さて盆も過ぎ、北海道はいよいよアキアジ釣りの季節を迎えようとしています。昨年は
30年前の竿で鮭を釣りたいと手入れした結果 – 56DOC BLOG
このあと日本海側、増毛町の別刈漁港というところに10月末にもう一度チャレンジしたのですが、結果はあえなくボウズ。別刈は未明から一日粘ってみたものの、ぴょんぴょん飛び跳ねてその辺に見えているサケに見向きもされず。
今年こそは何としてでも釣り上げたいと思いつつも、釣りのお師匠様もおらず釣りキチのおとんは涅槃に入ったし、しょうがないので釣具屋さん情報やらネットの情報をかき集めております。
それでですね、私はこちらの地方ではごくごく一般的な「浮きルアー」という仕掛けを使ってるんですが、初心者向けにまとめたものがネット上ではほとんど見かけなかったので自分でまとめてみることにしました。
1尾も釣り上げてない奴が…という向きもあると思いますが、釣れないのも釣りのうち。誰もが通る道でしょうから地道に頑張って行きたいと思います。
【2017/10/17追記】
釣果報告やっとかけましたー。継も頑張る!
2017年10月 別苅釣行 ダイソーのメタルジグでアキアジ(鮭)を釣ってきたよ | 56DOC BLOG
【追記ここまで】
浮きルアー釣り・仕掛けの基本構成
さっそくですが以下北海道ローカルではメジャーな「浮きルアー釣り」の仕掛けを説明します。
上図がもっとも一般的と思われる、フロート固定式浮きルアーの仕掛けです。実物はこんな感じ。
ラインの長い部分は巻いております。
【2017/08/28追記】
みんながみんな密集して浮きルアーでスプーン投げてると魚の方もスレたり慣れたりするでしょうから引き出しを増やすというか、「みんな連れてないときに隣の人と違うこと」をしなきゃならないだろうと思い、こんなものも用意してみました。
アキアジ釣りに備えてタイガーストライプのジグロックを作ってみたよ | 56DOC BLOG
サーモンブラーで釣る人もいるわけですから、こういう準備もしておくに越したことはないですね。
【追記ここまで】
ライン
ラインはいわゆる道糸、メインリーダーの部分と、具体的な仕掛けの要素であるショックリーダーの部分に分かれます。
ショックリーダーというのは名前の通り衝撃に耐える、というような意味合いでメインリーダーとは別のラインを使ったりしますが、後述するようにアキアジの浮きルアー釣りに関してはメインラインと同種同径でも問題ない場合も少なくないです。ちなみに既製品のを見ると8~10号くらい使ってるんですが、パッと見結構太いですね。
上図ではメイン/ショック間をスイベルとスナップで接続しています。直接ライン同士を結ぶ人もいます。
スイベルというのは両端にリングの着いたくるくる旋回するパーツで、糸のヨレなどを防止します。スナップというのは、まぁ名前のまんまなんですが開閉できるフックの付いた接続部品です。スナップ付きスイベルという一体になったやつが便利です。
接続部までロッドのラインガイドに入ってしまうような仕掛けの時は直接結束のほうが糸絡みなどのトラブルは少ないでしょう。
一方で仕掛けを頻繁に交換して様子を見たいときには、いちいち結びなおさないでいいのでスナップ脱着のほうが楽です(横着)。ただしキャスト始めるときに出ているラインがガイドのサイズによっては(直結と比べて)長くならざるをえないので飛距離出すのはやや難しくなります。
ショックリーダーやウキ下の長さは魚のいる深さに合わせて…ということになります。上図ではリーダーが針先端まで1m、ウキ下で80cmとなっています。やや深めのところを狙う場合はそれぞれ長めにとりますが、フロート固定式だとリーダー1.5m、ウキ下1.3mくらいまでが一般的なようです。
よくわからなかったら、ショックリーダーとフロート、両端の連結具まで組み込んだ既製品も1,000円くらいで売ってるのでまずはそれを買ってみましょう。なんだったらその下のルアーとタコベイトまでセットになっていて2,000円前後で売ってるものもあるので、考えるよりもまずはどんなもんかやってみたい、という方はそういうものも利用してみてください。
基本的に仕掛けを投げるときはできるだけ竿先端近くに重量がかたまっている方がキャストしやすく、ウキ下が長くて重量がライン上で分散するほど空中での飛行姿勢がバラついて遠くに投げにくくなります。この辺は狙う棚深さと竿の長さ、そしてキャストの腕との兼ね合いになります。
