ルアーローテに必須!?アキアジ用フラットルアーは自作なら1個100円でおつりが来ますょ

釣り

盆休みは3年ぶりくらいにTDLで徒歩徒歩してきたごろどくですどうも。

ドアtoドアで自動車乗ってる道産子に久々の徒歩生活は堪えました。でも2DAYパスポートでランドとシー両方満喫してきましたよ。

今年の道東太平洋はずいぶん早くアキアジ開幕して好釣も続いているようですね。道北日本海開幕も早い&回帰の多いことを祈っております。

さて今回はそのアキアジ用ルアーを自作してみました。リセントのぐるぐるサーモンっぽいフラットタイプです。製作費、35gサイズ1個で100円以下です。

普通に買うと1,000円くらいはしますね…アキアジは特にすれやすいのでルアーローテーションが大事。底物ではないのでロストはしにくいんですけど…

既製品で数揃えるとすぐに万まで行ってしまうのでお財布に優しいバリエーション在庫をしてみたいと思います。

激安自作と言っても雑じゃなくて見た目もしっかりしてるやつね。

【2024/04/17追記】

2023年シーズンから使って、実績ある自作ルアー、この記事より軽量な中近距離専用のやつの作り方まとめました。

誰でもできる、簡単でコスパ最強のアキアジ(鮭)用 軽量フラットスプーンルアーの作り方
2024年度の受注予定が不穏になってきたごろどくですどうも。 今のところ指名されたのがヤバそうな業務ばかりなので、弊社「パンクして詰む」「仕事なくて詰む」のどちらかになるのではないかと、今から恐れ戦いております。 さて前の前の記事でちらっと...

良かったらこちらもご覧くださいね。

【2024/04/17追記ここまで】

ぐるぐるサーモンの自作方法000

使用材料

ぐるぐるサーモン使ったこと or 見たことありますか?あれって基本的にただの鉄板なんですよね。

端部がR形状なので平鋼買ってきてカットしてRに削るのはものすごく大変なのでホームセンターで入手できる既成パーツを利用します。

ぐるぐるサーモンの自作方法001

いわゆるUボルトプレートと言うやつです。塩ビパイプや鋼管の配管固定に使うUボルトの留め金ですね。ステンレスじゃなくて大丈夫です。

サイズは様々ありまして今回主要材料として使用するのはボルトサイズ5/16W(ミリで言うと8mmくらい)×2インチ(A系列表記なら50A)管用です。

ぐるぐるサーモンの自作方法002

ホームセンターで1個56円(税込)でした。8個で約278g、1個当たり35g弱です。

厚さ3.2mm・幅20mm・全長100mmでアキアジ用ルアーとしては十分な重量とサイズであり、本家ぐるぐるサーモンともほぼ変わらないサイズです。

その他必要な副材料は

  • エポキシ接着剤(2液)
  • ホログラムテープ
  • ステンレス鋼線0.9mm

工具はラジオペンチ、エポキシ接着剤用のヘラ、平ヤスリ、φ2mm以上のキリ、600番程度の耐水ペーパー、プラモ用ニッパーがあれば。副材料は全部ダイソーで手に入りますよ。

作り方

Uボルトプレートはボルトの通し穴がある以外は基本的にそのまま使えるので、素地を修正して穴を埋める、という工程だけで基本形ができちゃいます。

買ってきた素材は値札シール貼ってあったりするので剥がして洗剤で洗ってシンナー拭きまでしておいたら完璧。

素地を整える

まずは下準備として材料のバリ取りをします。

ぐるぐるサーモンの自作方法003

通常Uボルトプレートは鋼の打ち抜き品(大きな鋼板からプレス型で押し切る)なので、片面は角が丸く、打ち抜きの裏側はバリが残りやすいですし、バリがなくてもエッジがピンピンだったりします。

