生まれて初めてヤマメ釣ったのは知床秘境河川だったごろどくですどうも。北海道ではヤマベって言う派の方が多いですね。
ヤマメは渓流の女王などと呼ばれ清流にしかいないイメージですけど北海道だと割と身近な低地の河川にも居たりします。
上川地方のヤマメも6月1日に解禁となりましたので、偵察的に日曜午後のチョイ釣りに行ってきました。
江丹別川はヤマメが定着したか?
赴いたのは旭川北部の江丹別地域。自宅からは車で20分ほど。最初に入釣したのは江丹別川上流域支流の某所、人に教えてもらったポイントで初めて入りました。
チョイ釣りでウェーダーも持たず岸から狙えるとこだけです。ちなみにエサ釣りね。
橋梁から入るポイントで上下流50mづつくらいは歩けたので歩いてみましたが魚信なし。まぁ日も高いし天気もいいし水量も少ないのでそんなもんでしょう。
で移動しようと思って最後に入った橋の真下で一流し。すると
いえーい、出した!16cmの2年魚と思われるヤマメちゃん今シーズン初物!小黒斑多いから最初チビニジかと思いました。
開始30分以内に本命釣れると嬉しいですねぇ。それにしても釣れたところが下の写真の手前側の辺り。
完全に橋の重点護岸の前で、対岸も砂利溜まって真っすぐな水路みたいになってるとこなんですけど…日の直射がないとこに潜んでたんですかね?渓相的には橋を外した前後のの方が当然良いんですよ。今度は川歩きできる格好で来てみよっと。
とりあえず1尾キープサイズだったので場所移動。同じ支流の下流域に。実はここは去年も一度来てます。
直線に近いですが深さは変化あるし、護岸されてるけど片岸はエサの落ちてくる森もあるし、水量もある。でも魚は出せない。ムズい。
餌つりでも出せないないんだから、去年スプーンで出せなかったのは私の腕では当然か。
ちょっと人の姿見えすぎる感はありますね。そんな感じであまり粘らず再移動、今度は江丹別川本流の上流域で。ダムまでは行きません。
こちらはあんまりヤマメは釣れないし、どちらかというとニジマス釣れる方が有名なんじゃないでしょうか。
車で近くまで入れるポイントで、護床されてるけど瀬→縁となっていて魚がたまるんじゃないかなって場所に入ってみる。瀬に入れて縁を通すこと数回、
良型でたーーー、23cm!!3年魚ですかね?天然渓魚は齢を重ねるほど(っていうか齢を重ねるまで生き残ってると)警戒心が極端に高くなるのでなかなか型が出ないのでこれは嬉しいです。
流れもいいし、時間的にちょうど山陰になったのもラッキーだったかもしれませんね。同じ流し方でも当りがあるのでたぶんここは魚の付きやすいところなんでしょうね。さらに数流しで
20cmをゲット。チョイ釣りでヤマメ20UP×2とか今年の釣り運使い果たしたんじゃないでしょうか。もう1尾15cm以下の釣れたんですが針外し中に暴れてオートリリースでした。
3時間ほどで釣行終了。満足です。
詳しいポイントなど
基本的にポイント公開の方針のごろどくさんですがすみません今回はナイショです。
江丹別川水系で釣れることは周知でしょうけど、せっかくここ10年くらいでヤマメも定着しつつあるので釣り尽くされて欲しくないので…
自分が食べる分で十分でしょうし、キャッチ&リリースなら最初から釣るなよって気もするし。
なお中山間農地ですが民家はない(又は極端に少ない)のでクマが通過しても別に不思議ではないところです。ですから探索する人は対策したほうが良いです。
本流の中流域?ニジマスとウグイならそれなりに釣れると思います(笑)
北海道でのヤマメの禁漁期間
内水面(河川・湖沼)でのヤマメの採捕制限についてですが、
- 上川・空知・石狩・後志・檜山・渡島・胆振各振興局内:4月・5月
- 日高・十勝・釧路・根室・オホーツク・宗谷・留萌各振興局内:5月・6月
が、禁漁期間となっており釣りを含め一切の採捕が禁止されています。ひと月ずれで2エリアに分かれているので注意が必要です。この期間内にニジマスやアメマス釣ってて間違えてヤマメが釣れても即リリースでお願ねしゃす。
あと同じヤマメでも一度降海して遡上した「サクラマス」については、鮭(アキアジ)同様内水面では周年で採捕禁止となっています。詳しくは
フィッシングのルールとマナー (漁業管理課) | 水産林務部水産局漁業管理課
で。海川問わず北海道で釣りをする人は一度目を通してください。紙版の冊子は釣具屋さんでも配布してます。
銀化したらヤマメかサクラマスか見分けつかない?そうですね。だから明らかに陸封となる場所以外で銀化したの釣ったら素直にリリースしたらいいと思いますよ。
仮に銀化ヤマメだったとしても、リリースしたほうが将来的に繁殖の可能性が高まるでしょ?
