わかさぎチャレンジシリーズその2で、試作ハンドメイドタックル使ってみた結果、いろいろいいとこ悪いとこわかってきたので、次戦に向けて改良版を作ってみました。
前回までの経緯はコチラ。


わかさぎロッド自作方法
試作版でも十分釣りになることはだいたい分かりました。改良したい点としては
- ガイド径アップ(凍結防止)
- グリップ長を短縮(取り回し)
- 穂先・グリップ結合方法
- リールシート固定方法
- 見た目(重要)
だいたいこんな感じです。では順次作り方を。
穂先本体
百均塩ビ下敷きです。色はお好みで。
幅5㎜カットを3枚重ねで。(写真は5セット分)
長さは27cm、23cm、18cmで、先端から2番・3番ガイドで疑似テーパーになるようにしてます。
まだまだ調整の余地はあると思いますが、穂先の感度と合わせ時のバット(胴)の強さ両立ということで。
塩ビはしっかり素材を融着したいので
溶剤分の強い接着剤を接触面全体に行きわたるように流し込み。
写真の接着剤はイレクターパイプ用のもので、専用接着剤じゃなくてもこれでも使えます。
溶剤成分が強力なので、垂れた接着液が余計なものを溶かさないように若干注意が必要です。
ガイド
ガイドは5個。グリップ側のみ線径1.2mm、その他は0.9mmです。
内径は、グリップ側がφ8mm、中間3つがφ6mm、先端がφ4mmとしました。
フットの高さも先端から順に2.5mmずつ差がでるように折り曲げていきます。
これも5セット分作ってます。
フット部分は試作と異なり、ネジネジしないで2本足で穂先幅両端で位置決めできるようにしました。
穂先の根本
硬質ウレタンか強度的な心配と、加工のしずらさ(面倒さ)のため、木製丸棒にしました。
長さカットするのも面倒なので
百均の6mmダボを使います。5mm径に落とすのは手間かかんないんで。これをセキ糸で穂先根本に取り付け、接着します。
穂先組み立て
ガイドは先端から順に、4cm、5cm、6cm、7cmの間隔で。
マステで位置決めし、瞬間接着剤を流し込んで固定。接着前には
一応ガイド孔の通りを確認します。
接着剤が硬化したら、マステ剥がしてバリを削り、セキ糸巻いてさらに接着剤で固めます。
グリップ
グリップはリールシートの載せられる最小限の長さということで、14.5cmに。材料自体は試作と同じ1in.×2in.のSPF材です。
ガワはすべり止めのため、あと見た目(重要)のため、フェイクレザーを巻きました。
ぐるっと1周巻いて、合わせ位置にはカーボン柄シートを2cm幅くらいにカットしたものを貼り、めくれ防止とします。
フェイクレザーもカーボン柄シートも百均(ダイソー)で売ってるので安上がりですね。
グリップ単体仕上がりは
こんな感じ。フェイクレザーを張ってない両端面は黒マジックで塗りつぶしてます。
やってないけど、防水のためにレジンとかエポキシを薄塗りしとくといいかもしれません。
で、穂先の挿口を取り付けるんですが
ホームセンターで内径5㎜×長さ20mmのスペーサー(カラー)が売ってたので、グリップにφ6.5mmのキリ穴深さ10mmくらいで開けて、これを取り付けます。
穂先を取り付けると
こんな感じ。これで調子違いの穂先チェンジしたり、破損交換も楽になりますね。
リールシート
リールシート自体は自作できないのでamazonで購入。
購入時は8個で1,200円くらい。なおこれが全長12.5cmというのが先に分かっていたので、グリップ長はそこから逆算して決めました。
これをグリップに固定していくわけですが、試作の様なヒモ結びはさすがにダサいし持ちにくいので
ダイソーのケーブルタイを使って固定することにします。細幅のもので1個全長2mです。
裏表どこでもくっつくものなので、好きな長さにカットして使えます。
これを
1本16cm程度に切り、中央と上下両端の3ヵ所に巻いてリールシートを固定します。
グリップにフェイクレザーを巻いたおかげで、ケーブルタイを強く締めると食い込み、リールシートは横にずれないし、タイのでっぱりも必要最小限で非常に持ちやすくなります。
接着してないので分解も容易ですし。
二脚
オマケです。百均のふた股洗濯ピンチがちょうどいいサイズなので
うん、シンデレラフィット。
グリップの前側に装着して、二脚にしました。竿先上がるので、竿置台不要になります。(写真はリールシートひもで仮止めしててごめん)
わかさぎに限らず、いつもミニマムな釣りをしたいと思っているので~。
完成!
今回版の穂先に1号オモリつけると
しなりはこれくらい。だいたい良い感じですね。2号くらいまでは十分対応できます。
ということで
グリップセットも3つ作っちゃいました。自分用・奥さん用・もしかしたら使うかもしれない娘さん用。(このあとさらに1個追加してます…さて誰用でしょう?)
以上で自作わかさぎタックル出来上がり、です。概ね完成形と言っていいんじゃないですかね。
さらに実釣テスト…なんですが、それはまた別の記事で。んじゃまたー。
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