ちなみに昨年2度ほどアキアジ釣行に出た時に見たところ、浮きルアーの方はどなたもだいたい50~60mくらいしか投げてませんでした(中にはめっちゃ遠くまで投げてる人もいましたけど)。なのでメインリーダーはリールに150mも巻いておけば十分でしょう。
ちなみにリールは3,000番くらいで足りるはずです。私もおとんの遺したダイワの3000番台のが何個もあるのでそれメンテして使ってます。
スプール(リールの糸巻き付けるところ)の太さが足りないと感じたら捨て糸を余分に巻いときましょう。そうすれば実効外径は大きく(ハンドル一回転当たりの巻取り量が長く)使えますので。
ルアー
アキアジ釣りでよく使われるのがスプーンと呼ばれる板状のルアーです。釣具店などでアキアジ用としてよく見かけるのは2通りありまして、長丸というか長方形の両端が丸くなっており平らなタイプと、中央が盛り上がったいびつな形をしたものがあります。
重量はいずれも35~45gほど。あまり軽すぎると距離が飛びません。
どっちの形がいいのか、何色なら釣れるのかは、はっきり言って傾向なんてないでしょう。よく赤いのはアピール度高いという話を聞きますが、青や緑で釣ってる人もたくさんいます。デザインもテントウムシ柄だったり青物小魚風の塗装だったり様々です。
なので最初に買う時は「なんとなくこれが気に入った!」というの一つ、それを基準に柄や色の違うものをもう一つ買えば十分でしょう。傾向や対策よりも思い入れのほうが釣りの楽しみ方としては大事なんじゃないでしょうか。
【2018/08/20追記】
アキアジタックルは人気かつシーズンが短いのでシーズン中はタックル全てとにかく値段が高い!ルアーも例外ではありません…
ということで、1個100円未満で自作できるフラットタイプアキアジルアー、いわゆる「なんちゃってぐるぐるサーモン」を量産してみました。
ルアーローテに必須!?アキアジ用フラットルアーは自作なら1個100円でおつりが来ますょ | 56DOC BLOG
魚がいるのに釣れないときは一つのルアーにこだわらず、次々ローテしてく方が釣果あげる早道だったりしますよね。
【2018/08/20追記ここまで】
個人的にはラメが入ってたり分光してきらめいたりアワビ柄だったり、ランダムな反射をするもののほうが水中でフラッシュしてアピール度が高くていいのかな、というのはありますが。ただそういったものは、同じシリーズの同じ形状でもベタ塗のものより2~3割高めの価格設定がなされている場合が多いです。安いべた塗ルアー買って、ステッカーチューンするというのも一つの手です。
あとスプーンじゃないとダメかというとそんなこともないようで、ジグ(細長い形状で以下にも小魚っぽい形をしている)で釣り上げるという人もいます。
ルアーは何度もキャストして巻いて、どこかにぶつかって…ということを繰り返しているうちに結構塗装が落ちてきます。反射シールやアワビシールを追加で貼っていなくても、新品にはウレタンクリアを塗っておくほうが長持ちするでしょう。
フロート
フロート(ウキ)はラインからT字に分岐するものではなく、中通しタイプのものを使うのが一般的です。フロートの上下はフロートの通し穴より径の大きいビーズ玉を通しさらにその上下にウキ止めを付けて位置決めします。
浮き止めはゴム通し式のでいいのですが投げてるうちにちょっとずつ滑って位置がずれたりするので、それを嫌って紐結ぶタイプの浮き止めでがっちり固定する人もいます。逆にずらせるおかげで狙う棚深さの調整もできるわけですけども。
ゴム中通し式のはガイドにまとまった形で売られていまして
ラインにガイドの輪っかを通し
ガイドからラインのほうにずらして
2本通しにになったラインの片方を抜けばOK。摩擦で痛むので水で濡らして作業します。
中通しタイプのフロートは、シーズンにはアキアジ用として釣具屋さんの店頭にたくさん並んでます。浮力が表示されてますので、35gのルアーを使う時は35gとか40gのフロートを、45gのルアー使う時は45gや50gのものを…といった具合に、使うルアーの重さによってフロートを選べば特に問題ないでしょう。
大は小を兼ねるか、ということですが、フロートが沈んでしまう否かで言えば50g用のフロートで35gのルアーを使えないことはないと思うんですが、サケが餌咥えたときに余計に余剰浮力分の抵抗を感じるでしょうからバラす確率は高くなると思います。
