模型撮影の時に覚えておくとちょっと役に立つカメラの話

プラモデル

カメラは全く趣味とかではないので詳しいことは一切知らないごろどくさんですどうも。

全く趣味ではないのですが、ブログ用に時々デジイチでプラモ撮影したり、あるいはモデーラーズギャラリーなんか見ていて「これよく写ってるなー」とか「この写真ちょっとひどいな」とか色々感じるところがあったりするもので、今回は模型撮影時のコツ的なものを我流ですがちょっとだけまとめました。

ちなみにごろどくさんの使ってるデジイチはCannonのEOS KISS X2という結構昔の機材です(しかも自分のじゃなくて義父上からの預かりものね)。そんな感じなので構え方もかなりユルめですので気を抜いて読んで頂ければと思います。

絞りと露出時間とはこういうことらしい

この辺りの話はカメラ使ってる人にとっては常識だと思いつつも撮影の基本事項的なことなので一応書いておかないといけないのかなと。

かつ自分なりに噛み砕いた理解なのでこうして文字で書くと詳しい方から「違ぇよそれ!」みたいな突っ込みあるかも知れませんがご容赦くださいな。

【絞り値】

絞り値とは「光が通ってくるシャッター開口の大きさどれくらい締めているか」を示す値です。F値とか言ったりもするようです。シャッター全開にしたところを基準の1とし、それに対して『直径比でなん分の一に絞っているか』というのがその値だそうです。

このことからわかるのは絞り値が大きいほどシャッターの開口は絞られ、入ってくる光量は減り(暗い写真になる)、値が小さければシャッターは大きく開き一度に入ってくる光量は多くなり(明るい写真になる)ます。

絞りの値は基準値に対する絞った時の直径の比を現しているので、光が通過する面積は絞りの値の二乗に反比例する、ということになりますね。

【シャッタースピード】

シャッタースピードとは「シャッターをどれくらいの時間解放しているか」を表しています。露出時間とか露光時間とも言いますね。「スピード」と言ってますが表してるのは時間です。単位は秒。

シャッタースピードの値は倍になれば倍の光が入ってくるし、半分になれば半分の光しか入ってきません。つまり単純に比例の関係です。

【このことから何が分かるのかというと】

感覚的には数字の大小が上に書いたようなことだ、って覚えておけばいいんだと思いますが、さらに数値としての具体的な意味を求めるとするならば、同じ被写体に対しある絞り値とシャッタースピードを基準として設定した場合、同じ明るさの写真を撮るためには

  • 絞り値を√2倍したら露出時間は√2^2=2倍に
  • 絞りを2倍したら露出時間は2^2=4倍に
  • 絞りをn倍したら露出時間はn^2=4倍に

といった関係になっていることがわかります。

実際に撮影比較してみた

実際に同じ被写体を条件替えて撮影するとどうなるかってのを一覧化してみました。モデルはガンキャノンさんとズゴックさんです。

【シャッタースピード 1/8秒】

絞り値F5.6

絞り値F8.0

絞り値F11.0

絞り値F16.0

【シャッタースピード 1/4秒】

絞り値F5.6

絞り値F8.0

絞り値F11.0

絞り値F16.0

【シャッタースピード 1/2秒】

絞り値F5.6

絞り値F8.0

絞り値F11.0

絞り値F16.0

【シャッタースピード 1秒】

絞り値F5.6

絞り値F8.0

絞り値F11.0

絞り値F16.0

【シャッタースピード 2秒】

絞り値F5.6

絞り値F8.0

絞り値F11.0

絞り値F16.0

ここで注目していただきたいのが

  • シャッタースピード1/4秒 絞り値F5.6
  • シャッタースピード1/2秒 絞り値F8.0
  • シャッタースピード1秒 絞り値F11.0
  • シャッタースピード2秒 絞り値F16.0

の4枚。あらためて4枚並べてみましょう。それぞれの値の比率から言ってこの4枚はほぼ同じ明るさに写るのですが

どこが大きく違うかわかりますかね?どの写真もピント合わせの中心はガンキャノンの胸辺りです。後ろのズゴックとガンキャノンのライフルの先端を注目してみてください。同じような写真でもピント合わせの中心から遠いところがボケているものとそうでないものがありますね。つまり「ピントの合う範囲が全然違う」のです。

次の例も同じです。ガンダムmk-Ⅱのバストアップです。シャッタースピードが1~15秒、絞りが8~32まで変化してます。

このように、このようにシャッターを絞れば絞るほど(光の通過面積が狭いほど)、あるいは長い時間シャッターを開放するほど、輪郭が鮮明で全体にピントの合った写真になる、ということになります。もちろん逆にシャッターを大きく開き短時間で撮影すると同じ総光量を受光しても撮影の仕上がりとしては輪郭のボケた写真になります。

つまり、模型としてその細部を鮮明に映したいのか、作品として注視点を決め打ちしたい、あるいはスケール感を演出したいのかで撮影条件が全然変わる、ということですね。

【追記】

すみませんすみません、変なこと書いてますね。ピントの合う範囲(被写界深度)はあくまで絞りによって変化します。シャッタースピードは結果的に露出を合わせるためにそうなっただけであって、これで被写界深度が変わるわけではありません。申し訳ございません。

でこにくでこいさん、ご指摘ありがとうございました。

【追記ここまで】

まとめ

目的に応じて撮り方を変えなきゃならないってのが何となくわかってもらえたでしょうか。このほかにパースの付き方とかも模型撮影にはすごく関係有ったりする(遠くからズームで撮るか、近くで広角で撮るか)ようなのですがそれについてはまた今度。

とりあえず何枚か試し撮りして明るさ決めたら、今回書いたようなことを思い出しつつ数字見ながらフォーカス範囲調整できれば撮影捗るのかなと思います。

んじゃまた。

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