福島第1原発の事故を受けて「核」というだけでアレルギー反応を示す人もいるかもしれませんが、もしかしたら将来人類のエネルギー事情が一変するかもしれない、というニュース。
恒星内部の反応を、地上で
レーザー核融合反応の実験に成功、クリーンエネルギー実現か=米国
世界最大のレーザー核融合施設である米国国立点火施設(NIF)はこのほど、米カリフォルニア州でレーザ―光線192本を放射する実験に成功した。これは、「衝撃点火」方式による人類史上もっとも威力のあるレーザー光線の放射で、核融合を利用したエネルギー変換の歴史を大きく変えるものと期待されており、将来的に、人類はこの方法を利用し、クリーンエネルギーを手にすることが期待できる。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
5日に行われた実験でのレーザー放射時間はわずか230億分の1秒で、米国全土の消費電力量の1000倍以上に相当する500兆ワットのエネルギーが放出された。マサチューセッツ工科大学(MIT)の科学者は「実験の成功に興奮している。以前なら、こんなことは太陽や惑星の中心部でしか起こり得なかったことだ」と話す。
NIFが設立された目的は、恒星の中心部で起きているレーザー核融合反応を人工的に起こすことによって、クリーンエネルギーを生産するという偉大な夢を実現することだ。
人類は今後、実験室で人工的に核融合反応を起こし、巨大なエネルギーを作り出すことができる。「使い切れない」と言ってもいいほどのクリーンエネルギーを手にし、エネルギーの新時代を切り開くことも夢ではない。(編集担当:米原裕子)
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ウィキペディアによるとレーザー核融合の燃料となるのは極低温の直径2~3mmの重水素と三重水素の球殻で、これにレーザーを照射することによって球殻内部に爆縮を起こしそれによって水素原子の核融合が進行する…ということらしい、です。
核融合により発生するのはエネルギーとヘリウムであり、その点放射性元素を生成する核分裂反応よりは多少マシなのかな…という気がします。使用済み燃料の問題も無さそうだし。
とはいえ核融合でも中性子は発生するし爆発的エネルギーを受け止めるために炉も強固かつ遮蔽能力の高いものでないわけですから、必ずしも「クリーンエネルギー」とうたうのは適切じゃないかもしれませんね。
まだまだ実験室レベルの話なので商用レベルの実用化は遠い先の話ですが、こういったニュースからガンダム的軌道兵器の開発や化石燃料国家と核融合国家のパワーバランスの崩壊、あるいは実験失敗で地球上に極小ブラックホールの生成とか、そういった妄想話をするのも酒の肴にはちょうど良いかもしれませんね。
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