あんまり力がかけ離れたアンバランスな組み合わせは使わないのが無難でしょうね。
【2017/09/27追記】
2シーズンほど鮭釣りしててロストしたときの経済的負担がチープアングラーの私には痛すぎるので、フロートも自作するようにしてみました。
アキアジ(鮭)釣り、浮きルアー用フロートが高すぎるので自作の方法を説明するよ | 56DOC BLOG
【追記ここまで】
タコベイト・針
ルアーなのにまだ疑似餌付けんの!?という感じですが、北海道の浮きルアーという釣り方ではいたってオーソドックスです。
タコベイトというのはその名の通りタコを細長く伸ばしたような姿をした、ビニール製の疑似餌です。表面は単色か、それにラメが入った感じです。タコの脚に相当する部分の内側にたくさんのカラフルな紐が房状に仕込んであります。
これもルアーと同じで何色なら間違いなく釣れる、というものはないのですが、一般には赤系統が多いです。一口に赤と言っても真っ赤なのやピンク、橙色と様々なものがあるんですが。
ベイト単体でも売ってますし、針付きで売ってるものもあります。針を別買いしてハリス結んでベイト通してスナップ付けて…というのは結構面倒な作業だと思います。まずは針付きのものを買うのをお勧めします。
針もシングルフックのものとダブルフックのものがあり、またダブルフックはハリス長さが同じ並行針と、長さが異なる段差針のものがあります。餌外れの点、フッキングの確実さからいってもダブルフックのほうが安心感あると私は思ってます。シングルとの差額100円程度なので私はダブルのものにしています。
アキアジ用だと針サイズが1.5号~2.5号くらいになります。2号のベイト付きダブルフックを使っておけば良いかと思います。並行/段差針の違いはどっちが釣れるとかじゃなくて餌の付け方のお好み次第です。
【2016/08/30追記】
目黒さんよりコメントいただきました。ルアーとタコベイトの間はスナップやスイベルなどを入れずにリング直結のほうが良いとのこと。ルアーとベイトの間が空いてると喰いが悪いらしいです。情報ありがとうございました!
エサ
ルアー付けてタコベイト付けてまださらに餌付けんの!?はい付けます。付けなくても釣れるらしいですがほとんどの人は付けてると思います。
赤く染めたエビ、同じく赤く染めたイカ、カツオやサンマの細切りなどが使われます。出来合いのものがお手軽なので試しにやってみる方はこちらで。
ただ出来合いのものはかなり割高感あるので、サンマやイカ買ってきて塩〆して持ってったほうが圧倒的にコスパがいいです。塩〆するのは生のままだとすぐに身が切れてしまい、表面の輝きも落ちるためです。幸い冷凍が効くので回数出撃する人はストックする作戦で行きましょう。下の写真は自作途中の塩〆サンマです。
買ってきたサンマをスライスし、塩を多めにまぶして新聞紙にくるみます。これをポリ袋などに入れ冷蔵庫に保管しておくと、たっぷり水分が出てきて新聞紙がべちゃべちゃになるので1,2度交換します。
生餌にはニンニク効かせたり、えび粉振ったほうが魚の寄りが良いと言われています。ベテランはこの辺りで秘伝の○×みたいな知識も持ってたりするんでしょうねぇ。
遊動式浮きルアーシステム
以上基本的な固定式浮きルアーシステムの説明でした。さらにフロート位置が遊動するシステムもあるので簡単に紹介まで。
基本構成は固定式と何ら変わらないのですが、ウキ止めの間隔を広くとってフロートの位置が動くようにしたものです。
こうすることによって、投げるときには遠心力でフロートはルアー側に近寄り投げやすくなります。なおかつ着水後はルアーが沈みフロートは竿側に近寄ることになるので、かなり深めの棚を狙えるようになります。
ご多分に漏れずアキアジも朝まずめ、夕まづめが釣り頃で日中は深い位置にいることが多いようです。なので日中でもガンガン釣り上げる人はこういう深棚狙える仕掛けで頑張ってるものと思われます。
図ではショックリーダー以下全体で1.8m程度で描いてますが、中には2.5mくらいまで伸ばす方も。もちろんキャスト時に出てるラインの長さは長くなるわけですからガイド絡みなどのトラブルには注意が必要です。
投げ方と誘い方
肝心の釣り方ですが
- 50mくらい投げる
