続・模型撮影の時に覚えておくとちょっと役に立つカメラの話

プラモデル

カメラは全く趣味とかではないので詳しいことは一切知らないごろどくさんですどうも(何記事かぶり2回目)。

今回は前回の記事で書こうかなーと言っていたパースのお話です。

遠くのものは小さく、近くのものは大きく

パース、遠近感というのはご存知の通り「遠くのものほど小さく近くのものほど大きく」見えるというのはご存知の通りだと思います。カメラでの撮影でも同じことは言えるわけで、例えば一枚の写真でも画面の中心と画面の端とではレンズからの距離が違いますよね?

また広角な範囲を収めた場合は当然画面中央と端部の遠近差の比率は大きくなり、望遠で狭い範囲を収めれば広角の場合ほど画面内の遠近差は目立ちにくくなります。さてここに2つのレンズがあります。

一つはカメラにデフォでついてきた標準レンズ、焦点距離は18-55mm。もう一つは55-250mmの望遠レンズです。

以下の2枚の写真はレンズを替え標準と望遠で撮影したものです。

上は標準レンズ焦点距離18mmで、カメラをできるだけ被写体に近づけて撮影したもの、下は望遠レンズで被写体から離れつつ同じくらいの範囲を撮影できるようにズームしたもので焦点距離は74mmでした。

標準レンズで近づいて撮影したものはより胸のマッシブさが強調される一方手足などの末端は細く見えます。望遠で撮ったものはその逆で胸-胴がこじんまりとして手足がしっかりしているように見えます。

もう一例。次はバストアップです。同様に上が標準レンズで広角に、下が望遠レンズで離れて撮影したものです。

画面のセンターが顎-首くらいに合うようセットしました。なので顔の面の部分の大きさはほとんど変わりませんが、望遠で撮った方が頭頂部あたりでも若干大きく、サーベルラックの間隔はだいぶ広がっています。

2枚並べてみましょう。左が広角、右が望遠です。

RGBの四角い範囲は左右とも同じ大きさなのですが、広角でぴったり収まっているもの(R:肩アーマー、G:胸胴、B:ライフルEパック)望遠で撮った方が同じ部位で若干はみだしがあるのが分かるでしょうか。

以上の例のように、画角が広角であるほどモノの大きさに見えの方狂いが生じ(寸法比の正しいところより小さく映る)るのです。

これが模型撮影とどのようにかかわるかというと

例えばですね、モデラーズギャラリーの作品なんかでも改造部分で太ももや腕の延長とか脛の幅増しとかやるじゃないですか。で工作過程のパーツの写真ありつつ、改造後の写真なんかもあるわけですが、組んでも手足末端でパースついちゃって改造の効果がどれほどのものなのかよくわからない写真というのがしばしばあったりするのです。

あと単純に広角過ぎて極端な寸胴短足に見える(実物はそうではないのに)、パースつきすぎて全体のバランスがなんだかよくわからない作品などもあったりします。

作品はあくまで模型自身なのですがそれを紹介するすべとして写真というものを介しているわけで、きっと作品の出来とは別に写真の写りで損してるなー、ということがあり非常にもったいないと思うのです。

まとめ

私自身もなかなかその辺を意識して写真撮ったりできてないので今回は自分の反省も含めてということで。例示で挙げたMGの作品は特に悪意をもって選んだわけではありません念のため。

あと「パースの付き方が小さいほど実寸の比率に近い」のであって、どっちが正しいとかいう話ではありません。模型の出来として寸法比を出来るだけ再現したい時は離れて撮るべきだろうし、あくまで写真の絵面として迫力のあるものにしたい時は、強調したい部分が大きく映るようなパースを付けるようにしてみる、という使い分けの問題だと思います。

その前に全然制作進んでないのでそっち何とかしろと言われるとぐうの音も出ませんすみません。百式νもがんばって作りたいと思いますので長い目で見てやってくださいな。んじゃまた。

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