2012年7月12日、サムライファクトリーの運営する忍者ホームページ・忍者ブログほか全てのサービスが閲覧・管理画面アクセス不能というありえない障害が起こっちゃいました。
起こっちゃったことはしょうがないんだけどその後のアナウンスがイマイチというかイマサンくらいで全然ダメ。
あ、ちなみにこの記事は特に義憤に駆られて書いたわけではありません。念のため。
結局何が起こったのかわかりませんよ
運営のサムライファクトリーによる障害内容のアナウンスは以下の通り。
株式会社サムライファクトリー | インフォメーション – 弊社全サービス障害に関するお知らせ
株式会社サムライファクトリー | インフォメーション – 全サービスが表示不可となる障害に関するお知らせ(内容追加)
株式会社サムライファクトリー | インフォメーション – 障害発生事象の説明
株式会社サムライファクトリー | インフォメーション – 忍者ツールズ全サービスが表示不可となる障害につきまして
引用しようかと思ったけど長くなるんでそれぞれ読んでみてください。
何が起こったのかはっきりわかっているのは忍者ツールズの全サービスが停止したこと。障害当時に各サービスを閲覧しようとすると『このドメインはお名前.comで取得されています。』というメッセージが表示されてました。
サムライファクトリーからのアナウンスでは当初「レジストラによるドメイン情報の初期化」とのことでレジストラであるお名前.comのチョンボかと思ってたんですが。
その後のアナウンスでは忍者サービス利用者の中にお名前.comの約款違反のコンテンツをアップしているものがあったためお名前.com側でドメインを一時停止した、との表現に変わりました。
お名前.com側からも同じような内容についてアナウンスがありました。
忍者ツールズ全サービスが表示不可となる障害につきまして | ドメイン取るなら お名前.com ドメイン取得 年間280円~
どちらを読んでもものすごくざっくりした情報しかなくて約款違反のコンテンツがフィッシングだったのか売っちゃいけないクスリの売買サイトだったのかとかそういった情報はありません。
その辺はどうでもいいのですが、結局一部のコンテンツの約款違反のためにそれを含むninjaドメイン全停止となった次第。DNSの切り替え云々の説明とか二の次、三の次でいいんだよ、そんなのは。
あと当初情報の「ドメイン情報初期化」は誤報だったわけですが、あえてサムライ側が責任逃れのために敢えてそう書いたのか本気で事態が把握できてなかったのか、いずれにしてもサービス提供者としては稚拙な対応でしたね。
ユーザーが見て知っていることなど書いても意味がない
そんなわけでうわっつらの現象はわかったけど詳細がまるで見えてこない。
ここからはもう想像でしかないのですが
- お名前.comに、被害をこうむった、あるいは善意の第三者から違法または不法なサイトがあることを指摘があった
- お名前.comが調べたらそれはどうもサムライファクトリー提供の忍者ツールズサービス内のコンテンツらしかった
- お名前.comがサムライファクトリーに約款違反コンテンツがあることを連絡
- サムライファクトリー側で当該コンテンツの調査をしなかった、もしくは調査したがどれかわからなかった
- 約款違反コンテンツ公開停止せず
- お名前.com、約款に基づき当該コンテンツを含む忍者ツールズドメイン全体を一時停止
- ユーザー「忍者死んだ」
こんな感じなんでしょうかね。
両社のアナウンスでは「今後このような全停止にならないよう個別に協議」とかで結んじゃってるんですが、それってまるで事情説明にも改善計画にもなってないですよね。
当該コンテンツについてもお名前からサムライへの連絡で指摘の内容に具体性が欠けていたのか、サムライ側の調査不足や怠慢だったのか、さっぱりわかりません。だってどれがアウトかはっきりわかってりゃサムライ側でそのコンテンツのみ強制的に排除することぐらいできるわけですから。
また、仮にサムライ側に責任の比重があったとしてもドメイン全停止になれば、それをアナウンスするチャンネル自体も絶たれてしまうことくらいお名前側でもわかるのにいきなりプッツリ逝くのもどうかと思います。結局事後に協議するくらいなら最初からまともに協議せぇよ、と。
で、リアルタイムでなんら事情のわからないユーザーだけが右往左往すると言う…コンテンツ見えないと言うことだけしかわからないので、ウェブサーバー逝ったのかとかそういうことも想像しちゃいますよ。
というわけでサムライファクトリーとお名前.comの信用はすっかり地に落ちた感もありますが、次回以降同様の事案が起こったときにどう対処するのか、もっと具体的な方策をユーザーにわかるようちゃんと説明したほうが良いんじゃないですかね。
かつ「どのようなコンテンツがそのような事案を引き起こすのか」というガイドラインもあらためてユーザー側に指導しなければならないし、違反があった場合にコンテンツ削除など厳正に対処(警告のみでなく実際の行動として)するということもきちんと打ち出しておかないとね。
まとめ
といいつつ私はまだしばらくは忍者ブログ使おうかなぁ…と今のところは思ってます。もっともそれも今後のサムライさんの改善次第ですけど。正直微妙な感じ。
ユーザー側の一般論としては、サブドメイン切り売りのウェブページ/ブログサービスなんかはこういったことも現実に起こりうるんだ、と言うことを念頭において日頃からバックアップ(今回はデータ飛んでないけど)なり独自ドメインでサーバースペースを自由に移動できるくらいの準備をしておいたほうが良いと思います、マジで。
で、そういったことをスルーできる万端な準備と大きな心があればそれはそれで流しても良いと思うのですが、一応こうして一ユーザーとしての声を挙げておいたほうが多少はサムライファクトリーさんも真剣に考えてくれるだろうと思いつらつらと書いて見ました。
こんな感じで2chあたりでもごにょごにょ聞こえるけど、あれじゃ届かんだろうなぁ。
と、今後の改善について私あたりなどはまだ期待を捨てていませんのでここは踏ん張ってサムライ魂を見せていただきたいところです。なので、フォロワーさんは私のツイ垢あてに「WPはよ!」という誘惑メンションは今しばらく投げないようお願い申し上げます。では。
【追記】今回の件に関して興味深い記事があったので紹介させていただきます。
Geekなぺーじ:お名前.comによる忍者ツールズ停止措置に関して
ううむ、やっぱり特異な例だったのか。
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