- 0.5回転/秒くらいでゆっくりリール巻く
はい、ひたすらこの繰り返しです。以上。
補足すると、サケは必ずしもルアーの動きに喰いつくわけではないので、変なアクションは一切入れなくていいようです。つまり誘わない。
そもそもサケが釣られる理由も諸説あって、あくまで餌として狙ってくる説(回帰遡上中もエサ喰う派)、敵だと思って威嚇してる説(戻ったサケはエサ喰わねぇよ/ルアーフラッシュ派)、産卵色の赤に刺激されて反応している説(何のために回帰してきていると思ってる/赤万歳派)と様々な意見がありますが、正直これといった結論はありません。っていうかそんなのわかってたらもうちょっと洗練されたシステムになってるよなぁ。
あと私は全くの釣り初心者なのでキャストのコツとか語る腕もないですけど、竿を後ろに構えて自分の頭の真上を超えたなーと思ったらすぐラインから指離すくらいの感じで投げてます。で、15°~30°くらい倒れたところで竿を止めてます。
竿は父さんの遺品であるショア振り出し竿4.5mなのでアキアジ用の軽いやつじゃありません。これで40~50mくらい飛んでるんで、これでいいかなーと思います。竿の倒れが30°くらい傾いてから指離すと遅すぎで全然飛ばず手前にポチャンと落ちる感じです。投げる瞬間は力入れないでとにかく竿先のスピードが出ることだけに集中してます(あくまで感覚です)。
あと何度も何度も投げて釣れないでぼーっとしてるとベイル(ラインのガイドついてる半円の輪のやつ)の立て・戻し忘れて糸絡めたりしますバカですねすみませんすみません。これくらいボケッしてるといざ釣れた時にロック解除してたりドラグユルユルで走られそうで怖いです。釣れなくても緊張感大事ですね。
ラインについての予備知識
アキアジ釣りだけの話ではないですが、知ってないと色々辛いであろうラインについての基本的(と思われる)話を書いておきます。
一般的に釣りに使われる糸(ライン)にはその素材によって主に
- ナイロン
- フロロカーボン
- PE(ポリエチレン)
の3種類があります。以下にそれぞれの特徴をざっくり説明します。
ナイロンライン
柔らかくリールのスプールになじみやすい。伸びやすいため急激な引きにも耐えやすいのでリールのドラグ(過荷重が作用した時にラインが引き出される安全装置のようなもの)調整がそれほどシビアでなくともよい。比重は水よりやや重い程度。安価。
フロロカーボンライン
伸びにくく感度が良いため魚のアタリを取りやすい。水に比べて重く沈みやすい。ナイロンよりは硬いので魚の口先や海底の根擦れに強いが、リールのスプールにはややなじみ難い。光の屈折率が比較的小さいので魚からは視認しにくい…と言われている。値段は結構高め。
PE
伸びがほとんどなくフロロカーボン以上に感度が良い。引張り強さが他の2つよりはるかに大きいくかつしなやか。比重が水より軽いので単体では基本的に水に浮く。引張り強さは高いけど傷がつくともろい面もある。光の屈折率が大きいので魚からはガン見されるらしい。こちらもそこそこ高価。
ラインの強さ
ラインを買うとパッケージやドラムに呼び号数(太さの規格)のほかに必ず「○○(数字)lb」という表示がありますが、この数字はそのラインの引張り強さを表しています。lbは重量ポンドを示す単位で
1lb≒0.4536kg
で換算できます。10lbなら約4.5g、30lbなら13.6kgの引張りまで耐えられる、ということになります。
一般にラインは「号数」で識別されますが、上に書いたようにPEラインはナイロンやフロロカーボンに比べてずっと強く、同じ号数だと約2.5倍ほどの強さになります。逆に言えば同じ強さなら1/2.5程度の号数のラインが使える、ということになります。
号数と太さの関係はナイロン/フロロカーボンとPEラインとでは異なります。同じ呼び号数ならPEラインのほうが若干細くなります。以下にライン種別ごとの性能表を掲載します。
ナイロン/フロロカーボン 性能表
号数 | ポンド(lb.) | 強度(kg) | 標準直径(mm) |
---|---|---|---|
1.5号 | 6lb | 2.7kg | 0.21mm |
2号 | 8lb | 3.6kg | 0.24mm |
2.5号 | 10lb | 4.5kg | 0.26mm |
3号 | 12lb | 5.4kg | 0.29mm |
