部を掲載していきます。せっかくなので高解像度画像も、画像クリックでどうぞ。
パレットヒルズから見る夜空
丘から北の方向にある山を見たところ。山の上に北斗七星が見えると思います。11時頃すでに低い位置にあり、このあと山に向かって徐々に沈んでいきました。
森が切れるところを探して鷹栖の街を眺めたところ。街の明かりのほうが勝っちゃってます。
写真の上手な人なら街明かりと星空を両方ともきれいに写せるのかもしれませんね。
先ほどの北斗七星の山よりちょっと西を見たところ。月が沈んだのが21時~22時くらいだったと思います。なので空の低いところには、ほんのわずかですがまだ月の明かりが入ってきているようです。
見上げれば満天の星空。この日は本当に雲一つもない晴天で遮るものが何もありませんでした。
夏は湿度が高いので、一般には肉眼で鮮明な星を観測するには向かないと言われているようですがそれでもこの星の数。秋や冬になればもっときれいに見えるんでしょうね。
昨年の秋にも実は一度撮影にチャレンジしたのですが、あいにくのうす曇りで満天の星空、とはいかず。
画面右下のほう、星が集まっているものが見えますが、拡大して星の並びを調べてみてみるとどうやらすばるのよう…に見えるのですが。冬の星座なので、似ている別なものなのかもしれません。
左下から右上に伸びる光の帯が天の川。あとで娘が気づいたんですが、夏の大三角形が写ってました。左やや下がアルタイル、上やや右がデネブ、右中央やや下がベガだそうです。
まとめ
書き忘れましたが最初のアイキャッチ画像も、この辺が天の川辺りだろうなーというところにカメラ向けて撮影したものです。
ペルセウス座流星群は、しぶんぎ座流星群・ふたご座流星群と並んで毎年ほぼ安定的に観測できる流星群の一つです。特に今年は深夜月が沈んできたため格好の観測機会だったとか。
雲のない空のおかげで、写真に収めることはかなわなかったものの、肉眼ではそれこそ1、2分に1つくらいの流れ星を確認することができました。
中には北の空から西へ向かって大きく、長く流れる星も。最後にキラキラと瞬いて消える姿はとても美しかったです。
深夜に空を見に来ていたのは私だけではなく他に数台の車があり、若者のグループも流れ星を見て「うぉおおぉ…!」ってきゃっきゃうふふしてました。青春ですね。
もうこの町に住むようになって13年経ちますが、身近にこれほど綺麗な夜空を見れる場所があるとは知りませんでした。正直ここは旭川のベッドタウン的な位置づけだろうし、観光で廻るようなものも何もない街ですが、夜空の美しさは自慢できると思います。
私自身の写真の腕がないのでアレですが、この記事を読んで星を見に鷹栖を訪れる人がもし一人でもいたらそれは嬉しいことですね。んじゃまた。
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