文学にまったく興味がなくても一気に読める芥川龍之介短編作品4つ

脳内構造が基本理系なので文学作品とか全然チンプンカンプンなゴロドクです、どうも。

今から約20年位前、たまたま実家にあった文学全集の芥川龍之介作品集を手にとったら見つけた面白い短編がありましてけっこう今でも印象に残っててたまに読み返しちゃう作品があります。最近では本を買わなくてもネットで読めたりするのでオヌヌメ作品をゴロドク版いい加減なあらすじ付きで4つほど紹介します。

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アグニの神

アグニの神

あらすじ

上海で失踪した日本大使の娘・妙子(たえこ)を捜索する大使の書生、遠藤。たまたま通りかかった窓から妙子らしき人物を見かける。調べてみると占いを生業とする老婆に監禁されて、異国の神・アグニを降臨させるための憑代(よりしろ)にされているらしい。

拳銃を片手に乗り込んだものの老婆の魔法のようなもので一度は救出に失敗する遠藤。妙子が老婆の目を盗んで遠藤に渡した新たな脱出計画を書いたメモ。そこにはなんとか意識を強く持って憑依をされずに、アグニの神を装って老婆を騙すというものだったのだが…

計画は思うようにいかずいつものようにアグニの神に憑依されてしまった妙子。しかも老婆に計画を悟られ、窮地に追い込まれる二人であったが -

トロッコ

トロッコ

あらすじ

26歳の良平は今は東京の雑誌社で校正の仕事をしている。訳もなく時々思い出す8歳の頃のとある思い出 -

当時近くに住んでいて、小田原-熱海間の鉄道敷設工事を毎日面白がって眺めていた、そして時に勝手に作業用のトロッコに触って土工に怒られていた良平。ある日優しそうな土工に誘われるがままトロッコ押しを手伝い、そして乗車までさせてもらった。

風を切って走るトロッコ、村から遠く離れた見知らぬ場所までやってくることなどそうあることではない。ワクワクしながらやってきた良平だったのだが、終点の作業場で下ろされ、「今日はもう遅いから家に帰れ」と言われ突然のことに戸惑う。一体ここがどこなのかわからない。一人投げ出された良平は線路沿いに家に向かって一心不乱に走り出す -

藪の中

藪の中

あらすじ

時は平安、山奥で旅の途上の夫婦を襲った陰惨な事件。妻は何者かに強姦され姿を消し、そして夫は殺害された。捜査を開始した検非違使(けびいし:平安時代の治安維持官)だったが、第一発見者、生前の夫婦を見かけた目撃者、容疑者を捕らえたもの、そして容疑者本人、それぞれがちぐはぐな証言をして事件の核心は見えない。

姿をくらました妻は清水寺で自分が夫を殺したと懺悔をしに来たという。いよいよ事件の全体像が見えなくなり、ついには巫女の力で夫の霊を呼び出し本人の口から真相を聞くのだが -

杜子春

杜子春

あらすじ

ある日偶然出会った老人の不思議な力で一瞬のうちに大金持ちになった洛陽(らくよう)の青年・杜子春(とししゅん)。うかれた杜子瞬は瞬く間に金を使い果たしてもとの貧しさに戻ってしまう。また杜子春の前に現れた老人は再び大金を与えていずこかヘと去ってしまう。

ふたたび与えられた金を使い果たした杜子春の前に現れ同じように大金を与えようとする老人であったが、金目当てに集まってくる人間の性(さが)に愛想が尽きた杜子春は老人の申し出を断ってしまう。すると老人は自分が峨眉山(がびざん)に住まう仙人・鉄冠子(てっかんし)であることを明かした。

杜子春は金持ちになるよりも仙人になりたいと懇願した。それを了承した鉄冠子ではあったが、自分の弟子にする条件としてとある試練を杜子春に課した。

山奥へ杜子春を連れて行き、自分が戻るまで何が起ころうと決して声を上げるな、という謎の試練。杜子春の前に現れ襲い掛かろうとする獣や超自然の存在。鉄冠子の言いつけどおり一言も声を発せずに耐える杜子瞬であったが、それは『真の試練』を前にした序章に過ぎなかった -

杜子春の精神に襲いかかる『真の試練』とは?そして彼が本当に手に入れたものとは? -

明治の作品でも古さが気にならない

いかがですか。映画の予告風にまとめてみました。オチは書かないので実際に読んでみてもらうとわかるでしょう。

ちなみに今回リンク貼ってる「青空文庫」さんではほかの作家の作品もいろいろ読むことが出来ますよ。

今回紹介した4つの中だと特に「トロッコ」は私の中学生時代の教科書にも載っていて、若い頃にはあまり関心がなかったというか「ふ~ん」くらいに思ってましたが、30代も半ばを過ぎてあらためて読み返すと感慨深いものがあったりします。おそらく同じ世代の方だったら共感することもあるんじゃないでしょうか。

ふと立ち止まって人生を振り返る瞬間、そしてこの先の人生を考えたときの漠然とした不安感。この辺は35歳の若さで自らこの世を去った芥川龍之介の遺書にもあったとおり、彼自身の心情と被ってるところもあるんでしょう。おっとあまり考えると暗くなっちゃいますね。

いずれの作品も短いので一気に最後までいけるし、単純にエンターテイメント系の作品としても読めます。いかにも文学文学してる感じじゃないのでよかったらお暇なときにでも読んでみてください。

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