3.5号 | 14lb | 6.3kg | 0.31mm |
4号 | 16lb | 7.2kg | 0.33mm |
5号 | 20lb | 9.1kg | 0.37mm |
6号 | 22lb | 10.0kg | 0.41mm |
7号 | 25lb | 11.3kg | 0.44mm |
8号 | 30lb | 13.6kg | 0.47mm |
10号 | 35lb | 15.9kg | 0.52mm |
12号 | 40lb | 18.1kg | 0.57mm |
PEライン 性能表
号数 | ポンド(lb.) | 強度(kg) | 標準直径(mm) |
---|---|---|---|
0.6号 | 6lb | 2.7kg | 0.21mm |
0.8号 | 8lb | 3.6kg | 0.24mm |
1号 | 10lb | 4.5kg | 0.26mm |
1.2号 | 12lb | 5.4kg | 0.29mm |
1.5号 | 15lb | 6.8kg | 0.31mm |
2号 | 20lb | 9.1kg | 0.33mm |
2.5号 | 25lb | 11.3kg | 0.41mm |
【参考】ラインの号数・ポンド換算表 | fishingrig
【参考】釣り糸( ライン )の種類と規格「 号数・ポンド・強度・太さ 換算表 」: チヌ( 黒鯛 )釣り入門
例えば、ナイロン/フロロカーボンの5号(直径0.37mm)は20lbほどの強さがありますが、同じ20lbの強さを持つPEラインを使いたいときは2号(0.33mm)を選定します。
概算値ですが、ナイロン/フロロカーボンは呼び号数の4倍がlb強さ、PEラインは呼び号数の10倍がlb強さになると思っておけばいいです。
lbからkgの換算は上に書いた通りですが、ざっくりでよければ「半分弱」と覚えておいてもいいと思います。ちなみにこの換算はライン種別は関係ありません。
なお上表は一般的な値であり、メーカーごとに付加価値(同じ号数で1号上くらいの強度を持つ、など)がある場合もあるので、正確な強さを知りたい場合は号数よりもlb表示のほうを優先して確認しましょう。
で、アキアジ釣りではどのラインでどの号数を使えばいいの?
ラインが切れるか切れないかははっきり言って釣れたアキアジの魚体による(重くて強いのが掛かればそりゃ切れやすいでしょう)のですが、目安として12lb~20lb程度の強さがあればいいと言われています。
引き寄せに自信があれば12lbとかでもOKかもしれません。私はビビリなので20lbを使いたくなります。
ライン種別はメインライン・リーダーともにナイロンで釣ってる人も大勢います。少しでも魚の警戒心を下げたければリーダーだけフロロカーボン(のほうがナイロンより見えにくい)を使うのもよいでしょう。あとは財布と相談、といったところでしょうか。フロロカーボン高いので。
ナイロン/フロロカーボンだと上記の強さで該当するのが3~5号くらいです。PEならこの1/2.5で1.2~2号ということになります。しかしながらPEはしなやか過ぎて糸フケでたるみが出ると絡みやすいというような話を聞きます。
最初はあれこれ考えるよりも買いやすく無難なナイロンラインでメイン5号にショックリーダーが+1,2号上くらいでいいんじゃないでしょうか。少なくともこれで「釣れない」ということはないはず。それ以上のことは釣果が上がってから考えましょう。
そのほかに要るものとか
タモ
浜でない限り寄せたサケを最後に取り込むために必須です。浮きルアーはたいてい岸壁からですからね。できれば2人1組で釣行出来れば片方が取り込み作業ができていいです。1人で行ってもお隣さんが親切な人だったら助けてくれるかもしれません。
ちなみに親切じゃない人だと隣に入るときに「ここ入っても大丈夫ですか?」って聞いても「ァアッ卍?」って言われます。なんだったらこちらから声をかける前に「そこ場所とってんだゴラァッ」と言われます。すぐ判別できますね(白目)。
手袋
最悪ライン引張りながら自分一人で取り込みになるので、ラインつかんでも手が切れないグローブぐらいは用意したほうがいいです。
ナイフ
なんやかんやライン切ったりするのに使ったり、釣ったサケを〆て(頭の後ろの髄を切る)血抜きしたり、エラを取り除くのに使います。