ですので、平ヤスリを使って触っても怪我しない程度に、軽く裏面のバリ取り~糸面取りをしておきます。

穴充てん処理

次に、ボルト穴を埋めます。穴充てんの裏打ち兼アピール用としてホログラムテープを片面に貼ります。

ぐるぐるサーモンの自作方法004

空気が入らないように注意しつつ、板の縁までしっかり押さえて貼りましょう。

そしてはみ出した部分をはさみでカットし、穴の開いてる方(裏打ちしてない方)からエポキシ接着剤を充てんしていきます。

ぐるぐるサーモンの自作方法005

ダイソーの10分で硬化開始するやつは可使時間が短めなので、ルアー4本分くらいずつ2剤混合しましょう。長さで言うと主剤・硬化剤それぞれ4cmずつくらい。

2液エポキシ樹脂は等量混合で正常な硬化をします(分子交互に架橋するため)。硬化剤多くしたからって早く固まるわけではないので注意しましょう。

ぐるぐるサーモンの自作方法006

このようにプレートの厚みよりほんのちょっと高めに盛っておきます。肉やせはしないので余盛は本当にほんのちょっとでいいです。

ここまでの作業が終わったら一時休憩。1~2時間も放っておけば加工できる程度には硬化します。

ラインアイの取付

エポキシ接着剤が硬化したら、ラインやルアーを接続するアイを取り付けます。

まずエポキシ樹脂と金属の境目辺り、そのエポキシ樹脂側にキリで穴をあけます。前後2ヶ所ね。穴系は最低2mm以上、3mmくらいでもいいんじゃないでしょうか。

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位置決めしやすい樹脂の見える側からあけはじめ、ホログラムテープを貫通する前に最後だけホログラムテープ側からキリを通すとテープが傷みにくいです。このときエポキシの余盛も板厚に合わせ、平ヤスリで削っておきます。

アイ本体はステンレス鋼線を折り曲げて作ります。長さ5cmが1本分です。両端に付けるのでルアー1個に対し10cmの材料が必要です。

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長さ中央と、両端部は直線部が12~13mmくらいになるようにダイヤ型に曲げます。曲げ内半径は1.5~2.0mmくらい。要するに曲げ直径でプレートの厚さ程度ってことね。で、先ほどあけた穴に両端を通し

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プレート表面に接するよう曲げきります。端部はほんのちょっと板端よりはみ出す(写真の状態)と思うので、最後にそれを板厚方向に折り曲げておきましょう。

基本形状はこれで完成です。実際には塗装やテープチューンを行うので、それが終わってから最後にアイを通しましょうね。

塗装する人向けの+α

金属素地を生かす場合や、テープチューンで彩色する場合は以上の工程であとはお好きにやってもらって大丈夫です。アワビシートの場合も同じですね。

塗料を使っての塗装彩色を行う場合は、ホログラムテープと反対の面に白色プラバン貼っておくといいですよ。

ルアー塗装はパステル系が多めになると思います。金属時に直接塗装するとどうしても隠ぺい力の低いパステル系はくすんだ色になってしまいがちです。

かといってプラサフ・グレー・白地・本番色と塗り重ねると大変工程が多くなって量産向きではありません。

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ということでUボルトプレートより気持ち大きい白色プラバンを片面に貼っていきます。板厚は0.3~0.5mmくらいあれば下地が透けません。今回は0.5mmを使用しました。

接着は穴充てんと同じエポキシ接着剤で。初めからプラバン貼るつもりならここで多少調整できますので、充てんがややへこんでても何とかなりますし、充てん時の余盛を削る工程も省けます。

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接着用の接着剤はややはみ出し気味くらいがいいです。貼って30分くらいの半硬化ときにプラバンの余白部分とはみ出した接着剤をニッパーでバキバキ荒取りします。

最後にプラバンの縁を平ヤスリ・耐水ペーパーで整形して

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完成です。プラバン表面のペーパー掛けも一緒に済ませておくとこのあとスムーズに塗装工程に入れますね。

実際の塗装工程については割愛しますが、腕に合わせてエアブラシでもスプレーでも筆でも。プラ素地なので太い油性マジックでもわりと綺麗に塗れちゃいます。

製作費

なんちゃってぐるぐるサーモンルアー・35gの1個当たりの製作費を清算してみましょう。

本体

Uボルトプレート1枚で56円。

エポキシ接着剤(2液式)

ダイソーで1セット108円。プラバン接着バージョンでも1セットで10個以上は充てん&接着できます。1個当たり108/10で11円未満。

ホロシート

これもダイソー品。38mm幅8mで108円。幅があるのでUボルトプレートに斜め貼り出来ますのでルアー1個で使用するのは10cm以下。よってルアー1個当たり108/80で2円未満。

ホログラムパターンはドットのタイプと格子タイプのがあります。今回使用したのは格子タイプの方です。

ステンレス鋼線

同じくダイソーで購入。10m巻き108円。ルアー1個で5cm×2本=10cm使うので100組分取れます。ルアー1個当たり108/100で2円未満っていうかほぼ1円。

プラバン

在庫使ったので調べました。タミヤの0.5mmプラバン白、B4(257mm×364mm)、4枚入りで770円らしいです。

1個のルアーに使うサイズを25mm×105mmくらいとしてもB4サイズ1枚で30個分の材料は取れます。4枚で120個。ルアー1個当たりに換算すると770/120=7円未満。

