5月のサクラ釣行で波止越しにキャストしたら、ベイル倒れた勢いでロッドを波止にぶつけたごろどくですどうも。当然ロッドはぽっきり。
ソルパラの1002lsj(旧)を使っていまして、口コミなんかではよく折れるみたいな話を聞いておりました。メジャクラの名誉のために行っておくと、通常使用をしていて損傷したことはまったくありません。今回のは完全に自分のミスです。念のため。
メジャクラに限った話じゃないですけど、「何にもしてないのに折れた」っていう人、だいたいタックルの扱い雑で表面に傷やクラック入りまくってる説」が濃厚と思っております。
さて2ピースロッドでメーカーサポートでも半パーツ販売しているとはいえ、8,000円しないで買ったロッドの半パーツに5,000~6,000円+送料出すのはさすがにアホらしく新しいロッド買ったほうがいいし、かと言ってこのままゴミにするのももったいないので何とか自力修復できないか試みてみました。
ロッドビルディング専門店はリペアのことも考えている
とはいえ、まったく修理方法など知らんので、とりあえずググって以下のようなページを発見。
一件目はロッドビルディングの専門店、釣具のイシグロさんのサイトなので、さすがに丁寧に解説されています。
ざっくりまとめるならば、損傷した個所を除去し、新しいインロー芯(カーボンソリッド)で繋ぎなおす、みたいな感じです。
新しいインロー芯は同店の通販サイトで買いました。
20cmで1,150円(送料込)なので、これで修理できたら儲けもんです。接着剤等その他材料を考えても2,000円もあれば十分でしょう。
では具体的な修理記録を順を追って説明していきます。
損傷状況の確認・除去
今回折れた部分のドアップがこちら。
きれいに真っ二つになっててくれるとよかったんですが。長さ方向にも結構クラックが走ってしまっています。仮にこのまま修復しても弱いところ残したままなので、次の損傷の起点になりかねません。
よって無傷な部分で継げる様、ちょっと長め目に切断します。
説明忘れてましたが、折れた個所は穂先パーツ側の一番下のガイドと2番目のガイドの真ん中あたりです。
切断長で約」4cm。このまま継ぎ直してもいいのですが、せっかくの10ftロッドなので、できれば長さも復元したいところ。
あと修理前に継部の内径チェック。穂先側で7.0mm、手元側で7.1mm程度でした。(写真は副尺の撮る角度が悪くて6.5mmくらいに見えてますが)
よって、外径7mm内径4mmののインロー芯を買い、穂先側・手元側それぞれ3cm挿入、復元長4cmでちょうど10cmと計画しました。インロー芯の販売長が20cmなので、もし加工に失敗しても最悪あと一回はやり直しがきくな、と。
なお挿入部の延長は一般的な目安として外径の4倍、という数値があります。今回の場合だと外径が9mmくらいだったので4cmくらい入れてもよさそうな感じなんですが、断面係数と断面二次モーメント計算したら結構曲げ剛性高めだったので、ここだけカッチカチで曲がらんのもアレなので、抜けない程度の必要最小限ということで3cmと設定しました。
継ぎ口の補強
損傷部をカットした各継ぎ口は、一応縦クラックはないはずなんですが、念のため補強して万一の場合にも破損始端にならないようにしておきます。
まず適当なスレッドで長さ5mm~1cm程度の範囲をぐるぐる巻いて
その上から2液エポキシ接着剤で固めます。エポキシは硬化するとかなり固く、割れやすくなります。上記のごとく補強が最大でも1cmとしたのは、長い範囲で曲げを受けたらパリパリに割れてしまって補強の意味がないからです。
エポキシを塗布するときは
こんな感じでティッシュとマスキングテープで不要なところにエポキシが塗布・浸入しないよう養生します。
これが塗布後。塗布後は速やかに養生を取り外し、また一方向に垂れないように、硬化するまでロッドをぐるぐる回しておかなければなりません。
専用の機械を持っていれば楽なんですが、ふつうはそんなもの持ってないでしょうし(当然私も持っていません)、ある程度手回しで頑張らなければなりません。
エポキシの硬化時間(可使時間)は5~15分くらいでいろんな製品があり、一般的な傾向としては可使時間が短いほど硬化後の硬度も高くなりがちです。つまり早く固まるのは回す時間は短くていいけれど、硬くて割れやすいってことです。痛しかゆしですね。
インロー芯を加工する
先に注文しておいたインロー芯が届きました。
ちなみにイシグロさんはコンビニ支払い対応してるのでカードとか持ってない(もしくは登録したくない)人でも買えるのでありがたいですね。
で、延長的にはこんな感じで復元するつもり。
先ほど言った通り3+4+3=10cm。新しいインロー芯の外径は7mm、穂先側の内径も7mm。ロッドは手元側から穂先に向けてテーパーがついているので、それに合わせて径を削って調整していきます。
また、手元側は新しいインロー芯のほうがロッド内径より細く、(たった0.1mmとはいえ)このままでは緩くて抜けてしまいますので
表面をエポキシで薄くコーティングしたうえで
サンディングパッドや耐水ペーパーなどでしっくり収まるよう調整していきます。これはもう根気の世界で、ちょっと削っては合わせ、また削っては合わせ…をひたすら繰り返します。
穂先側手元側いずれも予定の挿入長でぴったり収まるようになったら、径の太い手元側にインロー芯を差し込み、その後穂先側を差し込んで完成となります。
普通の2ピースロッドのインロー部がそうであるように、修理部分も摩擦がきいていれば通常は抜けないのですが、今回は差し込み長が短めなので、念のため松脂を使って固定することにしました。
松脂は高温では柔らかくなりインロー表面に塗布できるようになりますが、常温では粘度の高い状態に戻ります。このようにドライヤーなどで温めた松脂スティックをぬりぬりして
冷えて固まる前にガイドの通りを確認・調整します。ちなみにこの松脂スティックはスキーストックのグリップや先端のバケットを固定するのにも使用されるもので、常時は固着したいけども何かあったときは交換したい、という目的で使うのにとても便利です。
一般的にはここもエポキシ接着剤等で接着、と解説されているところがほとんどのようです。いろんなことを知っていると思いもよらないところで役に立つもんですね。
以上で無事修理完了しました。
しかしいつ釣りに行けるのだろうか
修理は終わったものの、肝心の釣行にはいついけるんでしょうか。おかんのワクチン接種もあるし仕事も忙しいし…方針固まれば多少余裕はできると思うんですけど。
7月になったらもう枯れ始めなので、盆過ぎまではキッツい状態続くので、次ヒラメ狙えるのは8月末とかになっちゃうしなぁ…
あと今年は週末ごとに天気悪くなるパターンにハマってるみたいで微妙に釣りモチベが上がりませんが、昨年1シーズンまるまるヒラメ釣ってない(でかいの足元でバラした)ので、今年は最低1ゲット目標です。志低くてゴメンネ。んじゃまたー。
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