棒状の物、または大ぶりなプラスチック/ゴムハンマーなど
サケを〆る前に頭を叩いて気絶させるのに使います。わー文字で書くと残酷だなぁ…釣具屋さんに行くと「サーモンバット」という鮭の頭を叩く専用の棒が1,000円弱で売ってたりします。別に専用のものじゃなくてもいいですよ。
新聞紙とビニール袋
血抜きしたサケは新聞紙にくるみ、さらにビニール袋に1尾ずつ入れていきます。釣具屋さんにはこれまた鮭専用ビニール袋なるものが10枚300円とかで売ってます。100均でいいよね。
保冷箱と保冷材
お持ち帰り用に。サケ入るほど大きいクーラーバック、みんながみんな持ってるわけではありません。発砲スチロールの箱でも良いと思います。保冷材忘れたらコンビニ走ってでも氷買えるから今は便利ですねぇ。
釣る前に知っておかなければならないルールなど
さてここまで楽しそうな事ばかり書いてきましたが、北海道におけるさけ・ますの採取については色々規制があるので、遊漁の大前提としてそのルールを知っておきましょう。
フィッシングのルールとマナー (漁業管理課) | 水産林務部水産局漁業管理課
上記リンクは北海道庁水産林務部のものです。PDF形式で「フィッシングルール2016」という冊子を配布しています(ページがバラなので1冊に連結したファイル用意しました。上の画像からもダウンロードできます)。
魚種問わずすべての水産物採取にかかわるルールについて記述してあるので一度は目を通すようにしましょう。アキアジについては、細かいことは色々あるのですが主なところで
- 内水面(河川)でのさけ・ます採取
- 河口規制範囲内でのさけ・ます採取
- いわゆる「ひっかけ釣り」による採取
- タモ網による採取
はすべて禁止とされています。
1,2は場所に関するルールです。さけ・さすは外海回遊後産卵のために生まれた河川に遡上します。資源保護を目的として規定されているものです。
3は大形の三又針などを用いて、魚体に食い込ませて無理やり引きずり上げる漁法のことを言います。北海道では上の1,2とセットで、河口や河川内で深夜にかぎ針で密漁をし、御縄になるというニュースを毎年数件は聞きます。
これは『三又針』という「漁具」を指定したものではなく、あくまで『魚体に引っ掛けて引きずり上げる』行為そのものが禁止されているので、浮きルアーのような一般的な仕掛けを用いてもサケの群れに投げ入れてものすごい勢いでリールを巻いてひっかけ狙うというのも当然アウトです。
ルアーのところでジグで釣る人もいる、と書きましたが、ジグって標準で小形の三又針ついてたりするじゃないですか。あれ微妙にグレーゾーンですよね。ゆっくり引いてれば漁法としては無問題なはずですが、形状がひっかけ用の三又針と同じなので、サイズが全然違うのに「それアウト!」という人もいます。
お巡りさんとかは逆にその辺知ってるでしょうからアレですが、お隣で(釣れてない)釣りをしている『正義の味方』が突然「お前それダメだろ!」みたいな(半ば八つ当たりみたいな)注意をしてくる可能性も否定できません。
ま、タコベイトも一定の意味があるわけでしょうし、ジグ使う場合でもベイト付き針に交換しておくのが無難なのではないでしょうか。
4はタモ網で泳いでいるさけ・ますをすくい上げることを禁止したものです。タモのサイズは網口または網の長さの最長部が40cm以上のものが規制の対象となります。それより小さければ規制の対象にはなりません。
規制外地域で正当に釣り上げたものを取り込む時のタモ使用については明記されていませんが、これで注意されたり捕まったという話を聞いたことがないので特に問題ないかと思います。
special thanks
話は変わりますが私ごろどくさんは8月生まれでして
【固定ツイート】8月生まれのごろどくさんがえげつなく晒すほしい物リスト https://t.co/p5pbux7QMI @AmazonJPさんから
— ごろどくさーぬ (@gorodoku) 2016年8月3日
えげつなくAMAZONのほしい物リスト公開したらたくさんの方にプレゼントを頂きました。すべて釣りグッズかアウトドアグッズです(笑)。
あいちゃんからのコータックのスプーン35g。鏡面すごーい。
ゆんさんからのアキアジクルセイダー、ケイムラグリピン45g輝きまくってるー。
こさりんからはジグ30gかわいいの×2、からの
ジグ23g。ピッカピカやでぇ!
