前回の記事ではランナーとパーツの接続部分、ゲートの切り離し後の処理について説明しました。
今回は接着部分でどうしても目立ってしまうラインを綺麗に処理してみましょう。
(前回記事はコチラ。)
接着のラインは「むにゅ」っで解決
いくら時代が進んでパーツ分割が良くなったとはいえ、一部にはまだモナカ的組立て方法でパーツ同士の接合部分が目立ってしまうところがあります。
お題のシャア専用ズゴックで言えば、例えば胴体辺りの部品。
こんな感じで腹の前後を2分割してるので、組立て後はどうしても目立ってしまいますね。
そんなときは「むにゅ」で解決します。「むにゅ」というのはパーツの継ぎ位置を接着剤でくっつけて、はみ出した部分を硬化後にナイフや耐水ペーパーで仕上げる手法です。
とりあえず仮組みをした段階でバリやゲートがぶつかってパーツ同士に隙間が無いかどうか確認しておきます。問題なければスチロール樹脂用接着剤(いわゆる普通のプラモ用接着剤)でくっつけます。
スチロール樹脂用接着剤はその粘度によって大まかに面に塗って使うものと、隙間に流し込んで使うものの2種類があります。今回はサラサラ系の接着剤を使用、ピタリと組んだパーツの隙間に流し込んでいきます。
で、接合線全体に接着剤が行きわたったら、パーツを前後から軽く押してやります。そうするとパーツ本体を溶かした接着剤がラインから軽く「むにゅ」っとでてきます。この状態で硬化を待ちますが、ずっと指で押えてるわけにもいかないので、輪ゴムで縛っておくか大きいクリップなどで押えてしばし待ちます。
ちょっと部品が変わっちゃいますが、硬化後はこんな感じ。まだはっきりとラインが残って(写真肩のあたり)ます。
で、ゲート処理の仕上げと同様、ラインに沿って400番くらいのプラ板付き耐水ペーパーで削ってやります。すると
こんな感じでみごとラインが消えます。
気をつけることといえば、接着のときに十分液を流し込んでパーツ同士をしっかり接合することです。これが不足するといくらペーパーで当たっても線は消えませんので…
逆に接着剤のはみ出しはあまり気にしなくて良いです。あとでペーパーでいくらでも消せるので。
最近のキットは優秀なのでこういった処理の必要なところもほとんどないですが、HGUCシリーズの初期のものは結構こういったところもありますので、継ぎ目が目立って気になるところは今回の「むにゅ」で対処するようにしましょう。
今回はこんなところで。次回はモールドの彫り方について説明と思います。
続きはコチラから。
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