本体合計

56+11+2+2+7=78円(税込)。100円に満たなかった(笑)。

あと塗装するにしてもテープチューンするにしても彩色用代金がかかりますがあと20円あれば十分できますね。あ、アワビシートならオーバーだ。

それにしても300円くらいですね。激安です。

このルアーの使いどころ

縦長で平たいので抵抗を受ける面積が大きく、ちょっとした水流でヒラヒラロールします。そして一瞬巻速度を上げるとスっとドリフトしたります。つまりキラキラしながらトリッキーな左右移動するのがこのルアー(というかぐるぐるサーモン)の持ち味。当然威嚇誘い系です。

したがって潮の止まっていない時間帯での使用、あるいはサーフや河口など常に流れのある場所で使うというのが基本になると思います。

潮の動きさえ得られれば遠投で放っておく(ラインテンションだけ維持)というのもある意味アリです。ただし左右が混んでないところに限られますが。

ドリフト量は結構あります。ルアー単体だと瞬間で0.5~1mくらいは流せたりします。逆に意図しないドリフトをしない(ルアーコントロールに自信がないとか流れが複雑な場合)は大きめのタコベイト・エサを付けておく、ということも考えられます。

一方で縦長で平たいということは先端が沈みやすいということですから、スプーン並みの極デッドスローは苦手です。相対的に流れがないとほぼ立ち泳ぎになります。ロールはするんですけどね。上げ下げいっぱいの時間帯の港内などにはあまり向いていないのではないでしょうか。

それでもメタルジグなんかよりはスローで引けますし、立ち泳ぎだからアキアジが反応しない、ってわけでもないんでしょうけども。

どちらかというとアピールアクション系でしょうから、おそらくスレるのも(スプーンよりは)早めでしょう。何人も並んで同じこのルアーを使い続けるのは避けた方が無難ですね。

Uボルトプレートを5/16W×2インチから5/16W×1インチにすると25gのものが作れます(私も今回の分と一緒にいくつか作りました)。

重量が減るので遠投できなくなる半面スプーンの動きにやや近づくので、サイズ違いをいくつか用意しておくとルアーローテーションの幅も広がるのではないでしょうか。

鮭釣りルアーにはアクション要らないとよく言われますが、それは進行方向やタナ方向の話で、鮭の攻撃スイッチを入れるにはウォブ・ロール・スライドが必要な場面もあるのではないかと私は考えています。

群れいて、なおかつフレッシュなときはルアーの種類によらず目の前さえ通れば何でも噛みついてくる(タダの紐ですら噛みつく)し、大事なのはいわゆる「食い気がない(といっても捕食ではないけど)」ときに如何に鮭の攻撃スイッチ入れるかってことなんじゃないでしょうか。

まとめ

工程的には何も難しいところはない、というか失敗のしどころがないと思います。ホログラムテープだけは汚濁防止のため作業中はマスキングテープでも貼っておくといいかも。

製作時間的には接着剤の硬化待ちが発生しますが、まとめて作業すれば休みの日1日で30本や40本くらいは製作できると思います(塗装別途)。

ラインアイはステンレス鋼線0.9mmでも1面せん断で13kgまで一応降伏しない計算です。破断なら22kgくらいかな?

気になる人は太径に変えるとかピアノ線に変えるとか、そもそも穴をプレートの縁ギリギリに開けて直接スプリットリングかますということもできるでしょう。そういったチューンの余地はまだまだあるということですな。

なおアキアジの浮きルアーシステムについては過去にこんな記事を書いております。

アキアジ釣り初心者向け『浮きルアーシステム』の基本についてまとめてみたよ
さて盆も過ぎ、北海道はいよいよアキアジ釣りの季節を迎えようとしています。昨年は 30年前の竿で鮭を釣りたいと手入れした結果 – 56DOC BLOG このあと日本海側、増毛町の別刈漁港というところに10月末にもう一度チャレンジしたのですが、...

浮きルアーでググるとなんかトップに表示されてるらしいです。おかげさまでアキアジシーズンだけPV倍になったりしております。

特別なことは何も書いてないのですが、初めての人でもタックル用意できる程度には詳しく書いているつもりですので、よければ合わせて参照くださいませ。んじゃまたー。

コメント

  1. Jun より:

    いつも楽しく拝見させて頂いてます。
    ごろどくさんと同じく旭川在住です。

    私は今年から釣りにハマってしまい、今は毎週カラフトマスを求めて興部、紋別方面に行っています。全然釣れてませんが(汗)

    素人なりに色々調べて釣りをするのが楽しくて仕方がないんですが、これからも色々な情報を楽しみにしております。

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