4月1日、Webメディアは2度死ぬ

ブログ技術

いつもはまじめな各サイトが4月1日になるとここぞとばかりに全力で仕込んでおいたネタを大爆発させ、一体何が本当で何がウソでどこからどこまでがネタなのかという線引きが曖昧になっていく日、それが毎度おなじみ、日本のエイプリルフール!今年も始まりました!

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クソ。ほんとクソ。日付変更と同時に記事うpして24時間インターネッツ監視してリアルタイムで更新だってさ。4月バカっつーかもう365日バカでいいんじゃないだろうか。

神は言われた「Webメディアあれ」

結局のところみんなPV欲しいんですよ。4月1日に猛烈にバカなことしてさ、話題になりたいわけですよ。こういう風習が無い頃、個人ブロガーがネタ投下して「ハハハバカだねー」って言ってるうちが幸せだったんですよみんな。5,6年前くらいですかね?そういう萌芽あったの。

そのころはね、そんなことやってる人間がそもそも少なくて、だからこそ注目されていたわけ。言わば先行者利益ですよ。こういうのは最初の1回だけが面白いの。楽器漫談が廃れてだーれもやらなかった状況でぶゆうでんでんでんででんってやったから面白いの。

それも2回3回くらいまではいいけど10回も20回も同じことやってりゃ飽きて当たり前。2人目以降がチクショーとか右肘左肘とかもうそんなのひとっつも面白くないの。きーづいちゃったきーづいちゃったなんてもう見てられないくらい寒いの。順番知らんけど。

2匹目の泥鰌はそれぐらいやっちゃいけないことなんだけども、数周回遅れで企業サイトが乗っかってしまうのはらっすんごなんとかとか以上にクソなことに早く気づいていただきたいのですよ。

というかこれ、Webメディアの現在の縮図以外のなにものでもないと思うんだよね。ブログをはじめとしたWebメディアを始める→何らかの手違いで注目を浴びる→間違って現金的なものが手に入る→教祖業始める、ていう。

教祖は「君たちも頑張れば教祖になれるよ!」って言うけどもちろんウソだ。先行者利益は先行者であるから成立するわけで、実際「教祖たち」は「君たち」に教祖になんかになられたら困るんだよ。

限られたパイを奪い合う教祖の人数が増えれば、教祖一人当りの利益が減ることなど自明のことではないか。もうちょっと利口な教祖は「教祖にはなれないけど教団幹部にはなれるよ!」って言ったりするんだが、まあ幹部になっても教祖にお布施してたら同じことだわな。

そして虚業家のみなさんは「企画」の名のもとに、「いかにお布施のチョップをするか」ばかり考えている。なんてすばらしく貧乏くさいのでしょう。

旧来のマスメディア-新聞、TV、ラジオ-がインターネッツのホームページに換わり、メルマガに換わり、ブログに換わり、SNSに換わり、noteに換わったところで、いやnoteには換わらんと思うけど、「メディアが騒ぎ、虚業家が拡散し、バカが搾取される」という構図は何も変わらない。変わってないのにWebの中の「君たち」はなぜか旧来のマスメディアを指さして笑ったりするんだよな。なんだったら教祖自身が旧来メディア回帰して出版なんかしちゃったりな。

誰がどうとかいちいち具体名上げなくてもだいたい1つや2つ、そうであろう「教祖」の名前を思いつくだろう?結局のところ、Webの中の「君たち」は4月1日の午前だけでなく、Webの中でも外でも365日バカなのだ。

Webは無限の可能性に満ち溢れた混沌の海ではなかった。Webの生命は生まれたと同時に死んだ。そしてまた4月1日を迎え、再び死ぬ。エイプリルフール祭りは葬祭だった。

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