「喫煙は糖尿病の原因」というミスリードを誘う記事から「情報の読み方」を学ぶ | 56DOC BLOG

「喫煙は糖尿病の原因」というミスリードを誘う記事から「情報の読み方」を学ぶ

糖尿と聞くと最近ついパッと目がいってしまうgorodokuです、どうも。

昨日もこんなニュースを目にしまして、ちょっと思ったことなどを。

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喫煙経験と糖尿病の相関

糖尿病:禁煙5年まで発症リスク高く

禁煙して5年程度までの人が糖尿病を発症する危険性は、喫煙経験のない人より高いことが、国立がん研究センターなどの研究班による全国約6万人の調査で判明した。米科学誌「プロスワン」に発表した。

喫煙者が糖尿病になる危険性は、たばこを吸わない人に比べ、男性1.3倍、女性3倍に高まることが知られている。調査は、10都府県の40~69歳の男女を禁煙後5年にわたって追跡、糖尿病の発症状況を調べた。

その結果、禁煙した男性が糖尿病になる危険性は、たばこを吸わない男性の1.42倍になった。禁煙前に比べ体重の増加が少ない男性も、たばこを吸わない男性に比べ糖尿病の危険性が高まった。

禁煙前に1日25本以上のたばこを吸っていた男性が糖尿病を発症する危険性は、たばこを吸わない男性の2.15倍と高く、喫煙本数が多いほど危険性は高かった。一方、禁煙5年後以降は、非喫煙者との差はほとんどなかった。

禁煙後の女性が糖尿病になる危険性は、たばこを吸わない女性より2.84倍も高かったが、調査対象者が少なく、誤差が大きいとみている。

調査を担当した国立保健医療科学院の大庭志野・特命上席主任研究官は「禁煙後も一定期間は糖尿病の危険性が高い状態が続く。体重が増えなくても、禁煙から少なくとも5年間は健診などで体調に配慮することが大切だ」と話す。【永山悦子】

毎日新聞 2012年2月29日 11時43分(最終更新 2月29日 17時46分)

元記事はコチラ

一応補足しておくと、喫煙経験と糖尿病発病には「相関関係」がある、ということが統計調査でわかった、ということです。

相関関係とはある事象と別の事象の関係性の強さのことであって、「原因」と「結果」という「因果関係」とはまたちょっと意味合いが違います。

何十年か前に「コーヒーを飲む人のがんの発生率が高い」という相関関係から、コーヒーを飲むことががんの発生の原因となっている、あるいはコーヒーのなかにがんの誘発物質が入っている、などといわれたことがありました。

しかし追跡調査を行ったところ、「コーヒーをよく飲む人は喫煙率もかなり高い」ということがわかり、この場合のがん発病の直接の原因はコーヒーを飲むこと自体ではなく、喫煙の刺激によるものだということがわかりました。

このニュースで言われていることも同じで、喫煙そのものが糖尿病の原因になっているかどうかまでは言及されていません。

喫煙者の多くがストレス過多であるとか、過食気味であるとか、運動不足でありそれが糖尿病の直接の原因となっている…なんてことが、そのうちわかるかもしれません。

「ミスリード」とは「事実とは異なる、誤った解釈に誘導する」ことです。もちろんこのニュース記事は単にそのような調査結果が公表されたということを伝えるものであって、敢えてミスリードを誘うように書いたわけではないと思います。

ただ読み手の受け取り方次第では伝言ゲーム的に事実とは異なる解釈は可能なわけで、ニュース記事一つ読むのにもある程度の情報リテラシーは必要だということです。

そんなわけで、逆にブログなり何なり物書きや情報発信をしている人は、相手にミスリードを誘わないよう気をつけて書かないといけないなぁ、とニュース記事の内容とは全然関係のないところで認識を新たにした私でした。

あ、もちろん喫煙はなんにしても健康に良くはないでしょうから(そして財布にも優しくない!←これ重要)、こういった話をきっかけに禁煙するのも悪くはないですがね。

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