そしてなおきさんからは記事中に出てくるピンクのフロート(45g用)、うららんからはスノピのソリッドステーク30cmペグセットを頂きましたー。ペグ立派でもったいなくて積丹キャンプでデビューできなかったすまない!(笑)
うららん、あいちゃん、なおきさん、こさりん、ゆんさん、本当にありがとうございました。大事に使わせていただきますね!ロスト怖お!
ルアーのチューンなどもしてみました
頂いたルアーの一つをステッカーチューンしてみました。上の写真の一番上の、あいちゃんから頂いたコータックの35gのスプーンです。鏡面光沢がすごく綺麗なのでこれはこれで生かし、裏面をアワビシールにしてみました。
アワビシールというのはこういうまだらかつカラフルなシールのことです。水中できらめいて魚を寄せるらしいです。ルアーより一回り大きく切ったのを貼り付けてはみ出た部分をカット。
シールがはがれないようにウレタンクリアを塗って保護します。大きい瓶にドボンと付けるのが楽なんですが、それほどの量を使い切らないので小瓶の買ってきて筆塗りしました。
乾燥するとピカピカになります!
アワビシール・ウレタンコーティング後の表面ドアップ。釣れるといいなぁ…
昨年ロストせずに生き残った『くるくるサーモン』というスプーン(45g)も反射シール部分貼りしてコーティングしました。
購入時はコーティングとか知らんかったんで、裸で使ってけっこう塗装剥げてしまいました。なんだかんだ自分で初めて買ったルアーなので思い入れはあるのです。
釣果情報など
話は戻ってアキアジですが、北海道内の釣果情報は以下のようなところを参考に。
2016 釣り情報 サケ マス パラダイス in 北海道 (サケパラ) – 北海道のサケ釣り、マス釣り、情報掲示板
掲示板のほうはタイムリーな情報が出たりしますが、違う意味で「釣り(ガセ)」もあったりするので若干注意が必要です。釣具屋さんの情報はそれなりに信ぴょう性ありますが、リアルタイムではないので現地からというよりも、事前情報として眺めるくらいの感じで。一長一短ですね。
今(2016/08/25現在)のところ、先週の台風の影響もあってかまだ本格的に釣れだした感じではなく、太平洋側でぼちぼち釣れる人が釣れてる…という感じのようです。9月からに期待、です。
まとめ
今シーズンのまだ実釣出来ていないというのに、なんだか気ばかり逸って書かずにはいられませんでした。
あとは成果ですね。何度も釣りに行って自分なりのよく釣れるパターンが見つけられば、と思います。とはいえ一番近い増毛町辺りでも車で1時間半以上なので、はたして今シーズン何度行けるのか。オホーツク方面で紋別だと2時間ちょい。こっちのほうが釣れるんだろうけど。
増毛近辺はこんな情報もあります。
ここいらで河口規制あるのは暑寒別川と信砂川。箸別川、その他小河川は河口規制がないのでどうやらその辺が狙い目らしいです。
たしかにそういったところに昨年もたくさん人がいたなぁ。その頃は河口はどの川でも全部ダメ、だと思っていたので近づかなかったんですけど。
浮きルアーなのにそれにそぐわないショアのぼろっちぃ4.5m振り出し竿使ってるおじさんがいたらたぶんそれはごろどくさんです。見かけたら生暖かい目で見守ってあげてくださいね。んじゃまたー。
コメント
今晩は、初めまして当方道東中標津に在住の釣り好きの親父です。
鮭釣りを始めて早5年ヘタクソでわあるが年間30~50匹釣ってます。
ホームは尾岱沼 藻散布 止別 植別 など仕事の都合で余り釣りに行けないのが
悩みです。
ルアーとタコべフックのつながりを見てメール致しました。
ルアーとタコベふっくはサルカンを使わずリングで繋ぐルアーとタコべフック間か゛開き過ぎると食いが良くないとこちらでいわれてます。
餌ですが私は宗だカツオの海老粉〆使ってます。宗だカツオさばく時血を小瓶に採り塩で〆たカツオにマブシ血が乾く前に海老粉をマブシて使ってます割とつれますょ、
騙されたと思って作ってみて下さい。必ず釣れます 止別ではいい釣果出しました。
突然乱筆乱文失礼いたしました。