ヤマメ・ニジマス・イワナの釣り方
いろんな釣り方がありますが、私はシンプルにミャク釣りです。お手軽で誰でも始めやすいのでお勧めです。
手竿に竿長と同じ道糸を結び、ハリスとの繋ぎはハリス止めで。別にタル付きじゃなくてもいいと思う。少なくとも私はタルなしでも釣れてます。
で、ガン玉と餌だけを付け、上流に入れて下流に流す。ひたすらこれの繰り返し。道糸の目印も付けません(釣れないのに目印の方にに魚がアタックして来ると悲しくなるので)。
徒歩移動しながらの場合は2、3回同じとこ流して反応なければすぐ移動します。基本は下流から上流へ移動。
河川敷・河道内を徒歩移動できない場合は、反応があれば一か所でそれなりに粘ったりしますけど、プレッシャー掛け過ぎたらまず隠れて出てこなくなります。場を休めましょう。
竿は入釣場所によって取り回し易さと探る範囲がバーターになるので2.4m、3.6m、4.5mと何通りか用意してます。
渓魚は警戒心が強いので道糸もできるだけ細いものを。0.8号~1号くらいかなぁ…それでもまだ太いって言う人はいると思います。
針はヤマベ(または渓流用ってやつ)5~10号の間でいろいろ、ハリスの付いてる既製品。喰いの良さははっきりと針の小ささに比例しますが、小さいと呑まれ易くもなり手返しに影響します。
餌は私はブドウ虫を使うことがほとんど。虫エサの苦手な人は人造イクラでもいいと思います。ただ釣果には若干以上の差があると思います。
ブドウ虫よりもっと良いのは現地の川石ひっくり返したり、草むらを虫取り網でワサワサってやって捕まえられる、その川周辺にいる虫を使うこと。
魚もそういうの喰って生きてるんだから当然と言えば当然ですよね。段取りで多少時間かかっちゃうけど。
ガン玉重量は流れ次第。流れに乗り過ぎず、かといって沈んで止まらずくらいのものを選択します。概ねBか1号以下のことが多い気がします。
ところで世の中にはホッケの仕掛けを魔改造してヤマメを釣ってしまう猛者もいらっしゃいます。
餌も完全現地調達。ってかあるもので釣るってすごいなぁ。さすが達人。
ヤマメとニジマスの違い、見分け方
渓魚の中でもイワナ(やアメマス)は小さい白斑が沢山あるので見分けやすいですね。紛らわしいのが銀化してないヤマメと、ニジマスの幼魚。
ニジマスは大きくなると楕円~小判型の大きな斑紋(パーマーク)は見えなくなり、全体に虹色に、小黒斑が全身に現れるからはこれもはっきりわかりますが、幼魚のうちはヤマメと同じようにパーマークが割とはっきり見え、虹色の輝きもないのでわりと誤認したりします。
明確に違うのは背鰭と尾鰭だと思います。ニジマスは幼魚のうちからこの鰭部分にも小黒斑がありますが、ヤマメには
鰭に黒斑は現れません。また尾鰭の上下縁が
うっすら朱色に染まる(通年ではありませんが)のもヤマメの特徴で、ニジマス幼魚はこのようになりません。
パーマークの形が小判型ならヤマメ、楕円か円ならニジマス、という人がいますが、群差や個体差があるのでほぼあてにはなりません。
ですので鰭に着目するのが一番分かりやすいんじゃないかと思います。
ところで
この黒い鼻~頭はどうなんでしょう?道北・オホーツクエリアのヤマメでは比較的良く見かけます。でも内地のヤマメの写真見てもあまりはっきりとわからないんですよね…
頂いたお命はありがたく食す
12,3cm前後のヤマメなら天ぷらにして喰うのが最高に美味いと思います。オホーツク方面の某河川では数釣り出来る濃さの川もあるので、ここ何年か自分で入ってませんが義父上に御馳走になったりしてます。
今回は良型だったのでシンプルに塩焼きに。
ワタを取って血合だけ綺麗にしましょう。ウロコも取りますが多少残ってても大丈夫。
グリル中火で焼くこと15分ちょっと。若干しっぽが焦げてしまいましたが出来上がり!
やっぱり美味いなぁ。ニジマスも美味しいけどヤマメは別格。淡白とはいえ水っぽくないしちゃんと身の旨味があるんだよね。
チョイ釣りでちょっとだけ豪華な夕餉になりました。
来週もいろいろ予定があるので海は行けなさそう、行けて比布方面でニジ狙いくらい。ヤマメ狙いは短期間で同じところ何度も行かないので。
【2019年7月8日追記】
同じく旭川近郊河川の伊野川の調査にも行ってきました。よろしければこちらもどうぞ。
【追記ここまで】
ヒラメはしばらくお預けかな…シーズン終わる前に一回は行きたいね。んじゃまたー。
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