軽度震災当事者になってわかったこと

キャンプ・登山

こんにちは、ごろどくです。

震災です。まさかの上川盆地で、です。

昨日の今日で、総括的な何かを書いたりはできないのですが、のど元過ぎる前にブロガーの矜持として起こった出来事や感じたことを記録しておきたいと思います。

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夜中に突然の揺れ

気象統計的な真面目な記録などはコチラ。

2018年9月6日 3時08分ごろ 胆振地方中東部 地震情報 – Yahoo!天気・災害

当たり前ですが地震当時じゃ寝てました。スマホのエリアメールは鳴ってません。

地震空白地帯の上川盆地人としては経験したことのない揺れ。上川全域が震度4というのは44年生きてきて経験なしです。

なので「うわっ?えっ?」という感じで目覚めました。横にガタガタしつつグラ~と揺れる感じ。縦はあんまりよくわからなかったです。

結構長く感じたんですが…実際には1分もあったのかなかったのか。

揺れおさまったかなーと思ったら大きくグラーーーーと揺れるのが2度ほどあったと思うのでかなりビビりました。

停電

ほどなく揺れがおさまり最初に確認したのがiPhone/twitterで震源と規模を確認。最初はまさかまた東北震源のでかいやつか…と思ったらもっとまさかの胆振でした。

これ余震あるなと思い非常持ち出しとか着替えとか用意しようと照明のスイッチ押しても点灯せず。窓から外を見るとご近所も暗いので停電と把握。

この時点では地域的なものだろうと思ってました。まさか全道全戸停電になろうとは。

家屋損傷等は一切なかったのでとりあえずそのまま待機、余震におびえつつ、時々仮眠というかうつらうつらしながら夜明けまで2時間ほど過ごしました。

明け方までには停電も回復するだろうなと思ってたんですが。

夜明け

明け方に通電確認しても相変わらず。外に出て近隣の配電電力線見ても特に異常なし。この時点でようやく普通の停電じゃないことを把握。

twitter等経由で6基稼働してた火発が6基全滅、復旧めど立たずと知り目が点になりました。パッと見自宅も近隣も、目に見える被害らしい被害がないのでギャップに驚いたというかなんというか…

その後水道の確認、こちらは問題なく水が出てる。

用排水機場や水理施設関係の業務にちょこっとだけ携わったことがあったので、取水動力の電源多重化や別動力源の存在を知っており、機械そのものが損傷してない限り断水はない、現時点で水が出るということは配水本管含め当面問題ないだろうということは分かりました。

オール電化

水は出ますが、自宅がオール電化なので煮炊きができません。

食材は冷蔵庫にいくらか入ってます。電力供給がないのでいつまでも持つわけではないですけれど。

ということで

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生まれて初めてアウトドアが趣味で良かったの思った瞬間です。

ガソリンバーナーでお米が炊けます。

冷蔵庫にあるおかずをフライパンで焼くことができます。

お湯を沸かせばコーヒーが飲めます。

いつもキャンプでやってることです。何も考えずにこういうことが出来る感じで良かったです。

ホワイトガソリンが手元に4L前後あったので数日は火力に困りません。

あとガス式バーナーとカートリッジの半端缶が2本ほどあったので最悪こちらも数度は使えます。

お風呂以外は困らなさそうだということでとりあえず一安心です。

車の燃料

所有する2台の車ともガソリンが半分以下だったので、妻と交代で開店直後のガソリンスタンドへダッシュです。

妻が先に行って制限なく満タンに。15分後くらいに私が行ったらもう20L制限になってました。軽なのでこちらも満タンにできましたけど。スタンドがまだ混雑する前で良かったです。

あとから行った人に話聞いたらその後10L制限になってたそうです。

自動車からは通信機器の充電等も可能なことが多いので、燃料確保大事ですね…

モバイルバッテリー

通信機器用としてのモバイルバッテリーは用意してなかったんですが集魚灯製作したときに使ったダイソーの500円バッテリーが重宝しました。

偶々ですが満充電にしておいて良かった…使う使わないは別にして多少の不安解消にはなります。

車の燃料確保と合わせて、こちらも当面は何とかなります。

出社…する?

こういう状況なので会社行っても電源ないし仕事にならんだろうと思いつつ一応会社に行ってみることに

経路の電力も供給されてないので

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当然信号は機能しておりません。

大きい交差点などには警察官が立って誘導していました。二師団から派遣されたと思しき自衛官も見ました。

さほど大きくない交差点は「譲り合い」です。だからお互いに全然動かなかったりします。

譲り合い過ぎて結局ちょっとずつお互いに前に出てきてどないやねんみたいな状況にもなります。

要するにこんな状況で不要不急の外出をする奴はバカだってことです。絶対にやっちゃいけません。

出社したら「仕事できないとわかってたけど一応来てみた…」と全員が皆口をそろえて言ってました。弊社全員バカってことですね。

っていうか通勤路も通常より少ないとはいえそれなりに交通量あったので弊社従業員に限らずみんなバカなんだなって思いました。

当然会社は社長の臨時休業発令をもって当日は解散となりました。

実家

外出たついでなんで実家も一応まわってきました。

同居姉一家が東日本大震災経験者なので水の確保完璧でした。コンロもガスなので問題なし。心配するに及ばず、でした。

コンビニ

帰りがけにコンビニ寄ったら朝9時半くらいの時点でもう水は売り切れ、パンもほぼ売り切れ。

奇跡的に炭酸水が残ってた店舗があったので数本だけ確保です。水が出てるのでさほど必要ではなかったのですが一応。

あとレトルトは本当に(状況的に)レトルトしか食べれなそうな人に残しておいた方がいいと思ったので、在庫はありましたが買いませんでした。

我が家は煮炊きが出来るのでカレールー2箱、小パック牛乳、お湯に溶かすだけの味噌汁、粉末コーンっスープなどを確保しました。

ちなみに旭川市内には(当時私は知りませんでしたが)某政党が公式ツイ垢で断水ガセ情報を流しており軽いパニックが発生していた模様。

あとものすごーい不愉快な思いしたんですが

ヤンキーとかチンピラじゃないんですよ。もういい歳をした御仁ですよ。なんなんですかね?

ネタ帳さんもこんなんつぶやいてましたが…

なんていうか、非常時になるとその人の本質が垣間見えますね。いや、垣間見えるんじゃなくてはっきりとわかる、か。

こんな時だからこそパンを焼いてみる

もう食パンも調理済みパンも入手できないのが分かったのでパンは自作しました。

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ダッチオーブンです。強力粉がちょうど300g在庫あって良かった。

米は当面食べるだけはありましたが、ずっと同じものだと確実に飽きるので…

BBQなどをしてみる

あと夜はBBQなどをしました。冷蔵・冷凍庫使えず、復旧がいつになるかわからない状況なので生肉は残しておく意味なしと判断。

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そうは見えないかもしれませんが、あくまで被災中です。被災中なんですよ。

夜どうやって照明を確保するか

乾電池式の懐中電灯・ペンライトは何本かあったんですけど、それも無限に使えるわけではないので、しばらくは手動発電型(ハンドルくるくる回したらLED灯るやつ)ライトをメインに使用することに。

以前にネットか何かで見たやつを思い出しつつ。

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ペットボトルに水を入れ牛乳をほんの1,2滴入れて濁らせると直線するLED光が拡散されて簡易的なランタンとして使用可能になります。

アルミ箔敷いて置いたらそれなりに空間が明るくなります。

これは500mlのペットボトル2本使ってます。1つは今言った水を入れるもの。そしてそれを逆さにしなきゃならないので、もう一つびペットボトル下1/3を

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ビニテで止めて脚というか台に。残りの端材で

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ライト側の接続部分を作りました。急ごしらえの割には安定して立つし繋いだままハンドルもまわせるしちゃんと機能したのでちょっと満足。

デマゴギー

先ほど言った旭川市内断水のデマ。

政党の公式垢でこれですから、個人的には「やっぱりお前は」という感想。

それはそれとして、twitterは誤情報を訂正するシステムが未整備なのでその辺なんとかなったらいいなーと思ったり。

ツイ消しされたらあとからソース確認できないし何が間違いだったのかそもそもわからなくなるし。

何らかの方法で誤情報マークを付けてその後それを見たら「間違いなく間違えた内容である」と分かるようになると良いですね。

いずれにしてもこういった真偽不明の情報を誤って拡散しないよう気をつけたいところです。

電力復旧状況

翌9月7日7時40分ごろ自宅及び周辺の電力供給が回復しました。非常生活が長引かずほっとしているところではありますが、道内全域においては同日12時の時点でまだ半数近くが停電中です。

復旧(予定を含む)電力と北本からの融通電力を合計しても直近のピーク電力には満たず、電力本復旧には1週間以上を要する見込みとのこと。

北海道電力のツイ垢でも言ってますが、電力回復地域においても節電協力お願いします、ということですので…

季節的なこと

これ真冬のクソ寒いときだったらシャレにならない状況だったでしょう。灯油ストーブあるから大丈夫なんてことを言ってる方もいますが、家庭で常用しているものは点火と制御に100V電源必要ですからね。

当事者になってやっと真面目に考えましたが、そういった時の暖を取る方法や衣料関係も、一般の非常持ち出し用具とは別に準備しておく必要がありそうです。

最後に

すでに本地震により亡くなられた方がいることが報道されております。謹んでご冥福をお祈りいたします。

私個人の環境としては周辺ライフライン損傷の程度が最小限かつ現時点で復旧もしてはおり直接的な被害はほとんどありませんが、震源付近地域、道央・札幌圏では当面混乱が続くことと思います。

全国に目を向ければ、近畿圏など先日の台風21号で甚大な被害を被った地域もあります。

電力などは今回の北海道のような根幹復旧のみで済む話ではなく、個別配電系統を逐一修理しなければならないのですから、おそらく数日で済むような話ではないのでしょう。

7月の豪雨災害で長く避難生活を続けられてる方もいらっしゃるでしょう。

被災地の一日も早い復興を祈るとともに、現場でそれらの作業に当たられている関係各位のご尽力に感謝申し上げるところであります。

なお、本地震の余震は未だ続いております。どうかこの記事に続きがありませんように。

んじゃまたー。

コメント

  1. バーバー より:

    ゴロドクさん、断水についてですが、
    今日水道のお仕事のお客さんに、断水の話ししたら、本当にその危険性があったのだと聞きました。電力が失われたせいで正確な時間はわからないけど、残り8時間で断水すると分かったらしいです。なので水道業者側では給水措置を取るために動いていたけど、ギリギリのところで電力が復旧し断水しなかったと教えてもらいました。そこが止まると旭川市の3分の2が断水になるとこだったと。

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